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2013/01/19

【演劇】首藤もいいけど近藤良平にも着目。「音のいない世界で」新国立劇場

 にゃん子が「しゅと〜、しゅと〜」と鳴くので、大雪のなか観に行ってきました。公式サイトはこちら
 会場は新国立劇場の小劇場です。ぽん太は大劇場はしょっちゅう、中劇場は何回か行ったことがありますが、小劇場は初めてでした。当然のように正面玄関から入っていったのですが、別の入り口があるんですね。知りませんでした。椅子の配置が、あまり前だと前の人の頭が邪魔になって見にくそうでした。次から切符を取る時は注意しないと……。
 普段は演劇をあまり観ないぽん太は、見始めは演劇独特のセリフまわしや演技が気恥ずかしく感じられます。でも30分ぐらいすると、演劇の世界に没入できるようになります。
 首藤と松たか子は貧しい労働者の夫婦。蓄音機で奏でる音楽を聴くのが、二人の幸せな時間。ところが二人の悪人が蓄音機を盗み出します。その結果、この世界から「音楽」が消えてしまい、しかも「音楽というものがあった」ことも忘れてしまうのですが、その辺りがちょっとわかりづらかったです。タイトルは「音のいない世界で」ですが、「音」はあります。さらに首藤は愛する妻の記憶も失いますが、妻の方は夫のことを覚えていて、ちと複雑。二人は蓄音機を取り返すために旅に出て、音楽を失って困っている様々な人々と出会いますが、最後には悪人たちから蓄音機を取り戻し、世の中に音楽が戻って来てめでたし、めでたし。大人のメルヘンという感じです。
 脚本と演出は、こんかい俳優としても出演している長塚圭史だそうです。ぽん太は初めて見たはずですが、顔は記憶にあります。ぐぐってみたら常盤貴子の旦那だそうで、以前にテレビで見たのかも。むむむ、長塚京三の息子か。一つひとつのエピソードは面白かったですが、最後の音楽が戻っての幸せ感がいまひとつでした。夫が炭坑夫で奥さんが時計工場で働いているという設定も、首藤と松のキャラには合ってますが、場当たり的でいいです。ふつう鉱山がある町に精密機械の工場はないでしょう。回り舞台を使ったまるでからくり時計のような舞台装置や、窓ガラスのシールを徐々にはがしていくなどの演出、でっかいフクロウの仕掛けも面白かったです。
 首藤はバレエのテクニックを完全に封印(一度、男とすれ違いざまにクルクルっと回っただけ)。バレエでも演技はありますから、今回のようなマイム的な表現はやりやすかったかもしれません。セリフも言ってましたが(あたりまえか)、なかなか上手でした。松たか子も可愛らしかったです。長塚圭史は、これぞ本職の役者と思わせる演技でした。
 それよりもぽん太が驚いたのが近藤良平。長塚圭史と演じたカバン泥棒の兄弟は、多くがマイムで演じられますが、体の動きだけで気持ちが見事に伝わって来て、まるでセリフが聞こえるかのようでした。またランニングシャツで演じた羊さんは、一つひとつの筋肉の動きが見事で、顔は人をくったような表情の羊のお面で、滑稽でありながらシュールな雰囲気を漂わせていました。テーブルを傾けてビンを滑らせるパフォーマンスもお見事。ググってみると、ダンサーが本職とのこと。どうりで体の使い方が巧いわけです。なんとNODA・MAPの「THE BEE」が役者デビューと書いてある。ぽん太も観てたはずだがね。その時はあまり印象に残ってませんでした。彼が主催するコンドルズのステージも観てみたくなりました。こんどうだからコンドルズか?それとも顔も禿鷹みたいだから?
 「子どもに開かれた大人の演劇」と銘打ってましたが、祭日だというのに子供があんまり観に来てなかったのは残念。
 それからこの公演、なぜかチラシに4種類の絵柄があって、どれもなかなか素敵です。せっかくなので4枚全部集めてみました。イラストは吉村宗浩とのこと(公式サイト)。

「音のいない世界で」
2012年1月14日
新国立劇場小劇場

作・演出:長塚圭史

振付:近藤良平
美術: 乘峯雅寛
照明:笠原俊幸
音響:加藤 温
衣裳:伊藤佐智子
ヘアメイク:稲垣亮弐
演出助手:渡邊千穂
舞台監督:大垣敏朗

芸術監督: 宮田慶子
主催:新国立劇場

キャスト:近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子

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