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2013年8月の11件の記事

2013/08/25

【映画】(ネタバレ注意!)いったい何度泣いただらう。「風立ちぬ」

(★このプログはネタバレがありますのでご注意下さい。)
 いや〜良かったです。ぽん太、何度も泣いちゃいましたweep。久しぶりに優れた映画を見た感じです。映画の公式サイトはこちら
 前回の「崖の上のポニョ」のテーマが「海」なら、今回は「風」。時には傷ついた心を癒すそよ風、時には我々を前へと突き動かす追い風、しかしそれは、思わぬところに我々を運んでいってしまうこともある。またある時には我々を脅かす突風、そして「千の風になって」のような死。宮崎駿は見事に風の諸相を描いてくれました。
 この映画は、堀越二郎と堀辰雄をモチーフにしているそうですが、零戦を設計したのが堀越二郎という人物だったことを、ぽん太は初めて知りました。Wikipediaを見てみると、明治36年(1903年)に群馬県藤岡市で生まれ、昭和57年(1982年)に死去。東京帝国大学を主席で卒業したあと、三菱内燃機製造に入社。戦前には七試艦上戦闘機、九試単座戦闘機(後の九六式艦上戦闘機)、戦時中は零式艦上戦闘機、雷電、烈風などを設計したそうな。映画に出て来たW型の羽をしたやつは、九試単座戦闘機(Wikipedia)でしょうか?戦後はYS-11の設計に加わり、新三菱重工業を退社したあとはいくつかの大学で教鞭をとったそうです。
 ついでに堀辰雄の方もWikipediaでおさらいしときます。明治37年(1904年)、東京麹町区平河町生まれ。堀越二郎と1歳違いなんですね。関東大震災で母を失う。堀辰雄も東京帝国大学の国文学科を卒業。自身が肺結核となり、軽井沢で療養することが多くなる。
 1933年、軽井沢で矢野綾子と知り合う(里見菜穂子のモデルですね)。1934年に婚約するが、綾子も結核をわずらっていたため、翌1935年、富士見高原療養所にふたりで入院。しかしその年の冬に綾子は死去し、この体験が『風立ちぬ』(1936-37年)の題材となったそうです。この療養所は、現在も富士見高原病院として残っています。そこに「旧富士見高原療養所資料館」というのがあり(ホームページはこちら)、ぽん太は一度行ってみたいと思っていたのですが、機会に恵まれぬまま休館ととなってしまいました。今ホームページを見たら、2012年9月に解体されてしまったそうで、復元公開は2015年以降になるそうです。ううう、残念。それkら『風立ちぬ』もむかし読んだけど、すっかり忘れちゃったな〜。もう一度読み返してみようっと。
 1938年に加藤多恵と結婚。戦後は体調の悪化により、ほとんど作品を書けずに信濃追分で闘病生活を送り、1953年になくなったそうです。なんとにゃん子(ぽん太の妻)は学生時代、信濃追分の堀辰雄文学記念館を訪れた際、多恵夫人に会っていろいろとお話を聞かせてもらったそうです。
 映画の話しに戻ると、菜穂子は自分の美しいところだけを見せようと、ひとり療養所に戻っていきます。ものごとには必ず美しい面とそうでない面があるのです。堀越二郎も美しい飛行機の夢を追っていきますが、美しくない結果にも直面することになります。堀越の美しい飛行機のあいまいなイメージが、具体化していくに連れて、徐々に零戦に近づいていくあたり、時代のなかで生きることの難しさを思って涙が止まりませんでした。
 この映画は、もちろん福島の原発事故を意識しているわけですが、原発関係者を堀越二郎になぞらえることはできません。彼らは、美しい技術を生み出そうとすらしていたわけではなく、利権、名誉、権力などに突き動かされていい加減な仕事をしていただけですから。
 菜穂子が軽井沢で油絵を描いているシーンが、モネの「日傘をさす女」(画像)のパクリだということは、すでにあちこちで言われているようです。ぽん太は以前に「崖の上のポニョ」を見たとき、ワグナーの「ワルキューレ」が随所で引用されている意味がつかめなかったのですが、こんかいの「風立ちぬ」も勘案すると、宮崎駿は過去のいろいろな作品を引用して映像を作るのが好きみたいですね。ポストモダン的な引用なのか、江戸歌舞伎的な綯い交ぜ(ないまぜ)なのか、オタク的な趣味なのか、そこまではぽん太にはわかりません。
 軽井沢の場面になると、急に絵が油絵調になるのも面白いですね。こういう表現は実写では決してできません。関東大震災のシーンも、立ち並ぶ家が波のように隆起するかたちで描かれていました。地震の表現にしては不自然で、明らかに東日本大震災の津波、あるいは原爆の爆風を意識したダブルイメージだと思います。
 軽井沢のホテルは、赤いトタン屋根の木造建築で、各部屋にバルコニーが付いてますから、上高地帝国ホテル(画像)でしょうか。名前は「草軽ホテル」になってましたが、むかし軽井沢と草津を結ぶ草軽電気鉄道というのがありました。この軽便鉄道は、映画には出てこなかったような気がします。鉄道で言えば、アプト式の電気機関車EC40や、蒸気機関車9600が出てましたな。ダブルルーフ、デッキ付きの客車も味わいがありました。
 鉄道以外でも、レトロなパーツが細かく描き込まれていてなつかしかったです。シベリヤとか、便所のカラカラとか、久しぶりに思い出しました。計算尺なんて、いまのひとたちは使ったことないでしょうね。
 庵野秀明の声も、朴訥でよかったです。「棒読み」という批判の理由がぽん太にはわかりません。久石譲の音楽は、なぜだか今回はあまり耳に残りませんでした。ユーミンの「ひこうき雲」、どこまでも透明で明るくて、そして哀しくて、心に響きました。それから人の声で効果音を作ったそうですが、機械や自然現象が擬人的に感じられて、とても面白かったです。物音が意味ありげに感じられるという点で、幻聴っぽい体験なのかもしれません。
 見たのが夏休みの日曜日だったので、ちびっこたちがいっぱいでしたが、子供たちには面白くなかったんじゃないかな。様々な飛行機のイメージは楽しかったけど、かわいいキャラも出てこないし、恋愛話だし。でもぽん太にとっては素晴らしい夏の思い出になりました。


