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2012/11/16

【バレエ】ロパートキナの異次元の踊り「ラ・バヤデール」マリインスキー・バレエ

 3年ぶりに来日のマリインスキー・バレエ。まずは「ラ・バヤデール」から。いきなりロパートキナの登場です。あゝ、うれしや。公式サイトはこちらです。
 会場は文京シビックホール。ホントはこのくらいの大きさの箱がいいですね〜。東京文化会館やオーチャードホールはちょっと広すぎます。
 とにもかくにもロパートキナがすばらしかったです。ほかのダンサーに比べて「別格」という感じでした。
 あまりうまくないダンサーだと、振り付け通りに体を動かしているという感じですが、上手なダンサーになると、一つひとつの動作に「意味」や「感情」が感じられます。しかしロパートキナになると、再びそれらが見えなくなります。しかし消え去ったわけではなく、完璧な身体の運動としての「舞踏」のなかで、それらは象徴的に表現されています。うれしそうな仕草、可愛らしい仕草、哀しそうな仕草…といったものがありますが、ロパートキナはそういう仕草は使わずに、抽象的なレベルで感情を表現します。ロパートキナ以外にこのような身体表現ができるのは、経験の乏しいぽん太の知る限りでは、マラーホフと坂東玉三郎ぐらいです。
 ただ、「ラ・バヤデール」という演目はあまり面白くないですね。ドラマがありません。昔だったら「インドが舞台」というだけで物珍しかったのかもしれませんが。振り付けも、いくら「伝統を守るマリインスキー」とはいっても、もう少し斬新さやテクニカルな要素が欲しい気もします。今回の演出は「大仏崩し」はナシで、ソロルの幻覚でおわりとなります。音楽は、「ドン・キホーテ」のミンクスだったんですね。舞台セットは奥行きが感じられてよかったです。
 ソロルを踊ったコルスンツェフを観るのは、ぽん太はたぶん初めてです。比較的がっしりとした体型で、とても安定感があり、端正な踊りでした。ジャンプも高く大きく、回転も安定しておりました。ガムザッティのコンダウーロワは、背も高く、内からあふれてくるようなきらびやかさがあり、役柄にあってました。そのほかのキャラクターダンスや群舞もみなすばらしく、さすがはマリインスキーでした。子供たちも可愛らしかったです。
 レプニコフ指揮のマリインスキー劇場管弦楽団もお手の物の演奏で、バレエとぴったり息があっていて、勢いある演奏でした。
 次はスコーリフ/セルゲーエフの「白鳥の湖」を観に行く予定です。いまから楽しみです。
 

マリインスキー・バレエ
ミンクス ≪ラ・バヤデール≫
2012年11月15日 文京シビックホール

音楽:ルードヴィヒ・ミンクス
台本:マリウス・プティパ,セルゲイ・フデコフ
振付:マリウス・プティパ
改訂振付:ウラジーミル・ポノマリョフ, ワフタング・チャブキアーニ
振付増補:コンスタンチン・セルゲーエフ、ニコライ・ズプコフスキー
舞台装置:ミハイル・シシリアンニコフ
(アドルフ・クワップ,コンスタンチン・イワノフ,
(ピョートル・ランビン,オレスト・アレグリの元デザインに基づく)
照明:ミハイル・シシリアンニコフ
衣装:エフゲニー・ポノマリョフ
指揮:アレクセイ・レプニコフ
管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団

ニキヤ(寺院の舞姫):ウリヤーナ・ロパートキナ
ドゥグマンタ(藩主):アンドレイ・ヤコヴレフ
ガムザッティ(藩主の娘):エカテリーナ・コンダウーロワ
ソロル(戦士):ダニーラ・コルスンツェフ
大僧正:ウラジーミル・ポノマリョフ
トロラグワ(戦士):イスロム・バイムラードフ
奴隷:アンドレイ・エルマコフ
マグダヴェヤ(托鉢僧):グリゴリー・ポポフ
アイヤ(ガムザッティの召使):エレーナ・バジェーノワ
ジャンペの踊り:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、アナスタシア・ニキーチナ
マヌー(壺の踊り):ナデジダ・バトーエワ
舞姫たち(バヤデルカ):アンナ・ラヴリネンコ、エレーナ・チミリ、エレーナ・フィルソーワ、スヴェトラーナ・イワノワ
グラン・パ・クラシック:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、ダリア・ヴァスネツォーワ、ヴィクトリア・ブリリョーワ、ユリアナ・チェレシケヴィチ、アンドレイ・エルマコフ、アンドレイ・ソロヴィヨフ
インドの踊り:アナスタシア・ペトゥシコーワ、カレン・イオアンニシアン
太鼓の踊り:オレグ・デムチェンコ
金の仏像:アレクセイ・ティモフェーエフ
精霊たち:マリーヤ・シリンキナ、アナスタシア・ニキーチナ、ダリア・ヴァスネツォーワ
子役:日本ジュニアバレヱ(指導:鈴木理奈)

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