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2012/01/13

【歌舞伎】吉右衛門と鷹之資の「連獅子」にうるうる。2012年1月新橋演舞場夜の部

 今年の歌舞伎初めは新橋演舞場から。1月は歌舞伎公演が多いので、夜の部だけの観劇です。東京だけでも新橋演舞場、浅草歌舞伎、平成中村座、ルテアトルの玉三郎、国立劇場と5つ。実際ちょっと空席も目立ちました。
 「矢の根」は歌舞伎十八番のひとつ。ぽん太は初めての観劇で、これで歌舞伎十八番は9/18見たことになりました。いわゆる曽我物で、祝祭的な色合いのつよい様式的な演目でした。三津五郎の曽我五郎は、まことに達者でそつがないですが、荒事のバカっぽさには欠けます。曽我十郎で田之助が出演。
 「連獅子」は夜の部の目玉か?昨年の1月に逝去した富十郎の息子の鷹之資が、後ろ盾を託された吉右衛門と踊りました。鷹之資はまだ12歳ながら、実に素直で大らかな踊りで、お父さんを彷彿とさせます。明るい芸風の吉右衛門に教わっていけば、将来がますます楽しみです。「連獅子」は、親子や、祖父と孫で演じられることが多いですが、それだと何かそのまんまというか、家族の写真が貼られた年賀状をもらったときみたいに、親ばかを見せつけられたような気になります。こんかいの吉右衛門と鷹之資の共演は、幼くして養子に出され、その養父も10歳のときに他界した吉右衛門の思い、11歳で父を亡くして吉右衛門に託された鷹之資の思いが頭に浮かび、目がウルウルしてしまいました。
 「め組の喧嘩」は、文化2年(1805年)に実際におきた事件が題材で、め組の鳶職と相撲取りが、江戸の花とよばれる喧嘩を繰り広げるという、粋でいなせで、正月らしくおめでたい(?)演目です。初演は明治23年(1890年)桐座で、明治中期に失われた江戸を懐かしんで作られたものなので、描写がちょっと薄っぺらな感じもします。しかし河竹黙阿弥が補作したという「浜松町辰五郎内」の、腹を見せずに酔った振りをする辰五郎と、意気地のない夫に愛想をつかす女房お仲の、息子又八を交えてのやりとりなどは、さすがに引き込まれます。菊五郎と時蔵のコンビは、安心して見てられます。藤間大河くんの息子又八が父辰五郎の真似をして、尻をはしょってちょこんと座る仕草が可愛らしく、お父さんが大好きな気持ちが伝わってきました。


新橋演舞場、
壽 初春大歌舞伎
平成24年1月 夜の部

一、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)
                  曽我五郎  三津五郎
               大薩摩主膳太夫  歌 六
                馬士畑右衛門  秀 調
                  曽我十郎  田之助

  五世中村富十郎一周忌追善狂言
二、連獅子(れんじし)
          狂言師右近後に親獅子の精  吉右衛門
          狂言師左近後に仔獅子の精  鷹之資
                   僧蓮念  錦之助
                   僧遍念  又五郎

三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
  め組の喧嘩

  品川島崎楼より
  神明末社裏まで
                 め組辰五郎  菊五郎
                    お仲  時 蔵
              尾花屋女房おくら  芝 雀
               九竜山浪右衛門  又五郎
                 柴井町藤松  菊之助
                伊皿子の安三  松 江
                  背高の竹  亀三郎
                 三ツ星半次  亀 寿
               おもちゃの文次  松 也
                御成門の鶴吉  光
                 山門の仙太  男 寅
                   倅又八  藤間大河
                 芝浦の銀蔵  桂 三
                神路山花五郎  由次郎
               宇田川町長次郎  権十郎
              島崎楼女将おなみ  萬次郎
               露月町亀右衛門  團 蔵
                江戸座喜太郎  彦三郎
                 四ツ車大八  左團次
                焚出し喜三郎  梅 玉

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