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2012/01/25

【バレエ】ちと期待はずれだったマラーホフのニジンスキー・ガラ

 ううう。雑用が多くて、ブログが書けません。だいぶ日数がたってしまいましたが……。

 ぽん太の大好きなマラーホフのニジンスキー・ガラを、「牧神」を踊る日を選んで観てきました。こちらが公式サイトです。
 ぽん太にとってマラーホフの魅力は、哲学的な精神性と、ゆっくりとした動きでの彫像のような身体の美しさです。「牧神の午後」では、耽美性やエロティシズムは影を潜め、造形的な美しさが際立っていました。ただマラーホフ以外のダンサーたちは、それなりのポーズは取っているけども、見とれるような美しさがないのが残念でした。
 「ペトルーシュカ」は、マラーホフがどのように踊るのか楽しみにしていたのですが、ちょっと期待はずれでした。きっちりと踊っていたのですが、無機質な感じで、ペトルーシュカの切なさ、悲しさ、哀愁が伝わってきませんでした。「人形」を強調しようとするあまり感情表現を抑制しすぎたのか、そもそもマラーホフがそういった具体的感情よりも一段高いレベルのものを表そうとしていたのか、ぽん太にはわかりません。
 この「ペトルーシュカ」でもうひとつわからないのは、最後に屋根の上に現れたペトルーシュカが、ぐったりと崩れ落ちるところ。ペトルーシュカはすでに殺されていて、屋根の上に現れたのは亡霊なのだから、何もまた死ななくてもいいような気がします。
 バレリーナの小出領子は愛らしく、ムーア人の後藤晴雄も悪くありませんでした。
 「薔薇の精」。ディヌ・タマズラカルは、「マラーホフの贈り物」やベルリン国立バレエ来日公演で観ているはずですが、記憶に残ってませんでした。ジャンプ力もあり、大きくてのびやかな踊りで、なかなか良かったです。申し訳ないけど、やはり相手役が見劣りしました。
 「レ・シルフィード」は初めて見ましたが、ちと退屈でした。フォーキンの振付けばかり続けて観ていると、少し物足りない気がしてきます。「ペトルーシュカ」の雑踏なんかも、ごった煮みたいでひどい感じがします。もう少しテクニックの見せ場や、現代的な動きがあればおもしろいのに、と思いました。そうすればマラーホフの良さをもった楽しめたような気がします。
 音楽はワレリー・オブジャニコフ指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。ガラ公演は録音テープが多いけど、やはり生のオケはいいです。


東京バレエ団
<ニジンスキー・ガラ>
2012年1月12日 東京文化会館

「薔薇の精」
薔薇:ディヌ・タマズラカル
少女:吉川留衣

「牧神の午後」
牧神:ウラジーミル・マラーホフ
ニンフ:上野水香

「レ・シルフィード」
プレリュード:吉岡美佳
詩人:木村和夫
ワルツ:高木綾
マズルカ:田中結子
コリフェ:乾友子-渡辺理恵

「ペトルーシュカ」
ペトルーシュカ:ウラジーミル・マラーホフ
バレリーナ:小出領子
ムーア人:後藤晴雄
シャルラタン:柄本弾

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:尾崎有飛(「ペトルーシュカ」)

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