【歩かないと行けない温泉(7)】雄大な自然のなかのレトロな建物/黒薙温泉旅館(★★★★★)歩行時間20分(付:黒部専用鉄道EB5)
今年の夏の話しですが、読売新道遠征(登山)を終えたぽん太とにゃん子は、余った予備日を利用して、前から行きたかった黒部峡谷トロッコ電車沿いにある温泉に行くことにしました。一泊目は黒薙温泉旅館。ホームページはこちらです。 宇奈月温泉に車を停め、温泉街を散策。黒部川電気記念館の前には、当時の黒部専用鉄道で使われていた電気機関車EB5が保存されていました。米国ジェフリー社製、大正15年3月製造だそうです。L型のスタイルと、ポールが可愛らしいですね。いつか模型を造ってみたいです。
こちらは現在の電気機関車。トロッコ電車に乗って出発進行!
関西電力の新柳河原発電所です。ドイツの古城みたいですね。
寸詰まりでまるでおもちゃのような、可愛らしい貨車。
黒薙駅で降り、写真の急な階段を登って行きます。
階段を登り詰めるとしばらく平坦な道が続き、最後は少し下って宿に到着します。歩行時間は約20分。道は舗装されているので、歩きやすい靴なら問題はありません。レトロな雰囲気の建物に、思わず感動。
廊下も程よく鄙びていい感じです。
客室は広くはありませんが、新しくて清潔です。テレビはなく、布団の上げ下げは自分でやります。浴衣やタオルなどのアメニティは完備しております。
宿から川を5分ほど遡った所に、名物の川沿いの混浴大露天風呂「源泉(いずみ)」があります。
広々として、野趣あふれるお風呂です。日帰り入浴のお客さんも多いので、最終電車が出発してから、ゆっくりとつかりたいもの。ただ、時間帯によってアブが襲ってくるのでご注意を。アブ除けの、ネットのついた麦わら帽が脱衣所に置いてあります。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、無色透明のお湯です。源泉温度は97度。湧出量は毎分2,000リットルと半端ではありません。もちろんそのお湯を全部使ったら、お風呂が川のようになってしまいます。実はここのお湯が引湯管で7km下の宇奈月温泉に送られ、温泉街全体のお湯をまかなっているのです。
こちらがもう一つの露天風呂、「天女の湯」。こちらは、宿から下流側に行った所にあります。普段は女性専用ですが、一定の時間だけ男性用となります。写真の左側の吊り橋に導管が写っていますが、これが源泉を宇奈月温泉に送る引湯管です。
こちらは内湯です。こじんまりとしております。
温泉のあとはビール。ここは宇奈月ビールで決めたいところ。
夕食は地元の食材をつかった山のお料理。とっても美味しかったです。山菜は、春に収穫したものを塩漬けにして保存し、それを時間をかけて塩抜きしたもの。お刺身は富山らしい昆布じめです。
天ぷらもみずみずしくてとても美味しかったです。
朝食はこちら。
帰りはまた20分歩いて黒薙駅へ。途中、眼下にトロッコ電車が見えました。
黒部渓谷の雄大で美しい自然、レトロな雰囲気の建物、有り余る湯量がある広々した露天風呂、おいしいお料理。ぽん太の評価は満点です(2012年8月宿泊)。
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