「風たちぬ」
堀越二郎 堀 辰雄に敬意を込めて
2013年8月11日

原作・脚本・監督:宮崎 駿
制作:星野康二 スタジオジブリ
音楽:久石 譲 (サントラ/徳間ジャパンコミュニケーションズ)
プロデューサー:鈴木敏夫
配給 東宝

声の出演
  堀越二郎 庵野秀明
  里見菜穂子 瀧本美織
  本庄 西島秀俊
  黒川 西村雅彦
  カストルプ スティーブン・アルパート
  里見 風間杜夫
  二郎の母 竹下景子
  堀越加代 志田未来
  服部 國村隼
  黒川夫人 大竹しのぶ
  カプローニ 野村萬斎

スタッフ
 作画監督:高坂希太郎
 動画検査:舘野仁美
 美術監督:武重洋二
 色彩設計:保田道世
 撮影監督:奥井 敦
 音響演出・整音:笠松広司
 アフレコ演出:木村絵理子
 編集:瀬山武司
挿入曲:“Das gibt’s nur einmal”  作詞:Robert Gilbert  作曲:Werner Richard Heymann  (C)1931 by Universal Music Publ. Group Germany
朗読詩:「風」 原詩:Christina Rossetti 訳詩:西條八十 (日本コロムビア)
原作掲載:月刊モデルグラフィックス
主題歌:「ひこうき雲」 作詞・作曲・歌  荒井由実 (EMI Records Japan)
カラー/ビスタサイズ/モノラル 上映時間126分 (C)2013 二馬力・GNDHDDTK

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2013/08/23

【歌舞伎】内容がないよう『ABKAI—えびかい—』2013年8月シアターコクーン

 勘三郎が長年取り組んできたコクーン歌舞伎は彼の他界によって昨年で打ち切り。今年はなんと海老蔵がコクーンで公演を打つとのこと。う〜ん、大丈夫かいなと思いつつ、ひょっとしたら何かやらかしてくれそうな予感も……。有名な宮本亜門の演出を見るのも、ぽん太は初めて。ドキドキしながら観に行って来たのですが、残念ながら期待はずれに終わりました。オフィシャルサイトはこちら
 昔話の「花咲か爺さん」を原作にした「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。」。確かに海老蔵は一生懸命「歌舞伎」をやってました。新作だからといって現代演劇風にならずセリフや動きは歌舞伎の手法に徹してました。「犬」の演技も頑張ったし、早変わりや宙乗りもこなし、軍物語やタテもありました。ここらは宮本亜門や宮沢章夫では無理でしょうから、海老蔵が自分で作り上げたものでしょう。よく頑張ってます。でも、ちっとも感動しなかったし、ドラマに引き込まれることもありませんでした。
 宮本亜門の演出もいまいちでした。洪水を表す幕が舞台から客席に流れて、観客を飲み込んでいく演出は、素晴らしかったです。しかしその他は、独創的な演出はありませんでした。
 宮沢章夫の脚本も面白くなく、最初の洪水はとうぜん東日本大震災の津波を意識していると思われますが、あの大災害を経験した我々に問いかけるようなものは全くありませんでした。最後のメッセージが「自然が戻って良かった、自然を大切にしよう」では小学生並みです。また昔話の「花咲か爺さん」の特徴的な構造は、「良いおじいさんがやって成功したことを、悪いおじいさんが真似をするとうまくいかない」というものだと思いますが、それは全く踏襲されておりませんでした。虫がでてきて、悪いおじいさんの顔を刺し、そこが次第に腫れていくのも、どうなるのかと思って見てたら、結局どうにもならずに終わりました。悪事を働く桃太郎一味が、実はニセモノだったというのでは、オチになってません。また宣伝に書いてあった「切なさ」などは全く感じませんでした。
 極めつけはナイナイ岡村隆史のサプライズ出演。勘三郎も歌舞伎役者でない笹野高史を歌舞伎の舞台に上げましたが、それは彼の演技力を見込んでのこと。勘三郎は高い水準の同時代的な演劇としての歌舞伎を生み出そうとし、現代演劇トップの野田秀樹などと互角に渡り合いました。しかし海老蔵が行っているのは、「人気タレントを舞台にあげれば、客が喜ぶだろう」というレベル。今回のサプライズ出演の様子は「めちゃイケ」で放送されるとのこと。つまりABKAIは、テレビのバラエティ番組レベルということですかね。題名の「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。」の最後の「。」も、「モーニング娘。」だし。確かに歌舞伎の観客の裾野を広げることにはなるかもしれないけど、これでいいの?勘三郎は歌舞伎を引き上げることで新しいものを創り出そうとしたけど、海老蔵は歌舞伎を引き下げて迎合しているだけじゃない。

