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2012/04/23

【オペラ】力強く歯切れよい「ドン・ジョヴァンニ」新国立劇場

 新国立劇場にモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を観に行ってきました。平日のせいか空席も目立ちましたが、気合いが入ったとっても素晴らしい舞台で、ぽん太は大満足でした。休憩を入れて4時間、眠くならずにhappy01観れました。公式サイトはこちら、特設サイトはこちらです。
 今回のプロダクションは、2008年に新国立劇場で新製作されたものです。ぽん太はそのとき生まれて初めて「ドン・ジョヴァンニ」を観たのでした。4年前にドンナ・エルヴィーラを歌ったアガ・ミコライが、今回はドンナ・アンナ。力強く誠実な歌声で、父の仇をとりたいという強い意志と真剣な気持ちが伝わってきました。こんかいドンナ・エルヴィーラを歌ったのはニコル・キャベル。ミコライのドンナ・エルヴィーラは、もてあそばれながらもドン・ジョヴァンニの改心を願うけなげな女性という感じでしたが、エルヴィーラの場合は、騙されたのにドン・ジョヴァンニを忘れられず、甘い言葉についつい許しを与えてしまう、ちょっとバカっぽい女性でした。
 しかし、何と言っても今回の公演の歌手の目玉はタイトルロールのマリウシュ・クヴィエチェン。並外れた声量、豊かな表現力。演技も素晴らしく、エネルギッシュで、冒頭で階段をドンナ・アンナともみ合いながら降りてくる所など、本当に力が入ってました。舞台上の姿は、女たらしというより、イケメンそのものでスタイルもいいです。昨年のメトロポリタン歌劇場の来日公演で「ラ・ボエーム」のマルチェッロを歌っているのを、NHKホールで遥かかなたから観ているはずですが、あまりに遠すぎて印象が残ってません。
 レポレッロは日本人の平野和。2年前の新国立の「影のない女」で、霊界の使者を聴いたはずですが、これまた記憶なし。クヴィエチェンに互角に渡り合うすばらしい歌声でした。日本人だと、演技がどことなく日本人っぽくなるのですが、平野和の仕草がヨーローッパ人ぽいのには驚きました。ドン・オッターヴィオのダニール・シュトーダは、声量にはやや欠けますが、明るく繊細な歌声で、カンツォーネ風の節回しがよかったです。騎士長の妻屋秀和が地の底から響くような迫力あるバスを披露して、ドン・ジョヴァンニの最後を恐ろしいものにしておりました。。マゼットの久保和範と、ツェルリーナの九嶋香奈枝も、可愛らしいカップルを好演。
 指揮者のエンリケ・マッツォーラは初めて聴きました。赤い眼鏡に赤いシャツという洒落た出で立ちで、音楽も表情豊かで歯切れがよかったです。


ドン・ジョヴァンニ
Wolfgang Amadeus Mozart : Don Giovanni
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
2012年4月19日 新国立劇場オペラ劇場

【指 揮】エンリケ・マッツォーラ
【演 出】グリシャ・アサガロフ
【美術・衣裳】ルイジ・ペーレゴ
【照 明】マーティン・ゲップハルト

【ドン・ジョヴァンニ】マリウシュ・クヴィエチェン
【騎士長】妻屋秀和
【レポレッロ】平野 和
【ドンナ・アンナ】アガ・ミコライ
【ドン・オッターヴィオ】ダニール・シュトーダ
【ドンナ・エルヴィーラ】ニコル・キャベル
【マゼット】久保和範
【ツェルリーナ】九嶋香奈枝

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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