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2013/02/25

【フロイト「不気味なもの」を読む(1)】はじめに/イェンチュについて(p1〜4)

 以前にぽん太がバレエの原作を調べていたとき、バレエ「コッペリア」の原作がホフマンの『砂男』であることを知り、読んだことがありました。その時「まてよ、そういえばフロイトが『砂男』を論じていたな〜」と思ったのですが、精神分析にはあまり興味がないぽん太はしばらくそのままにしておりました。しかしこんかいちょっと時間ができたので、思い立ってフロイトの「不気味なもの」を読んでみることにしました。テキストは岩波書店から刊行中の『フロイト全集〈17〉』(2006年刊)で、以下引用する場合もこの本のページを挙げます。邦訳者は藤野寛先生。京大の哲学出身で、現在は一橋大学大学院の教授をされているそうです。 こちらのサイトにプロフィールが出ております。
 ドイツ語のテキストは、以下のサイトにアップされています
http://www.gutenberg.org/ebooks/34222
 また英語のテキストは、以下のサイトです。
http://web.mit.edu/allanmc/www/freud1.pdf
http://people.emich.edu/acoykenda/uncanny1.htm
 ただ、基本的には日本語のテキストを読んでいきたいと思います。何回かに分けて読んでいくつもりですが、そこは熱しやすく冷めやすいぽん太のこと、途中で飽きたらやめてしまう可能性も高いです。そのときはご容赦を。

 でわ、始めましょう。

 この論文でフロイトは、「不気味なもの」とは何なのかを論じようとします。「不気味なもの」のドイツ語の言語はunheimlichですが、このドイツ語と「不気味なもの」という日本語が、はたして同じニュアンスの言葉といえるかどうか、という問題があります。しかし、ドイツ語が読めないぽん太には、この点については何とも言うことができません。
 フロイトは、「不気味なもの」に関する医学的・心理学的観点からの唯一の先行論文として、E.イェンチュの「不気味なものの心理学のために」を挙げます。
 ということで、まずこのイェンチュの論文を読んでみようということになるのですが、日本語の翻訳が見つかりません。しかし、あちこち探してみたところ、英訳のテクストがアップされているようです。
http://theuncannything.files.wordpress.com/2012/09/jentsch_uncanny.pdf
 ところが、これがとっても読みにくいです。ぽん太の英語力が落ちたのか、英訳が名文すぎるのか、それとも原文そのものが晦渋なのか。訳者はロイ・セラーズRoy Sellarsという人のようです。こちらのpdfファイル(www.sdu.dk/ansat/roy?pdf=true)に経歴が出ております。1964年イギリス生まれで、現在は南デンマーク大学の先生のようです。
 イェンチュそのひとに対しても、あんまり情報がないです。日本語でググってもほとんどひっかかってきません。英語のWikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Ernst_Jentsch)には簡単な記載がありますが、なんとドイツ語のWikipediaには項目すらありません。
 英語のWikipediaによれば、1867年生まれのドイツの精神科医。著書として、『オットー・ルートヴィッヒの精神病理学』(1913)があげられています。有名なルートヴィッヒ2世の弟ですね。それから訳書として、有名なハヴロック・エリスの『性の心理』や、「生来的犯罪人説」で有名なチェーザレ・ロンブローゾの『天才と変質』などがあるようです。
 「不気味なものの心理学のために」の英訳につけられた訳者セラーズの序文には、さらに『気分:医学心理学的研究』(1902)、『音楽と神経』(1904,1911)などの著書が挙げられています。
 さらにこの序文によると、この英訳の初出は雑誌「Angelaki 2.1」(1995)ですが、それがこの論文の初の英訳だったそうです。イェンチュの論文はフロイトの引用でとっても有名になりましたが、実際に原文を読んだ人はあまりいない、幻の論文なのかもしれません。
 「不気味なものの心理学のために」の全訳をアップするのは著作権の問題もありますし、またぽん太の英語力の手に余るので、要約をご紹介するにとどめましょう。当然間違いがあると思いますが、文句のある方はご自分でお読み下さいまし。

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