 「蛇柳」は、消滅してしまった歌舞伎十八番の一つを海老蔵が復活させたものとのこと。その試み自体はすばらしいし、良くできておりました。が、後ジテと押戻しを両方海老蔵が演じるのは、ちと無理があったか。早変わりの演出上、海老蔵が押し戻すのは三階さんが扮した後ジテとなりましたが、後ジテと押し戻しが力の限りぶつかりあうところをぽん太は見たかったです。後ジテを愛之助にすればよかったのに。
 


市川海老蔵 第一回自主公演
『ABKAI—えびかい—』
Bunkamuraシアターコクーン
20013年8月14日

一、 歌舞伎十八番の内「蛇柳」
脚本◇松岡亮
振付・演出◇藤間勘十郎

二、 新作歌舞伎「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。」〜はなさかじいさん〜(はやてのごときしろいぬ どとうのはなさきおきなのものがたり)
脚本◇宮沢章夫
演出◇宮本亜門

出演◇市川海老蔵 片岡市蔵 上村吉弥 片岡愛之助 ほか

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2013/08/17

【歌舞伎】七之助のお染と鏡獅子・2013年8月歌舞伎座第一部

 八月納涼歌舞伎、先日観た第三部は「狐狸狐狸ばなし」に「棒しばり」という楽しいプログラムでしたが、第一部は「野崎村」に「春興鏡獅子」という本格的な演目でした。公式サイトはこちら
 名作と名高い「野崎村」ですが、スペクタクルなラストを除くと、室内での対話が延々と続き、ちと眠くなります。身体表現の歌舞伎よりも、「語り」に特化した文楽の方が向いているのかも。
 それから、訪ねて来たお染がすでに久松の子を身ごもっていることや、最終的にはお染と久松は心中することなどを知らないと、あんまり楽しめません。
 劇中で言及される「お夏清十郎」については、Wikipediaに出ています。寛文2年(1662年)に播州姫路でおきた駆け落ち事件だそうです。旅籠の大店・但馬屋の娘お夏が、手代の清十郎を駆け落ちしますが捕らえられ、清十郎はかどわかしと店金持ち逃げの濡れ衣を着せられて打ち首となり、お夏は狂乱するという話しだそうです。これはいわゆる「心中」ではないのですね。
 「お染久松」の方は、こちらの文化デジタルライブラリーのサイトが詳しいです。宝永7年(1710年)正月6日に、大坂板屋橋南詰の油問屋の細工場で、丁稚の久松が主人の娘そめと刃で心中した事件だそうですが、もちろん異説もあるようです。時代的には、「お夏清十郎」から約50年後ということになります。事件直後の宝永7年(1710年)2月に歌舞伎の『心中鬼門角』(しんじゅうきもんかど)が上演されました。事件からわずか1ヶ月です。すごいスピードですね。そして人形浄瑠璃では、同じ年の春頃、『お染久松袂の白しぼり』(おそめひさまつたものしらしぼり)が上演されました。この題名は歌祭文の歌詞から取ったものだそうで、ということは事件から数ヶ月の間に、「お染久松」の心中は歌祭文となり、人々に知られていたということでしょうか!『お染久松袂の白しぼり』では、久松の父・久作が野崎村に住んでいたことになっているようです。現実ではどうだったのか、『心中鬼門角』ではどうだったのか、ぽん太にはわかりません。
 さて、こんかいの舞台に戻ると、後家お常が登場しないヴァージョンでしたね。目の不自由なお常が、お光が髪を切ったことに気がつかずに、お光の花嫁姿を誉め讃える場面は感動的なのですが……。
 福助のお光は、あどけない田舎娘を「作ってる」感じになってしまいましたが、それはそれで悪くはなかったです。お染の七之助は目の覚めるような美しさでしたが、大店の箱入り娘らしいおっとりした感じには欠けました。「江戸」の町娘みたいで、芯が強そうでした。久松を関西系の扇雀が演じていたせいで、よけいにそう感じたのでしょうか。扇雀から漂う上方味は、「狐狸狐狸ばなし」でもそうでしたが、なかなか雰囲気があります。彌十郎の久作も熱演でしたが、舞台全体として、お光の自己犠牲を褒めそやす、江戸っぽい芝居になってました。ぽん太は観たことありませんが、ひょっとしたら藤十郎一門が演じると、近松門左衛門みたいななにわっぽい男女の情感がでてくるのかしら。う〜ん、一度観てみたいです。
 「春興鏡獅子」は、七之助が演じる日を選ばせていただきました。小姓弥生の艶やかな美しさは言うに及ばず、獅子の精になってからも、若武者のような表情が印象的でした。そういえば七之助って、最近は立役を見ませんね。若武者や色男も見てみたいのですが。女形の修行で忙しいのかしら。
 鶴松くん、だいぶ大きくなりましたね。虎之介とともに、今回は大型のチョウチョでした。老女は小山三さんでした。


