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2013/02/11

【オペラ】シラグーザの美声に酔いしれる「愛の妙薬」新国立オペラ

 重々しい「タンホイザー」のあとは、明るく軽妙なイタリアオペラ、ドニゼッティの「愛の妙薬」です。特設サイトはこちら、公式サイトはこちらです。ぽん太が2010年4月に観たプロダクションの再演ですが、今回は、2009年6月の「チェネントラ」のドン・ラミーロ役ですばらしい歌声を聞かせてくれたアントニーノ・シラグーザに期待が高まります。
 シラグーザは期待通り、いや期待以上でした。軽く明るい声で、声量も豊か、声の色調の変化というか、表現力も素晴らしかったです。今回は会場に拍手リーダーがいなかったのか、どこで拍手をしていいか観客が戸惑っている感じでした。それでも「人知れぬ涙」のあとは盛大な拍手が長く続きました。久々にイタリアオペラを堪能できましたが、空席が目立ったのがちと残念でした。
 アディーナ役のニコル・キャベルは、2012年に「ドン・ジョバンニ」のドンナ・エルヴィーラで聴いたことがあります。可愛らしくあだっぽい感じのキャラで、恋多く移り気でおしゃまだけど最後にはネモリーノへの恋に落ちるという役柄に、雰囲気がとっても合ってました。歌も高音でもしっとりした声色を失わず、悪くないというより水準以上だったと思いますが、シラグーザに比べてしまうと、声量やアジリタの技巧が見劣りしました。
 ドゥルカマーラはレナート・ジローラミ。前回のブルーノ・デ・シモーネは、小柄でなんだかマッド・サイエンティストという感じでしたが、今回のジローラミはちょっと太めで、見るからにペテン師そのもの。ベルコーレは日本人の成田博之。ぽん太は2010年の新国立の「アンドレア・シェニエ」のルーシェ役で観ているはずですが、申し訳ありませんが印象に残っていません。今回はシラグーザに対して、互角とは言えませんが聴き劣りすることなく、大健闘だったと思います。
 ジュリアン・サレムクール指揮の東京交響楽団は、艶やかな音色と軽快なリズムでイタリア・オペラを盛り上げてくれました。ミラノ風なカラフルな色彩の舞台も綺麗でした。
 とにかくシラグーザの歌声が聴けてよかった。全体としても高水準で、とても楽しく満足度の高い舞台だったと思います。


「愛の妙薬」
ガエターノ・ドニゼッティ
Gaetano Donizetti:L´elisir d´amore
2013年2月6日 新国立劇場オペラ劇場

【指揮】ジュリアン・サレムクール
【演出】チェーザレ・リエヴィ
【美術】ルイジ・ペーレゴ
【衣裳】マリーナ・ルクサルド
【照明】立田雄士

【アディーナ】ニコル・キャベル
【ネモリーノ】アントニーノ・シラグーザ
【ベルコーレ】成田博之
【ドゥルカマーラ】レナート・ジローラミ
【ジャンネッタ】九嶋香奈枝

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

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