【ミャンマー旅行(8)】バガン(シュエズィーゴン・パゴダ、ティーローミンロー寺院、アーナンダ寺院)
バガンの宿はルービィ・トルゥ・ホテルでした。客室はいくつかのロッジに別れていて、内装もエスニック風です。蚊が多いのが玉に瑕ですが、蚊取り線香が用意されています。
食事は中庭でいただきます。この時期、日没後や早朝は、肌寒いくらいでした。
最初に訪れたのはシュエズィーゴン・パゴダです。バガンを代表する大きなパゴダで、黄金色に輝いています。
バガンはエーヤワディー川(イラワジ川)のほとりにある町で、広々とした土地にたくさんのパゴダや寺院が建ち並び、仏教の世界三大遺跡のひとつと呼ばれています(ちなみに他の二つは、カンボジアのアンコールワットと、インドネシアのボロブド-ル寺院だそうです)。建物のほとんどは、11世紀から13世紀のパガン王朝時代に作られたそうです。ちなみに、王朝の名前は「パ」ガンで、町の名前は「バ」ガンです。 境内ではちょうど得度の儀式が行われておりました(冒頭の写真もそうです)。綺麗に着飾って化粧をしているのが得度する子供達。周りにいるお父さんお母さんが喜んでおります。
ここでミャンマーの仏教について、狸のぽん太に理解できる範囲で、簡単に説明しておきましょう。ミャンマーの仏教は「上座部仏教」と呼ばれ、日本に伝わった「大乗仏教」とは系統が違います。上座部仏教は、仏教の初期の姿を引き継いでおり、一人ひとりが戒律を守って修行をすることによって自らを高め、悟りを開くという考え方です。一方、大乗仏教では、「仏陀はあらゆる人を救いたいのだ」という考えに基づいており、例えば毎日動物を殺している猟師さんも、「南無阿弥陀仏」と唱えることによって救われる、といった考え方が出てくるわけです。大乗仏教の側からは、上座部仏教を否定的に見て「小乗仏教」と呼んだりもしたようですが、この言い方は今日は使われません。 ミャンマーの人たちは仏教の信仰が厚く、僧侶は尊敬されています。お坊さんは尊敬されており、托鉢などでは人々は喜んでお布施をします。女性は決してお坊さんに触れてはいけません。
「得度」をすると、子供達は僧となって僧院に入り、戒律を守って暮らします。
ただ、僧をいつまで続けるかはその人自身が決めてよいそうです。ガイドさんは、これまで3回得度しましたが、1回目は2時間、2回目は3日で僧を辞めたそうです。1回目は小さな子供の頃で、何も分からず得度の儀式を受けましたが、親と離ればなれになって泣き止まず、2時間で家に帰されたそうです。キリスト教の洗礼みたいなものですかね。でも、親にとっては、子供が得度するということは、とっても嬉しいことなんだそうです。 参道の田中さんじゃなくってタナカー屋さん。あの、顔を白く塗るおしろいですね。木を、下に置いてある砥石のようなもので水で濡らしながら粉にして、顔に塗るのです。
ちなみにこちらが、別のところで撮った写真ですが、タナカーの木です。
さて、2番目に訪れたのはティーローミンロー寺院。ティーローミンローというのは「傘の王」という意味です。この寺院を造ったナンダウンミャー王が、5人の王子のなかから傘の倒れた方向で王位継承者になったため、別名「傘の王」と呼ばれたのだそうです。
境内には首長族のおばさんが…。お金を1ドルほど払って写真を撮らせていただきます。テレビではよく見ますが、ミャンマーに住んでたんですね。インレー湖があったシャン州周辺に住んでいて、タイにもいるそうです。
ミャンマーでも御多分に洩れず物売りが寄ってきます。絵はがき5枚組を、1ドルとか2ドルとかで売っているのですが、この子供は自分で描いた絵を売ってました。上手、上手。ぽん太もあちこち海外旅行をしましたが、こういうパターンは初めてです。ただ、なかには大人が子供っぽく描いたような絵を売ってたりもしますから、油断はなりません。
次はアーナンダ寺院。パガン王朝の最盛期の1090年にチャンスィッター王によって建てられた寺院で、非常に壮麗で複雑な構造をしております。
内部は、フレスコ画の修復作業が行われていました。信者さんがよかれと思ってお金を出して、白いペンキを塗ってしまったりしたのだそうです。
アーナンダ寺院には4体の仏像が納められています。この仏像はチーク製。この角度から見ると、まるで木喰の仏像のような微笑みをたたえてますが、近くから見ると真面目な表情に見えます。
参道の途中にあった水飲み場。甕のなかに入れられた水を、すくって飲みます。ちょっと金粉が入れてあるのは、習慣だそうです。良い子は決して飲んではいけません。
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