歌舞伎座
歌舞伎座新開場柿葺落
八月納涼歌舞伎
平成25年8月15日

第一部

新版歌祭文
一、野崎村(のざきむら)  
    お光 福 助
    久松 扇 雀
    お染 七之助
    久作 彌十郎
    後家お常 東 蔵

二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
       
    小姓弥生後に獅子の精 七之助
    胡蝶の精 虎之介
    胡蝶の精 鶴 松
    用人関口十太夫 宗之助
    家老渋井五左衛門 由次郎

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2013/08/16

【温泉】温泉力と日本酒はすごいが玄関が……・玉梨温泉恵比寿屋旅館(★★★★)

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 ぽん太とにゃん子の西会津の旅。二泊目は玉梨温泉恵比寿屋旅館にお世話になりました。公式サイトはこちらです。場所的には、昨日泊まった西山温泉のやや西側になり、只見川の支流の野尻川沿いにある、数軒の旅館からなるひなびた温泉街です。
Img_5672 こちらが恵比寿屋の建物ですが、かなりオンボロなので、正直ぽん太はショックを受けました。塗装が剥げたコンクリート。のれんもなく、提灯が下がっているはずのところにはむき出しの蛍光灯。左の壁には昆虫のジャズバンドのようなネオンがあります。こ、これはまるで、廃業したスナックのようです。ホームページを見た印象では、現代的デザインの和室があったりして、ちょっとおシャレな宿かと思っていたのですが。
 建物の内部は、普通にきれいなのですが、ちょっと雑然としております。また、普通ならお客さんがくつろぐ所と思われる畳敷きのホールのようなところで、宿のご家族がテレビを見ております。雰囲気的には、アットホームな田舎旅館という感じです。
 ぽん太とにゃん子は安い部屋をお願いしましたが、それでも二間続きのこぎれいな部屋でした。窓がほとんど開かず、クーラーを付けざるをえないのが、田舎の美味しい空気を楽しみにしていたぽん太にはちと残念でしたが、宿が川のすぐ近くに建っているため、防音上の必要性があるようです。
Img_5681 こちらが内湯です。タイル敷きであまり風情はありませんが、そのタイルをびっちり結晶をこびりつかせたお湯が見事です。透明ですが、沈殿物で緑褐色ににごっており、なめると炭酸のショワショワ感が強いです。泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸温泉で、炭酸水素イオンが1159.2mg/kg、また溶存ガス成分の遊離二酸化炭素が436.0mg/kgです。泉温は45.9度で、加水循環なしの源泉掛け流しです。
Img_5683 川沿いの半露天風呂が付いております。今日の野尻川はご覧の通りの濁流です。
Img_5659 すぐ近くに二つの共同浴場があり、一人100円程度の寸志で利用できます。まずは宿のすぐ隣りにある八町温泉共同浴場・亀の湯です。見た目は普通のひなびた共同浴場ですが……
Img_5663 内部は一段掘り下げられていて、天井がとても高く感じます。浴槽はひとつだけで混浴です。壁に白い札がいっぱいかかっていますが、寄付者の名前と金額を記したものです。こ、これは、ぽん太的にはかなり得点が高いです。
Img_5666 ご覧の通り、二種類の源泉が注がれています。はっきりと書いてはいないのですが、向かって右側の太い方が宿と同じ源泉で、左側の細い方が、八町温泉の源泉だと思います。宿のお湯よりも赤茶色が濃く、シュワシュワ感も強いです。泉質は同じくナトリウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉ですが、炭酸水素イオンが1213mg/kg、遊離二酸化炭素が818.2mg/kgと、さらにパワーアップしています。
Img_5670 近くのバス停の待合室にも、寄付した人の名前が貼ってあります。公共物を寄付をつのって作り、名前を貼り出すのが、この地域のしきたりのようです。
Img_5680 こちらは、川の向かいにある玉梨温泉共同浴場。
Img_5674 内部は至ってシンプルですが、シンプルゆえの美しさがあります。泉質は宿と一緒です。
Img_5690 お食事処でいただく夕食は、創作系の郷土料理で、これまた得点が高いです。シシ茸の甘煮は初めていただきました。お造りは、生湯葉・青ばと豆腐と自家製黒こんにゃく。青ばとは、枝豆を意味する方言だそうです。ヴィシソワーズも美味しかったです。
Img_5695 つぼ鯛の照り焼きに、新鮮な夏野菜の天ぷら。とうもろこしが甘かったです。
Img_5696 揚げそばの野菜あんかけ。会津といえば蕎麦ですが、こうきましたか。あとはお吸い物、混ぜご飯、デザートのアイスクリームが付きます。
Img_5693 そしてさらに加点の対象となるのがお酒です。一番右が冷酒で頼んだ飛露喜。左の三つが、番頭さんが選んだお試しセット。「風が吹く」は初めて飲んだお酒です。どれも濃くて香りが強くて美味しかったです。
Img_5704 朝食は二段重ねの箱重で出て来ます。湯豆腐をとろろ芋にからめて食べるのは初めてでした。
 炭酸系の温泉力がハンパなく、共同浴場の造形美も高得点。食事もおいしく、日本酒の品揃えも高評価です。さびれたスナック風の門構えが大きく減点となりますが、それでもぽん太の評価は4点台に留まります。

