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2013/03/30

【温泉】これは温泉の「あらばしり」や!福地温泉元湯孫九郎(★★★★)

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 今回ぽん太とにゃん子が訪れたのは、奥飛騨にある福地温泉の元湯孫九郎さんです。ここは『本物の温泉』に力を入れている宿ですが、うわさに違わず素晴らしいお湯を堪能することができました。公式サイトはこちらです。
 釜トンネルの冬季通行止めが解除されるのはようやくゴールデンウィーク前。松本から安房トンネルに向かう道はまだ交通量も少なく、夏場は多くの観光客が訪れる沢渡も、まだひっそりとした佇まいでした。安房トンネルを抜けた所にあるのが、奥飛騨温泉郷の入り口として賑わう平湯温泉。福地温泉はそこから目と鼻の先ですが、国道から脇道に入ったところにあるせいか、飛騨の山里らしい静かで落ち着いた雰囲気があります。
Img_4936 こちらが宿の建物です。築180年の養蚕農家が使われているそうです。
Img_4895 重厚で格式が感じられる玄関です。
Img_4907 なかに入ると、高い天井に太い梁。いい雰囲気です。
Img_4909 大きな振り子時計。漆塗りの建具。帳場は旅籠の味わいが感じられます。
Img_4910 この本館にも客室があるようですが、今回ぽん太たちが泊まったのは、新しい天領館。広々とした快適な和室ですが、本館のような風情はありません。
Img_4930 いよいよ風呂に出陣。まずは露天風呂から。宿の建物を裏手に出て、小さな路地を挟んだ反対側にあります。
 さて、この宿の売りは「本物の温泉」です。そう聞いても皆さんは、「いまどき源泉掛け流しの宿なんていっぱいあるよ」と思うかもしれませんが、この宿の源泉へのこだわりは、さらに一段上を行っております。自家源泉を4本(帝の湯2,4,5,6号泉)も持っております。露天風呂は、泉温67度の2号泉と、36度の5号泉を混合して使っています。それぞれは無色透明な単純温泉なのですが、両者を混ぜると、写真のような緑褐色の濁り湯に変身するそうです。福地温泉にある13軒の宿のなかで、にごり湯が楽しめるのはここだけです。なめると強い鉄の味と、炭酸味がします。浴槽の岩には茶褐色の結晶が析出しております。また、湧出した温泉をいったん温泉タンクに溜めたりせず、そのまま掛け流しているそうで、大地からのめぐみをそのまま頂けます。湯量も非常に豊富で、毎分180リットルの掛け流しと書いてありました。
Img_4904 こちらが内湯です。帝の湯4号線泉を引いていますが、泉温が82度と高温。普通なら加水して温度を調整するところですが、そうすると温泉の成分が薄まってしまうので、熱交換器を使って温泉の温度を下げ、代わりに加熱されたお湯を給湯や床暖房に使っているそうです。こちらのお湯は透明で、茶褐色の湯の花が浮遊しております。味は炭酸のシュワシュワ感が強く、朝食のお粥に使われております。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉とのこと。泉温は、露天も内湯もやや低めに設定されており、ゆっくりとお湯につかることができます。
Img_4897 その他に、無料で使える貸し切り風呂が二つあります。ひとつは内湯で、こちらは狭いです。写真は露天の方で、貸し切りとしてはけっこう広々としてて、気持ちがいいです。
Img_4928 夕食は、こちらの本館お食事処でいただきました。
Img_4913 定番の飛騨牛は温泉水を使ったしゃぶしゃぶで頂きます。刺身やホタルイカはお隣の富山湾から。囲炉裏風のテーブルにになっておりますが、残念ながら炭火ではなく、遠赤ガスでした。でも岩魚の塩焼きは、炭火の場合のような水気を飛ばす焼き方ではなく、表面パリッと中はふっくらという感じに、とっても美味しく焼き上がりました。
Img_4914 こちらはアツアツで出てきた「よせ長いもの桜むし」。桜の葉と花びらが、季節を感じさせる一品です。
Img_4917 五平餅は、くるみの味付けがしてあって美味しかったです。ぽん太がいたずらをして、海老の頭を焼いてます。
 このあとはコシのある飛騨そばに、ご飯とみそ汁にデザートがつきます。あゝ、美味しい。
Img_4922 地下1階にある『音泉( おんせん)リビング パラゴン』。JBLスピーカーの名品Paragonパラゴンを真空管アンプで鳴らしています。お値段は……ググってみて下さい。
Img_4924 福地温泉内の舎湯(やどりゆ:足湯&休憩どころ)で「あつ鍋」という催しをしているというので、行ってきました。冬季のあいだ十日に一度、夜の7時半から9時半まで、福地温泉の若者が交替で、お鍋とお酒を振る舞ってくれるというものです。昔、3の数字がつくときだけアホになるという「世界のナベアツ」という芸人がいましたが、それにあやかって、3のつく日だけ「アツナベ」を振る舞うという企画を考えたんだそうです。ちなみに今年は3ではなく7のつく日で、数字は毎年変わるそうです。
Img_4927 こちらが朝食です。右上に定番の朴葉味噌。右下は温泉粥です。お味噌汁はてっきり赤だしかと思ったら、普通のお味噌でした。ごちそうさまです。
 なんといっても、源泉へのこだわりがすばらしい。大地から涌いてきたばかりの豊富なお湯を、源泉掛け流しで楽しめるのが最高です。日本酒に例えれば、今年一番の新酒が袋から滴り落ちてきたところを頂く「あらばしり」のごとし。福地温泉唯一のにごり湯も温泉力が高く、古民家の本館の建物も素敵で、ここまでは5点満点。しかし客室が普通なのと、お食事が炭火でないあたりがちと残念で、ぽん太の総合評価は4点!

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