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2013/09/26

【歌舞伎】三人笑いはまだ早いか。2013年9月歌舞伎座昼の部

 花形歌舞伎昼の部は、ラクに観に行きました。夜の部は新作歌舞伎でしたが、昼の部は「新薄雪物語」に「吉原雀」という正当派古典歌舞伎の演目でした。公式サイトはこちらです。
 「新薄雪物語」を見るのはぽん太は2回目。前回は2008年6月の歌舞伎座で、幸四郎の園部兵衛、吉右衛門の幸崎伊賀守、芝翫の梅の方でした。三人が痛みや悲しみをこらえて笑う演技だけで数分間を引っ張り、観客を感動させなけるばならないという至難の業を、染五郎・松緑・菊之助がどこまで演じきれるのか。ふふふ、楽しみです。
 ところでこの演目のタイトルは「新薄雪物語」ですが、ということは「旧薄雪物語」もあるのでしょうか。ぐぐってみると、「新薄雪物語」は寛保元年(1741年)5月に大阪の竹本座で人形浄瑠璃として初演されました。元になったのは寛永9年(1632年)に刊行された浮世草子「薄雪物語」だそうですが、貞享2年(1685年)には歌舞伎「薄雪物語」として江戸の森田座で上演され、さらに「薄雪今中将姫」(1700年初演)などもあったそうです(コトバンク)。
 仮名草子の「薄雪物語」は、慶長19年(1614年)に刊行された恋愛小説で、作者は不明ですが、ベストセラーとなって、何度も再版されたそうです。あらすじは、園部衛門が清水寺で薄雪という人妻を見初め、ラブレターのやり取りでついに恋愛は成就しますが、その後、衛門の留守中に薄雪は病死し,衛門は高野山に出家するというものだそうです。衛門と薄雪の25通のラブレターが大半をしめ、恋文の文例として多くの人々に読まれたそうです(コトバンク)。
 さて、今回の舞台に話しを戻しますと、最初の「花見」は、若い役者が揃うととても華やかでした。梅枝の薄雪姫は、おっとりとしたお姫様。左衛門の勘九郎は、ちょっと色気も出てきましたが、まだ真面目で実直な印象が強いです。七之助の腰元籬は、恋の手練手管を知り尽くした女というよりは、利発な女性という感じでした。海老蔵の秋月大膳も、悪役の迫力がありました。愛之助の奴妻平は、色気と明るさと華がありました。立ち回りも、三階さんが驚異的なジャンプ力を披露し、傘を使った趣向などもあり、見応えがありました。
 「詮議」では、海老蔵がこんどは善玉の葛城民部役で登場。松緑の伊賀守、染五郎の園部兵衛、吉弥の松ヶ枝、亀蔵の秋月大学が加わり、緊迫したやりとりに引き込まれました。
 しかし、最後の「広間・合腹」はちょっと間延びしてるように思われました。陰腹の表現や、三人笑いなどは、さすがに若手では難しかったか。そのなかでは菊之助の格式を感じさせる笑いが光ってました。今日は最初から客席のざわつきが気になりましたが、三人笑いで客席から笑いが起きたのは、ちょっと役者さんたちに気の毒な気がしました。
 短い休憩をはさんで勘九郎と七之助の「吉原雀」。明るく華やかで、爽やかな踊りでした。


歌舞伎座
歌舞伎座新開場柿葺落
九月花形歌舞伎
平成25年9月25日

昼の部

通し狂言
一、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
  花見
  詮議
  広間
  合腹
   
〈花見〉          
  秋月大膳 海老蔵
  園部左衛門 勘九郎
  団九郎 亀三郎
  薄雪姫 梅 枝
  清水寺住職 右之助
  来国行 家 橘
  腰元籬 七之助
  奴妻平 愛之助
   
〈詮議〉          
  幸崎伊賀守 松 緑
  葛城民部 海老蔵
  薄雪姫 梅 枝
  松ヶ枝 吉 弥
  秋月大学 亀 蔵
  園部左衛門 勘九郎
  園部兵衛 染五郎
   
〈広間・合腹〉       
  園部兵衛 染五郎
  幸崎伊賀守 松 緑
  園部左衛門 勘九郎
  腰元籬 七之助
  薄雪姫 梅 枝
  松ヶ枝 吉 弥
  刎川兵蔵 松 江
  奴妻平 愛之助
  梅の方 菊之助


二、吉原雀(よしわらすずめ)
   
  鳥売りの男 勘九郎
  鳥売りの女 七之助

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