Img_5706 宿からちょっと奥に行ったところに、幻の青ばと豆腐の店、玉梨とうふ茶屋があります。ホームページはこちらです。ちょっとキッチュな店構えですが、買って帰ったお豆腐はとっても濃厚で美味しかったです。
Img_5707 ここら辺りの民家の造り。ほぼ同じ床面積を持つ二階建てになっているのは、建坪を小さくして雪の影響を小さくするためでしょうか。玄関が出っ張っていて、その上は半二階、あるいは二階建てになっています。
Img_5650 こちらの家はスイスみたいですね。
Img_5711 帰りはいつものように、磐越道を通って小名浜の「いわき・ら・ら・ミュウ」へ。海鮮レストランいちよしで海鮮丼をいただきました。山の幸のあとは海の幸。う〜ん、これは贅沢。
Img_5709 ここも津波でひどい被害を受けましたが、復興はだいぶ進んでいる様子で、夏休み中ということで多くの家族連れで賑わってました。北前船の見学には長い行列ができておりました。こんど来た時は、復興メニューのカジキメンチを食べたいです。

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2013/08/14

【旅行】西会津(久保田三十三観音石像・軽井沢銀山跡・蕎麦ふなき・C11244・鮭立磨崖仏・小栗山道祖神

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 西会津の西山温泉滝の湯に泊まったぽん太とにゃん子ですが、翌日は登山の予定でしたが、雨のぱらつくあいにくの天気となったため、周辺を観光することにしました。観光地としては、柳津の福満虚空蔵菩薩が有名ですが、以前に行ったことがあるので省略しました。
Img_5597 まずは久保田三十三観音石像です。場所はたぶんこの辺(goo地図)だと思います。わかりにくいですが、所々に道案内が出ています。
Img_5596 こちらが案内板です。一周230メートルほどの小道に、33の石仏が配置されています。ひとつの台座に文政元年(1818年)という年号が読み取れるそうです。
Img_5599 千手観音です。素朴で可愛らしい仏様ですね。
Img_5602 こちらは如意輪観音のようなお姿ですが、左手に十字架のようなものを掲げています。「マリア観音」という札が付けられていました。
Img_5606 久保田の集落です。山奥にあるのに、とても立派で格式ある建物が並んでいます。これで屋根が茅葺きだったら、素晴らしい景観だったことでしょう。西会津は全体に家屋が立派な気がします。豊かな土地だったのでしょうか。ぐぐってみましたがよくわかりません。

Img_5609 ついで、軽井沢銀山跡です。場所はこのあたり(goo地図)です。県道53号を南下して塩野の集落に入ると、右手に細い道が別れており、「銀山」という青い看板があります。しかしここで曲がってはいけません。さらに先に進んで、川を渡る手前で右折すると、立派な新しい道ができています(現時点でgoo地図にも載ってません)。レンガ製の溶鉱炉の煙突が残っており、背後の山には採掘した跡のようなものが見えます。
Img_5619 戦国時代から明治中期まで採掘が行われ、日本屈指の銀山だったそうです(Wikipedia)。煙突は崩壊が進んでいるので、近寄ってはいけません。
Img_5618 傍らに記念碑もありましたが、残念ながら読めませんでした。
Img_5621 昼食は、柳津町役場の近くにある「ふなき」でおそばをいただきました。公式サイトはこちらですが、地図の位置がまちがっているので、食べログの地図にもリンクしておきます。
Img_5622 お店の前でノラちゃんがお昼寝。
Img_5624 名物の水そばを注文しました。お蕎麦がざるではなくて、水の入った器に入れられています。もともとは、蕎麦のホントの味を味わうために、つゆにもつけないで食べたのだそうです。そば粉100%の手打ちだそうですが、香りは控え目ので、とってもコシが強いです。ツユはコブ出汁系の甘さ控えめのかっちりした味です。あと、量がけっこう多かったです。美味しゅうございました。辛み大根のおろし汁でいただくという高遠そばも食べてみたいです。
Img_5626 道の駅「会津柳津」で、稲葉屋菓子店の「あわまんじゅう」をゲット。皮がとろけるように柔らかくて美味しかったです。
Img_5627 「八重の桜」に出てきた「こづゆ」のレトルトをゲット。里芋、にんじん、干し貝柱、豆麩、きくらげ、糸コンニャク、ぎんなんの七種が入った煮物で、めでたいときにいただく武家料理だそうです。
Img_5631 柳津駅に保存されているC11244を見学。保存状態はなかなかいいです。
Img_5640 柳津町から、今宵の宿のある金山町に移動し、鮭立磨崖仏(さけだちまがいぶつ)です。場所はここです。風化が進んでいるせいか、屋根が架けられています。
Img_5647 案内板です。天明の飢饉のおりに作り始められたとのこと。天明の飢饉は、天明2年(1782年)から8年(1788年)にかけて起きた大飢饉ですね。
Img_5643 古い時代に作られた右側の方は、像が剥脱してしまってます。砂岩のような材質なので、風化してしまったのでしょう。
Img_5646 より新しい左側の方は、像が残っております。ここには風神雷神が彫り込まれています。どこか遊び心を感じますね。
Img_5656 小栗山道祖神(こぐりやまどうそじん)、場所はこのあたりです(goo地図)。男女二人からなる道祖神です。ということは、周りに置かれている棒は当然アレでしょう。

