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2012/04/20

【歌舞伎】元気がでる勘三郎の「法界坊」2012年4月平成中村座第1部

 平成中村座の代表作のひとつである「法界坊」。ぽん太は初めて見ましたが、抱腹絶倒、ハイテンション、息をもつかせぬスピーディーな展開、1時間半の序幕があっという間に感じられました。
 ストーリーは、お家騒動で宝物を盗まれ、町人に身をやつして捜している所に、恋の三角関係が生まれて……という歌舞伎のよくある話し。しかし、序幕の終わりで法界坊が死んでしまい、その後の芝居はどうするのかと思ったら、死んだ法界坊と野分姫が合体して亡霊となり、要介とお組に襲いかかります。ぽん太は記憶がないのですが、妻のにゃん子は、合体して亡霊になる話しを観たことがあるとのこと。大喜利の一部が舞踊として独立して演じられていることもあるそうなので、それを観たことがあるのかも。
 で、舞台はというと、法界坊の勘三郎が八面六臂の大活躍。悪人でありながら愛嬌のある破戒僧という設定だけで、勘三郎に正にうってつけ。劇中でも「オレ、病み上がりだから」とギャグを飛ばしてましたが、動きも台詞も病み上がりを感じさせず、パワーもテンポも120%全開でした。楽屋落ちや、素に戻ってのギャグも満載で、まさに変幻自在でした。
 笹野高史も、お組に横恋慕する山崎屋勘十郎を怪演。芝居はちっとも歌舞伎じゃありませんが、間が最高で笑いが止まりません。これまたお組を狙う番頭正八の亀蔵も、ほっぺを膨らませる技や(初めて見ました)、長い手足を使った奇妙な動きで、会場をわかしておりました。ひとり真面目に演じる手代要助実は吉田松若の勘九郎もよく、七之助も美しかったです。途中、役者が客席で演技をする場面がいくつもあったのですが、目の前で観た七之助のうなじはきれいだったな〜(会場に女王様もきてたネ)。
 何度も再演を重ねている演目のせいか、息もぴったり。ラストは舞台後方の扉をあけ、スカイツリーをバックに大量の桜吹雪。明るく楽しく元気になる芝居でした。

平成中村座
四月大歌舞伎
平成24年4月・第1部

串田和美 演出・美術
隅田川続俤

法界坊(ほうかいぼう)

  序 幕 深川宮本の場より
  大喜利 隅田川の場まで
              聖天町法界坊  中村 勘三郎
              道具屋甚三郎  中村 橋之助
       永楽屋手代要助実は吉田松若  中村 勘九郎
             花園息女野分姫  中村 七之助
               仲居おかん  中村 歌女之丞
              山崎屋勘十郎  笹野 高 史
                番頭正八  片岡 亀 蔵
             永楽屋権左衛門  坂東 彌十郎
              永楽屋娘お組  中村 扇 雀

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