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2013/07/26

【歌舞伎】「加賀見山再岩藤」は脚本がつまらん・歌舞伎座2013年7月昼の部

 河竹黙阿弥作の「加賀見山再岩藤」を観るのは初めてだったので、どういう演目か楽しみにしていたのですが、脚本がダメで楽しめませんでした。公式サイトはこちらです。
 散乱している岩藤の骨が徐々に集まって骸骨となる「骨寄せ」の仕掛けが、この芝居の眼目かと思います。CGもなかった当時の観客にとっては、目を見張るようなスペクタクルだったことでしょう。ぽん太もとっても面白く感じました。
 一転して岩藤が、満開の桜の上を日傘をさして浮遊する場面となりますが、これも美しく、かつ前の場面との対比が面白かったです。ただ、どうせなら、傘をもっと身体から離し、一見して力学的に「ありえない」感じになってた方が良かったかもしれません。また、せっかく現代の装置を使っているのですから、もっとふわふわ動いて欲しかったです。
 しかし他の場面は、よくあるお家騒動、よくある切腹、よくある足なえのやつし……など、既視感のある定型的な場面ばかりでした。夜の部の「東海道四谷怪談」が文化文政期の猥雑なエネルギーを感じさせるのに比べ、常套的・観念的で表面的な印象を受けました。
 ストーリ的にも、岩藤復活が眼目だとすれば、甦った岩藤の力によって悪が力を得、そして最後には岩藤をやっつけることで正義が勝つという風でないと辻褄があわない気がします。
 望月弾正がなぜか岩藤に姿を変えて尾上を草履で打つという場面は、唐突でよくわからなかったのですが、後から調べたら、この狂言の元になっている「加賀見山旧錦絵」をふまえているんだそうな。ううう、教養が足りんかったweep
 松緑、菊之助、染五郎の二役も、同じ役者が別の役を演じることでの面白さが感じられませんでした。
 黙阿弥の原作の問題なのか、上演のための改作・演出がよくないのか、原作を読み直す気力もないので、ぽん太にはよくわかりません。
 この演目、以前に勘三郎や猿翁も舞台にかけたそうな。どちらも見てみたかったな。
 松緑、健闘してましたが、あいかわらずセリフが一本調子。菊之助、前述のように二役の演じ分けが不満でしたが、そもそも演じ分けられるような場面が設定されていないので仕方ありません。愛之助、こういった役はお手の物。染五郎、多賀大領のような鷹揚なお殿様役はいいですheart01。同じようなキャラの安田帯刀との二役は、何のためなのかよくわかりませんでした。ぽん太の好きな壱太郎、短い出演ながらも存在感抜群。玉太郎くん、大きくなったでちゅね。いじめや殺人の絶えない昨今、花道での芝居を観客全員が胸に痛みを覚えながら見つめてました。琴の演奏もお見事。


歌舞伎座新開場柿葺落
七月花形歌舞伎
歌舞伎座
平成25年7月25日 昼の部

通し狂言 加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)
  骨寄せの岩藤

  発 端 多賀家下館奥庭浅妻舟の場
  序 幕 浅野川々端多賀家下館塀外の場
      浅野川々端の場
      浅野川堤の場
  二幕目 八丁畷三昧の場
      花の山の場
  三幕目 多賀家奥殿草履打の場
  四幕目 鳥井又助内切腹の場
  大 詰 多賀家下館奥庭の場
   
岩藤の霊/鳥井又助 松 緑
二代目尾上/お柳の方 菊之助
望月弾正 愛之助
蟹江主税 亀 寿
又助妹おつゆ 梅 枝
花園姫 右 近
奥女中関屋 廣 松
又助弟志賀市 玉太郎
松浪主計 廣太郎
梅の方 壱太郎
花房求女 松 也
若党勝平 松 江
蟹江一角 権十郎
多賀大領/安田帯刀 染五郎

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