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2013/08/13

【温泉】二つの源泉を持つ西会津の山里の宿・西山温泉滝の湯(★★★★)

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 猫魔ヶ岳に登ったぽん太は、磐越道を西に走り、会津坂下から沼田街道(国道252号線)を南下し、西山温泉に向かいました。西山温泉は、数件の旅館が散在する小さな温泉ですが、全ての宿が自家源泉を持っており、奥会津に山あいの雰囲気を色濃く残しているのが魅力です。つげ義春が訪れたという中の湯や、古い建物のままで独特の浴室がある老沢温泉旅館にも泊まりたいところですが、今回は日本の秘湯を守る会に所属している「滝の湯」さんにお世話になりました。宿の公式サイトはこちらです。
Img_5592 こちらが宿の外観です。木の梁が見える白壁が、レトロな雰囲気をかもし出します。
Img_5578 ただ客室棟はやや新しい建物となり、普通にひなびた感じなのが残念でした。
Img_5567 さてお風呂は、男女別の内湯と、混浴の露天風呂(女性タイムあり)があります。二つの内湯はそれぞれ源泉が違っており、時間で入れ替えになります。源泉は川の反対側の滝の横にあります(冒頭写真参照)。これが「滝の湯」の名の由来でしょうか。
 左の写真の源泉は「荒湯」で、泉質は含硫黄・ナトリウム・塩化物温泉です。無色透明で、少量のゆば状の白い湯の花が舞います。なめると少し塩っぱく、微かな硫黄臭があります。加水・加温・循環なしの源泉掛け流しです。
Img_5588 もう一方の内湯です。こちらの源泉は「滝の湯」。やや薄緑色のうす濁りで、なめるとやはり塩味があり、ちょっと油臭があります。泉質はナトリウム・塩化物温泉で、ことらも源泉掛け流しです。
Img_5589 こちらが露天風呂です。源泉は荒湯です。川に面していて風情はありますが、石張りの浴槽にたたきはコンクリートと、野趣にはちょっと欠けます。
Img_5579 こちらが夕食です。ダイエット中のぽん太は、一番安い料金を選択しました。上のランクだと、会津地鶏などが加わるそうです。若い人にはちょっと物足りないかもしれませんが、ぽん太には十分です。恐らく宿の裏手の畑で自家栽培してるんじゃないかな〜、夏野菜がとっても新鮮で美味しいです。西会津名産の車麩に卵を付けて煮たお料理(写真左上)は、ぽん太は初めていただきました。オカヒジキもあり。シソの天ぷらみたいなのは、エゴマだそうです。
Img_5581 こちらが朝食です。普通のメニューですが、トマトやご飯が美味しかったです。
 二種類の源泉を持つ掛け流しの温泉や、おいしい田舎料理、西会津の山里の雰囲気が魅力。ただ宿泊棟の建物や浴室が新しいのが、ぽん太の好みからすると減点となり、ぽん太の評価は4点です。

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2013/08/12

【登山】猫魔八方台から猫魔ヶ岳・猫石

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 7月末、日本の各地で集中豪雨の被害が報じられ、会津の天気予報も曇り一時雨でしたが、行くだけ行ってみようということで、東北道を北に向かいました。郡山あたりまでは雨がぱらついていましたが、猪苗代周辺まで行くと高曇りで、磐梯山も7合目ぐらいまでは見えたので、トレーニングがてら登山を決行することにしました。
 猫魔スキー場で有名な猫魔ヶ岳は、「猫」がちょっと気になる山。おまけに「猫石」というものもあるそうで、以前から一度は登ってみたい山でした。

【山名】猫魔ヶ岳(1604m)
【山域】磐梯山周辺
【日程】2013年7月30日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】曇り
【ルート】猫魔八方台13:18…猫魔ヶ岳14:01…猫石14:22…猫魔八方台15:35

