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2012/02/08

【バレエ】圧倒的迫力の「スパルタクス」ボリショイ・バレエ

 観・て・き・ま・し・た!いんや〜すごい迫力でした。こちらが公式サイトです。
 海外バレエ団の日本公演では、音楽は日本のオケが担当することが多いですが、今回は専属のボリショイ劇場管弦楽団を引き連れての来日。冒頭の和音から重厚な音色に圧倒されます。作曲はハチャトゥリアン。無学なぽん太は「剣の舞」くらいしか知りませんが、そのイメージ通りのビートのきいた激しくきらびやかな音楽で、ちょっと深みには欠けますが、これまた大迫力でした。
 しかししかし、それらにも増して凄かったのがスパルタクス役のワシーリエフのパフォーマンスです。驚異的なジャンプ力、安定した高速のピルエット、高い片手リフト。技を繰り出すたびに観客席からどよめきが起きます。演技力もすばらしくて、以前は「体操」のような印象を受けましたが、こんかいは身体能力とテクニックを駆使したすばらしい「表現」を見せてくれました。
 昨年末、ワシーリエフとオシポワがミハイロフスキー劇場に移籍するというニュースが駆け巡りました。年末年始恒例のレニングラード国立バレエ来日公演には参加してくれるのでしょうか?長い間レニングラード・バレエを招聘し続けて来た光藍社の関係者は、大喜びでしょうか?
 ルンキナは、以前にガラ公演で観たジゼルのまるで体重がないかのような踊りに感動しましたが、今回は「肉」の存在を感じさせる力強い踊りでした。2幕以降の愛の表現になると、持ち前の繊細で柔らかい踊りが楽しめました。そしてラストでは、「魂」の叫びを感じました。
 クラッスス役のヴォルチコフも素晴らしい踊りで、ワシーリエフがいたので目立ちませんでしたが、なかなかのパフォーマンスでした。エギナのマリーヤ・アラシュ、妖艶にしてゴージャス。娼婦の雰囲気が出てました。
 振付はグリゴローヴィチ。このバレエは、まず1954年にハチャトゥリアンによって音楽が作曲され、1956年にレオニード・ヤコブソンの振付で初演、1958年にイーゴリ・モイセーエフの振付で再演されましたがこれらは大きな成功を収めることはできず、1968年にグレゴローヴィチ版が出て好評をはくしたそうです。今回の振付が、どこまで当時のオリジナルを保存しているのかは、ぽん太にはわかりません。
 ストーリー性が強くて、とてもドラマチックでした。群舞に迫力があって、舞台全体を使ったダイナミックなダンスが次々と繰り広げられました。ちょっと『ウェスト・サイド物語』を思い浮かべました。そういえばこの映画が製作されたのは1961年ですから、同時期ですね。また、音楽と振付がよくシンクロしてました。また場面転換で、舞台の真ん中に幕が降りて、手前でソロを踊っている間に、奥手のセットを変えるという方法が用いられていて、流れを断ち切らずにスピーディーな転換が行われておりました。
 ところで第一幕などはかなりエロチックで退廃的ですが、1960年代のソ連で、こんなのが許されたのでしょうか?
 とにかく踊りも音楽も振付もすごい迫力で、観客も大興奮。先日はパリ・オペラ座のエレガンス、そして今日はボリショイのド迫力。う〜ん、今月のバレエは充実してます。


ボリショイ・バレエ
<スパルタクス>
2012年2月2日 東京文化会館

台本:ユーリー・グリゴローヴィチ (ラファエロ・ジョヴァニョーリの小節と古代史に基づく。ニコライ・ヴォルコフのシナリオを使用。)
初演:1968年4月9日
音楽 :アラム・ハチャトゥリアン
振付 :ユーリー・グリゴローヴィチ
美術 :シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督・共同制作 :ゲンナージー・ロジェストヴェンスキー
指揮 :パーヴェル・ソローキン
管弦楽 :ボリショイ劇場管弦楽団

スパルタクス(剣奴、反乱の指導者) :イワン・ワシーリエフ(ミハイロフスキー劇場プリンシパル・ダンサー)
クラッスス (ローマ軍の司令官) :アレクサンドル・ヴォルチコフ
フリーギア(スパルタクスの妻) :スヴェトラーナ・ルンキナ
エギナ(娼婦、クラッススの愛人) :マリーヤ・アラシュ
剣奴 :アントン・サーヴィチェフ
道化役者たち :チナーラ・アリザーデ、アンナ・オークネワ
マリーヤ・ヴィノグラードワ、マリーヤ・ジャルコワ、 ヤニーナ・パリエンコ、アンナ・レベツカヤ、 バティール・アナドゥルディーエフ、アレクセイ・マトラホフ エゴール・シャルコフ、アレクサンドル・プシェニツィン
3人の羊飼いたち :ディミトリ・ザグレービン、デニス・メドヴェージェフ、 アレクサンドル・スモリャニノフ
4人の羊飼いたち :アレクサンドル・ヴォドペトフ、エフゲニー・ゴロヴィン、 ウラディスラフ・ラントラートフ、デニス・ロヂキン
羊飼いの女性たち :スヴェトラーナ・パヴロワ、ダリーヤ・コフロワ、 ジュ・ユン・ベ、クセーニャ・プチョルキナ、
ユリア・ルンキナ
娼婦たち :アンナ・レベツカヤ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、
マリーヤ・ジャルコワ、アンナ・オークネワ、 ユリア・グレベンシコーワ、クリスティーナ・カラショーワ、 ヤニーナ・パリエンコ

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