【歩かないと行けない温泉(8)】黒部渓谷の広々した露天と野趣あふれる河原の露天風呂/祖母谷温泉(★★★★)歩行時間40分
黒薙温泉旅館で至福の時を過ごしたぽん太とにゃん子、翌日は再びトロッコ電車に乗って終点の欅平まで行きました。まず、祖母谷温泉(ばばだにおんせん)の日帰り入浴が目的です。公式サイトはなさそうなので、黒部渓谷トロッコ電車の案内ページにリンクしておきます。 夏休みということで観光客で賑わう欅平から、奥鐘橋を渡って、祖母谷川を遡って行きます。今夜泊まる予定の名剣温泉を通り過ぎた所で道が封鎖されており、この先で道の崩落があるため、一般の観光客の通行を禁ずる、登山客は自己責任で通行を、とのことでした。タオル片手の家族連れなどはここで脱落。ぽん太とにゃん子は登山客なので先へ進みました。
途中にいくつかトンネルもあります。
歩行時間約40分、川の対岸に祖母谷温泉の建物が見えてきます。橋をわたりますが、入浴は後回しにして道をちょっと先に進むと右手に分岐があります。ここが「祖母谷地獄」と呼ばれ、河原の露天風呂があるのです。河原のあちこちからもうもうと湯気が上がり、硫黄の匂いが立ちこめます。100度近い熱湯が涌いていますから、間違っても手を入れないように。
グロ写真注意!どんどん奥まで歩いて行くと、川沿いの岩に赤いペンキで温泉マークが書かれています。ここが入浴スポットです。石がとても熱くなっているので、靴のまま入浴スポットまで行きましょう。岸側から熱湯、川側から冷水が流れ込んでいますので、そのままでは「熱冷たくて」入れません。冷たい川の水側から手を入れ、徐々に熱湯に近づくように撹拌していきましょう。くれぐれも火傷に注意して下さい。
先ほど書いたように、今夜の宿は名剣温泉。あまりに時間があるので、白馬岳に続く登山道(清水尾根登山道)を行けるとこまで行ってみることにしました。祖母谷地獄出発が11時30分。14時まで歩いて、百貫ノ大下りの手前の標高1,200メートルあたりまで行きました。白馬岳(?)がちらっと見えました。天気は快晴で、暑くて閉口しました。というのも、欅平は深山幽谷のように思いますが、標高は600メートル程度。高尾山なみの標高なので暑いのです。しかし、そんな標高でこんな渓谷美があるなんて驚きですね。
下山してきて、今度は祖母谷温泉で日帰り入浴しました。男女別の露天風呂があります。浴槽はコンクリートで、けっこう広いです。川沿いにあって見晴らしがいいです。
お湯は透明で、白い湯の花が舞い、硫黄の匂いがします。実は名剣温泉のお湯は、ここから引いています。汗を流してとても気持ちがよかったです。宿泊もできるそうで、小屋番のおじさんは「楽しいですよ」と言ってました。
山中の広々とした露天風呂。野趣あふれる祖母谷地獄の河原の露天風呂と合わせて、ぽん太の評価は4点!(2012年8月入浴)
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