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2013/04/21

【演劇】長いよ!でも最高!「おのれナポレオン」(ネタバレ注意)

 ネタバレ注意。この記事は内容に関する記載があります。

 三谷幸喜は、前回観た「90ミニッツ」がちっとも笑えなかったので、ぽん太はちょっと引き気味になってましたが、野田秀樹が出るというので観に行ってきました。
 幕開きは、ナポレオンを取り巻く人たちによるナポレオンの死についての証言が、様々に交錯していくというシリアスな出だしで、「ひょっとしてまた笑えないのか」という不安を感じると同時に、ぽん太の脳は睡眠モードへと切り替わっていきます。
 その眠気を吹き飛ばしたのが野田秀樹のナポレオン。さんざんもったいぶって登場のお膳立てをした上で、「潮が満ちる〜」と言いながら舞台を駆け抜けていった時には、ぽん太もあっけに取られて、笑うのを忘れてしまいました。上着を脱いだナポレオンの衣装は、なんだからくだのシャツにステテコみたいで、志村けんの変なオジさんかと思いました。
 それ以降も野田秀樹の独壇場で、連戦連勝の英雄ナポレオンが、わがままで子供っぽくて自分勝手な(でありながら魅力的な)人物として描き出されます。
 しかし、ナポレオンって、ホントはどんな人物だったんだ?小学校のとき学級文庫で伝記を読んだけど、よく覚えてないぞ。
 Wikipediaを見てみると、ADHD説もあるくらいの変な人だったらしいです。死因についてもいろいろな説があるらしく、それが今回の芝居の元になっていたのか……。う〜ん、ぽん太の教養ではわからんかった。
 さらにナポレオンは癲癇だったとも言われてるそうです。それが、ナポレオンが首を絞められて何度も気を失う場面の下敷きだったのか……。
 ところで、このブログを読んでいる若い(?)人たちは知らんじゃろうが、昔、野田秀樹率いる劇団「夢の遊眠社」の芝居で「瓶詰のナポレオン」というのがあったのじゃ。ぽん太は1984年に見たのじゃ。この題名が、ナポレオンが軍用食として「瓶詰」を採用したことを踏まえているということを、ぽん太はいま初めて知ったのじゃ。
 しかしこの芝居、休みなしの2時間20分は、ちと長すぎます。死因に対する4人の証言を披露した上で、二重のどんでん返しが加わるので、長くなってしまうのでしょう。でも、実はナポレオンが周到に仕組んだ自殺であり、登場人物たちはナポレオンにチェスの駒のように操られていた、という最後のオチはちょっと陳腐な気がします。そういえば他人を操って自殺を仕組むというのは、『ろくでなし啄木』で既に使ったネタじゃん。実はみんなであなたにヒ素を盛りました、の最初のオチで終わるんでいいかも。
 とはいえ大いに笑えてスッキリしました。複雑なストーリー構成に、さまざまな笑いの手法が満載。三谷さん、最高!
 他に出演は、三谷幸喜ゆかりの山本耕史。先日「女信長」でコケた天海祐希は、舞台で初めて観ましたが、うまいところはうまく、カワユイところはカワユくて流石でした。内野聖陽も、大河ドラマの山本勘助役ではなんか地味でしたが、人物像の描き方が明確で間の取り方もうまく、さすが舞台俳優という感じで、野田秀樹の芝居をしっかり受け止めてました。


おのれナポレオン  L’honneur de Napoléon
2013年4月18日 東京芸術劇場プレイハウス

作・演出:三谷幸喜
出演:野田秀樹(ナポレオン・ボナパルト)
   天海祐希(アルヴィーヌ)
   山本耕史(シャルル・モントロン)
   浅利陽介(マルシャン)
   今井朋彦(アントンマルキ)
   内野聖陽(ハドソン・ロウ)
演奏:高良久美子、芳垣安洋
美術:堀尾幸男
照明:服部基
音響:井上正弘
音楽:高良久美子
衣裳:前田文子

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