« 【温泉】鄙びた建物・料理が美味しい!清津峡温泉せとぐち(★★★★) | トップページ | 【旅館・蕎麦】奥多摩の美しい木造建築と美味しい会席料理「河鹿園」(★★★★)/石挽きそば並木 »

2012/06/26

【バレエ】ウェッブ、ウォルシュのドラマチックな表現「マノン」新国立バレエ

 ぽん太は、プッチーニのオペラ「マノン・レスコー」は前に観たことがありますが(そのときの記事はこちら)、バレエの「マノン」を全幕で観るのは初めて。オペラの方は、大胆にストーリーがカットされていて、「荒唐無稽」といった印象でしたが、バレエの方は「ロミオとジュリエット」や「ルドルフ」をで有名なマクミランの振り付け。ドラマティックな展開が期待できます。「マノン」の特設サイトはこちら、通常のの公式サイトはこちらです。
 とにかく主役の二人が素晴らしかったです。見る前は「なんだってェ〜?ヒューストン・バレエ〜?知らね〜なァ〜」、出てきた時は「ちいせえなァ〜」などと思ったのですが、魂のこもったドラマティックな演技、いや踊りにすっかり引き込まれてしまいました。お見それいたしました。
 タイトルロールのサラ・ウェッブ、欲望のために生きる娼婦といったコケティッシュさはなく、どこまでも純真でイノセントな印象でした。デ・グリューのコナー・ウォルシュも、動作の一つひとつに感情がこもっていて、とても表現力豊かでした。ぽん太はルグリを思い出しました。ポーズにむけてぐっと体を伸ばす動作がとても美しかったです。テクニック的にも、難しいリフトを正確かつダイナミックにこなしていました。
 それだけに、あゝそれだけに、周りの新国立のダンサーとの差が目につきました。上手に踊ってはいましたが、踊りに気持ちをこめて感情を表現する能力が、明らかに違っていたのが残念です。サラ・ウェッブと新国立のダンサーが絡む場面で、ことさらそれが目立ちました。スカートをめくって足を見せる仕草もいろっぽくニャイ!
 シェイクスピアの国イギリスが生んだマクミランの振り付けは、劇的ですばらしかったですが、ときにリフトなどが「考え過ぎ」てる気もしました。
 美術は普通に良いという感じでしたが、第三幕第一場の港など、中景に船があるのに、遠景に草原が広がっていて、位置関係がよくわかりませんでした。
 作曲者のマスネ、ぽん太は「タイスの瞑想曲」しか知らず、通俗的な音楽家かと思い込んでいましたが、甘美で叙情的なすばらしい音楽でした。
 指揮のマーティン・イェーツは、特設サイトの解説によれば、2011年のフィンランド国立バレエの公演のときに、新たにオーケストレーションを行った人とのこと。オケは東フィルで、ところどころアンサンブルの乱れが気になり、またパンチが弱い感じもしましたが、チェロだかビオラだかのソロがすすり泣くところでは、ノスタルジーに胸が締め付けられる思いでした。
 以前はコピー用紙だったキャスト表が、ツルツル紙の印刷に変わってました。新国立劇場も金回りが良くなってきたのでしょうか。現場の人ではなく、無駄な理事や事務員のリストラは済ませたのか?
 ウェッブ、ウォルシュとヒューストン・バレエで、「ロミオとジュリエット」を観てみたくなりました。


新国立劇場バレエ公演
「マノン」
2012年6月24日
新国立劇場オペラパレス

【振 付】ケネス・マクミラン
【音 楽】ジュール・マスネ
【編 曲】マーティン・イェーツ
【美 術】ピーター・ファーマー
【照 明】沢田祐二

【指 揮】マーティン・イェーツ
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

マノン:サラ・ウェッブ
デ・グリュー:コナー・ウォルシュ
レスコー:古川和則
ムッシューG.M.:マイレン・トレウバエフ
レスコーの愛人:湯川麻美子
娼家のマダム:堀岡美香
看守:厚地康雄
物乞いのリーダー:吉本泰久
高級娼婦:厚木三杏、長田佳世、堀口純、川口藍、細田千晶
踊る紳士:江本拓、原健太、奥村康祐
客:貝川鐵夫、輪島拓也、小口邦明、小柴富久修、清水裕三郎

|

« 【温泉】鄙びた建物・料理が美味しい!清津峡温泉せとぐち(★★★★) | トップページ | 【旅館・蕎麦】奥多摩の美しい木造建築と美味しい会席料理「河鹿園」(★★★★)/石挽きそば並木 »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74997/55042424

この記事へのトラックバック一覧です: 【バレエ】ウェッブ、ウォルシュのドラマチックな表現「マノン」新国立バレエ:

« 【温泉】鄙びた建物・料理が美味しい!清津峡温泉せとぐち(★★★★) | トップページ | 【旅館・蕎麦】奥多摩の美しい木造建築と美味しい会席料理「河鹿園」(★★★★)/石挽きそば並木 »