【軽井沢観光(1)】有島武郎終焉地碑、堀辰雄別荘(1412番山荘)、軽井沢鉄道記念館(EC401、EF632、草軽電鉄デキ12)など
ようやく9月のご報告に入ります。宮崎駿の「風立ちぬ」に感動して堀辰雄の良さがわかり、軽井沢へのひがみ根性がすっかり純化されたぽん太は、にゃん子とともに軽井沢に行ってきました。 まずは喫茶店「一房の葡萄」。facebookはこちらです。以前の記事に書いたように、この建物は有島武郎の別荘だった浄月庵を移築したものです。軽井沢タリアセンの一角にあります。この別荘が元々あったところは、のちほどご紹介いたします。「一房の葡萄」というのは、有島武郎の作品の題名ですね。こちらの青空文庫で読むことができます。
前回は外から見ただけでしたが、今回はなかに入らせていただきました。赤いモダンなテーブルと、古めかしい内装が、とてもマッチしています。
二階の部屋です。屋根の傾斜が心地よいです。
テラスの席です。心地よい空間ですが、木立の向こうに駐車場が見えるのが、ちと残念。
珈琲とケーキをいただきました。美味しゅうございました。
一房の葡萄の道を挟んで反対側には、軽井沢文学館があります。「狐狸庵こと遠藤周作の九十歳を祝う展覧会」をやってました。
文学館の敷地には、二つの建物が移築されております。まずは堀辰雄の別荘(1412番山荘)です。丸太の柱や、木の皮の壁など、軽い感じの山荘です。
案内板によると、昭和16年(1941年)の春から4年間を過ごしたところのようです。
内部は質素ですが、木が多用されていて暖かみがあります。
ちらは野上弥生子の書斎だそうです。
こちらは、軽井沢タリアセンの敷地内の別のところにある、旧・軽井沢郵便局舎です。現在の旧軽井沢の軽井沢郵便局の建物だったものです。
さて、軽井沢駅に移動して、(旧)軽井沢駅舎記念館を見学。昔の軽井沢駅舎を利用した博物館です。
どこかで見たことがあるでしょう?そう、映画「風立ちぬ」で出てきましたね。EC401です。 こちらはEF632。EF63は、急勾配の碓井峠区間を列車が通過する時、それをサポートするためにだけに造られた電気機関車です。ある程度以上の年齢の人なら覚えていると思いますが、列車が横川駅に着くと、2両のEF63が連結され、その力を借りて軽井沢駅まで登っていったのです。正面の貫通扉が印象的で、いつかぽん太の鉄道模型コレクションに加えたい車両です。
こちらのちょっと不気味な車両は、草軽電鉄の電気機関車デキ12です。草軽電鉄は名前の通り草津と軽井沢を結んでいた鉄道です。その概要はこちらの草軽電鉄Web博物館で見ることができます。これはキットをすでに入手しているので、折りをみて組み立てたいと思います。
さて、軽井沢駅前の道を北に向かい、旧三笠ホテルへ。重要文化財に指定されているホテルです。
こちらが案内板です。実業家山本直良(なおよし)によって明治37年(1904年)に営業が開始されました。山本直良の妻・愛が有島武郎の妹であり、また「大きいことはいいことだ」で有名な作曲家・直純は孫になりますね。
明るいサンルーム。
風呂です。
共同トイレです。
旧三笠ホテルのやや南に、有島武郎終焉地碑があります。最初にご紹介した「一房の葡萄」の建物があったところです。だいたいこのへん(Google map)だと思いますが、ちょっとずれてるかも。旧三笠ホテルから南下し、最初の角を左に曲がり、更に道なり左に曲がってまっすぐ行きます。道がだんだん細くなってこれ以上車が入れなくなるあたりに、右後ろのに向かって坂を登って行く細いみちがあり、小さな標識があります。その道を他の別荘の裏手を右に見ながら登っていくと、やがて左側に有島武郎終焉地碑の立て札が見えます。
これが有島武郎終焉地碑です。
案内板です。大正12年6月9日に、ここにあった別荘「浄月庵」で、有島武郎は愛人波多野秋子とともに縊死を遂げたのでした。石碑は昭和28年に作られたものだそうです。碑文を書いたのは有島武郎の弟の画家・有島生馬のようです。
こちらは傍らにある「チルダへの友情の碑」。有島武郎がスイス旅行のおりに知り合った少女チルダに送った手紙の一節だそうですが、なぜその碑がここにあるのか、ぽん太にはよくわかりません。
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