(※大きい地図や3D地図、当日の天気図などはヤマレコの記録へ)
【マイカー登山情報】猫魔八方台に広い駐車場あり(トイレ付き)。

Img_5558 猫魔八方台は、以前に磐梯山に登る時にも利用しました。ここから東に向かうと、中の湯を経由して磐梯山に到りますが、今回は西に向かいます。少し登ると、美しいブナ林の道となります。全体に細くて若いのは、磐梯山の噴火のせいなのでしょうか。
Img_5555 もう実ができかかってました。ブナの実は生のまま食べることができるそうです。
Img_5542 ひと登りで猫魔ガ岳山頂です。一等三角点がありました。
Img_5549 磐梯山と猪苗代湖が見渡せたらさぞかし美しいことでしょう。
Img_5545 山頂から少し下って行くと、猫石があります。そう言われてみると、どことなくニャンニャンしてる気がします。
 猫魔ヶ岳には化け猫伝説があるそうで、ググるといろいろ出てきますが(たとえばこちら)、基本は、化け猫が住んでいて人に危害を加えたため退治されたという話しのようです。また芭蕉が猫魔ヶ岳を詠んだ句に「山は猫ねぶりて行くや雪の隙」があるそうです(例えばこちら)。

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2013/08/11

【歌舞伎】大いに笑って暑気払い・2013年8月歌舞伎座第3部

 8月の歌舞伎座第三部は、理屈抜きに楽しめるプログラムでした。公式サイトはこちらです。
 「狐狸狐狸ばなし」はぽん太は初めて見る演目でした。こちらに扇雀のインタビューが載ってますが、それによれば「狐狸狐狸ばなし」は北條秀司作で、昭和36年(1961年)に東京宝塚劇場で初演されました。配役は、伊之助が森繁久彌、おきわが山田五十鈴、重善が十七世中村勘三郎、又市が三木のり平だったそうです。いったいどんな舞台だったんでしょう。
 ぽん太は、北條秀司作の歌舞伎は、「花魁草」や「浮舟」を見たことがありますが、どうも好きになれません。こんかいの「狐狸狐狸ばなし」も確かに楽しくよくできた芝居でしたが、性欲(しかも少し変態的な)が前面に出ていて、それで笑いを取ったりしてるのが、ちょっと気になりました。日曜日だったせいなのか、テレビの「ぴんとこな」の影響なのか、子供たちもけっこう観にて来てましたし。
 伊之助の扇雀は、上方の元女役の雰囲気があり、大阪の世話物の香りが舞台に漂いました。なかなかの熱演で、客席も大いに盛り上がってました。七之助、おきわのようなちょっとはすっぱな女はとってもうまいです。勘九郎の又市、前半の使用人の部分は朴訥な雰囲気はありましたが、もう少しおかしみを入れて笑いを取ってもよかった気がします。後半の戯作者に戻ってからは、とても艶やかでハリがありました。橋之助の重善、なんか明るくいい人っぽすぎるような気がしました。亀蔵が牛女を怪演。
 なかなか楽しい舞台でしたが、もし勘三郎だったら、もう一段突き抜けて大笑いできたんだろうな〜。

 「棒しばり」は三津五郎と勘九郎。こういう滑稽な演目を三津五郎が演じると、「身替座禅」もそうですが、ただのお笑いではなくて「歌舞伎」になるから不思議です。夏の夜風のような涼やかな舞台でした。


歌舞伎座
歌舞伎座新開場柿葺落
八月納涼歌舞伎
平成25年8月4日 第三部

第三部

江戸みやげ
一、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
   
伊之助 扇 雀
おきわ 七之助
おそめ 亀 蔵
おうた 歌 江
福造 巳之助
又市 勘九郎
重善 橋之助

二、棒しばり(ぼうしばり)

次郎冠者 三津五郎
太郎冠者 勘九郎
曽根松兵衛 彌十郎

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2013/08/05

【日帰り温泉】山小屋風・癒し系のちっちゃな宿・万座温泉湯の花館(★★★★)

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 白根探勝歩道を歩いて満開のコマクサを楽しんだぽん太とにゃん子は、万座温泉の湯の花館で入浴させていただきました。公式サイトはこちらです。
Img_5538 こちらが建物です。ちょっと山小屋風ですね。前に車輪付きの木製ベンチが置いてあったりして、館主のセンスが感じられます。場所は、昨日泊まった松屋ホテルの隣りです。
Img_5539 玄関に、「三笠宮殿下御成りの宿」という札がかかってます。ひょっとして探勝歩道の階段は、そのため?
Img_5534 使い込まれて味が出て来た木造の浴室です。
Img_5532 源泉は、ここで「さるのこしかけ」のエキスを吸収してから、浴槽に注がれます。珍しいさるのこしかけ風呂ですが、ここはちょっと評価の別れるところか。万座温泉のお湯なら、そのままでも十分に効果があるように思えます。
Img_5535 混浴の露天風呂もあり、気持ちがいいです。
 山小屋風・湯治風・癒し系のちっちゃな宿。泊まってみるのもよさそうです。

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2013/08/04

【登山】コマクサの巨木(?)が満開の草津白根

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 松屋ホテルで源泉掛け流しの万座温泉の湯を満喫したぽん太とにゃん子は、万座温泉から白根探勝歩道を登って、本白根山まで往復することにしました。山頂付近はコマクサが満開。こんな大群落は、ぽん太の登山人生でも初めてでした。上の写真はコマクサの大木。ここまで大きくなるのに何十年かかっていることでしょう?

