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2013/06/16

【オペラ】ミア・パーションの清楚な歌声「コジ・ファン・トゥッテ」新国立劇場

 新国立劇場の「コジ・ファン・トゥッテ」を観に行ってきました。最高!とまではいきませんが、モーツァルトの上質のオペラを楽しむことができました。次々と繰り出されるすばらしいアリア、二重唱、三重唱、そして四重唱。モーツァルトってほんとにいいですね。特設サイトはこちら、公式サイトはこちらです。
 ダミアーノ・ミキエレットの演出は、ぽん太は2年前にも観ました。キャンプ場を舞台にすることで、女性が見ず知らずの男性に簡単によろめいてしまうあたりが、とても理解しやすいです。幕切れは、二組のカップルのよりが戻ってめでたし、めでたしとはならず、全員が気まずい思いを持ちつつ、てんでんばらばらに立ち去ってしまいます。前回観た時は、ラストの歌との辻褄が合わない気がしたのですが、今回注意深く聞いたところ、「理性を持つ者は末永く仲良く暮らすことができる」(が、われわれは理性的ではいられない)という感じでした。たしかに現在の地球上も、理性的でいることができない人間による争いや戦いに満ちています。最後にアルフォンソ役のムラーロが大きく口をあけてガハハと笑うのですが、森のクマさんみたいな表情によって、やるせない結末がちょっと救われた気がしました。
 今回の歌手はイケメンをそろえたのか、歌舞伎でいえば「花形歌舞伎」という感じで、出だしはみな声が出ず、ムラーロの低音ばかり響いてどうなるかとハラハラしましたが、だんだんと調子が出てきたようでした。フェルランドのパオロ・ファナーレは、甘く柔らかい歌声が心地よいですが、声の表情にはまだ欠けるようです。フィオルディリージのミア・パーションは、清楚で透き通るような歌声で、テクニックもあり、池で歌うアリアは心を打ちました。天羽明惠は、Winkを思わせる純真で可愛らしいイメージをぽん太は持っていたのですが、今回はデスピーナを怪演。役者やの〜。先日「セビリアの理髪師」で聴いたマウリツィオ・ムラーロが、さすがの貫禄で舞台を締めていました。


「コジ・ファン・トゥッテ」
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Wolfgang Amadeus Mozart : Così fan tutte
2013年6月9日 新国立劇場

【指揮】イヴ・アベル
【演出】ダミアーノ・ミキエレット
【美術・衣裳】パオロ・ファンティン
【照明】アレッサンドロ・カルレッティ

【フィオルディリージ】ミア・パーション
【ドラベッラ】ジェニファー・ホロウェイ
【デスピーナ】天羽明惠
【フェルランド】パオロ・ファナーレ
【グリエルモ】ドミニク・ケーニンガー
【ドン・アルフォンソ】マウリツィオ・ムラーロ

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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