【山名】本白根山2171m(白根山探勝歩道最高地点)
【山域】草津白根山
【日程】2013年7月18日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れ
【ルート】万座温泉8:49…(白根探勝歩道)…本白根山(白根探勝歩道最高地点)10:44…万座温泉11:55

(※大きい地図や3D地図、当日の天気図などはヤマレコの記録へ)
【見た花】満開のコマクサ大群落、ミヤマシャジン、ギンリョウソウ
【マイカー登山情報】万座温泉の登山口にとっても広い駐車場あり。

Img_5508 白根火山ゴンドラの終着駅から歩くコースは以前に行ったことがあるし、腹ごなしには物足りないので、こんかいは万座温泉から歩いてみました。しかし、白根「探勝」歩道という名にそぐわず、大した景色や植物もなく、延々と滑りやすい階段が続くのみです。この過剰階段整備は、やんごとなきお方が以前に登山したのでしょうか?左の写真は、万座温泉街の向こうに尖っているのは志賀高原の笠ケ岳でしょうか。
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 ところが山頂付近は満開のコマクサの大群落。さすがにぽん太も見とれてしまいました。
Img_5521 蜂さんもコマクサにご執心。
Img_5514 何度見ても、自然の造形の素晴らしさにため息をつくしかない、愛らしくも不思議な花です。
 探勝歩道最高地点から先は、ゴンドラ方面から来たハイカーで大混雑だったので、そこで引き返すことにしました。

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2013/08/03

【温泉】最高の温泉に入れるリーズナブルな宿・万座温泉松屋ホテル(★★★★)

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 猛暑の続く7月中旬、ぽん太とにゃん子は群馬県は万座温泉の松屋ホテルに泊まってきました。ホームページはたぶんこちら
Img_5478 宿の外観です。ちょっと古びたスキーロッジ風。
Img_5483 宿の前は冬はゲレンデになるようです。
Img_5480 入り口を入ったところも、(ちょっと昔の)スキー場の食堂という雰囲気です。
 ところが宿のおばさんに話しを聞くと、昨シーズンから、宿の前にある朝日山ゲレンデは閉鎖になってしまったんだそうです。帰宅してからぐぐってみると、お隣の宿の湯の花旅館のご主人がつぶやいてました(→こちら)。万座スキー場を経営しているプリンスホテルから、電話一本で閉鎖の通告があったそうです。あゝ、資本主義。
Img_5481 内部も、(昔の)スキー場の宿という感じ。なんか懐かしいです。
Img_5482 部屋は普通の和室です。布団は既に敷いてあります。
Img_5494 さて、いよいよお風呂ですが、これが絶品です。万座独特の白濁した酸性の硫黄泉。使い込まれ、温泉成分がしみ込んで、見事な風合いとなった床。カランは冒頭の写真の右奥にある一つのみ。湯量は豊富で、左の写真のように、長く引くことで温度を下げるシステムですが、下がりきれないところは冷水で調節しております。その加水以外は源泉掛け流しです。源泉の温度は76.2度、pHは2.5。露天風呂がないのが残念ですが、最高レベルのお風呂です。
Img_5495 ここで温度を下げるとともに、入浴しやすいように硫化水素を飛ばしているそうです。
Img_5503 宿の部屋数に比べて温泉が狭いな〜と思って探したら、もひとつお風呂があったので、写真だけ撮らせていただきました。放射状に貼られた床板は、沢渡温泉を思い出します。こちらはカランはまったくありません。
Img_5496 夕食はこちら。これに鮎の塩焼きがつきます。刺身こんにゃくが群馬の郷土料理ですが、その他は海老フライや豚肉の陶板焼きなど、スキー風のお料理です。スキーに来た人にはこれでいいのでしょうが、ぽん太のように温泉を目的で来た客には、山菜や嬬恋の野菜を使った郷土料理が選べるといいのですが。
Img_5505 こちらが朝食です。温泉旅館の定番ですね。硫黄で黒ずんだ温泉卵が美味しかったです。
 歴史ある万座温泉も、新しくて立派な旅館やホテルが多くなってきました。鄙びた温泉宿が好きなぽん太やにゃん子が行けるリーズナブルな宿は、こんかいお世話になった松屋ホテルや、お隣の湯の花旅館、以前に泊まった豊国館ぐらいになってしまいました。松屋旅館の建物は、ぽん太にとってはノスタルジックな記憶を呼び起こす昔のスキー旅館風。しかし、源泉掛け流しのお風呂は、最高級の評価です。露天風呂がないのがちょっと残念ですが。目の前のスキー場が閉鎖になった今、ぜひとも山菜や嬬恋のおいしい野菜を使ったお料理を工夫して、温泉ファンを引きつけて欲しいと思います。ぽん太の評価は4点です。

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