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2013/11/04

【歌舞伎】満開に花ひらいた「義経千本桜」2013年10月歌舞伎座昼の部

 10月の「義経千本桜」、昼の部は「鳥居前」、「碇知盛」、「吉野山」です。公式サイトはこちら
 「鳥居前」は若手中心の配役。菊之助の義経はりりしく、梅枝の静御前は可愛らしく、亀三郎の弁慶はひょうきんで、松緑の狐忠信は迫力がありました。歌昇、種之助、米吉、隼人も美しい若武者ぶり。新たな世代が育ってきているようで、頼もしく感じました。ただ全体として、ちょっと時代物らしい様式美には欠けたような気がします。
 「碇知盛」は、吉右衛門の知盛に、梅玉の義経という鉄壁の配役。吉右衛門は、最初に花道に出て来た瞬間に、頼もしさと安心感が広がってきて、場の雰囲気ががらっと変わりました。身体が大きいので白装束に着替えてからも迫力がありました。最後の入水は壮絶でありながらも悲しみを感じさせ、ぽん太は思わず涙が出ました。お柳・典侍の局の芝雀、こうした時代がかった役はすばらしく、様式性を保ったまことに品格がある演技でした。
 「道行初音旅」は、菊五郎の狐忠信と藤十郎の静御前という、これまたごちそうの顔ぶれで。絶品というほかなく、この柔らかさ、色気、華やかさは、若手には出せません。傘寿を過ぎた藤十郎、体はちとしんどそうなのに、可愛らしくウブな娘に見えます。菊五郎の忠信が花道を去って行くとき、思わず狐手になっているのに気付いて「こりゃいけない」と身を正すしぐさなど、松緑にはない軽妙さ、動きの美しさ・面白さがあります。
 ということで、「義経千本桜」で、吉右衛門が出て、菊五郎が出て、藤十郎が出て、とてもすばらしかったのですが、なんかちょっと「見飽きた」感がするのはなぜでしょう。たま〜に歌舞伎を見に来た人は大喜びかもしれませんが、毎月来ているぽん太からすると、普段やらない幕でも一つくらい入れてくれないかな、と思います。それは国立劇場の役目かしら。柿葺落公演だからこれでいいのかな。それともぽん太が、「前回の演技より今回はここがすばらしいかた〜」というところまで分かるようにならないといけないのかしら……。このあとは二ヶ月続けて「忠臣蔵」だし。


歌舞伎座新開場柿葺落
芸術祭十月大歌舞伎
2013年10月24日、歌舞伎座
昼の部

通し狂言 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

序 幕 鳥居前  
 佐藤忠信実は源九郎狐 松 緑
 武蔵坊弁慶 亀三郎
 静御前 梅 枝
 亀井六郎 歌 昇
 片岡八郎 種之助
 伊勢三郎 米 吉
 駿河次郎 隼 人
 笹目忠太 亀 寿
 源義経 菊之助

二幕目 渡海屋
    大物浦   
 渡海屋銀平実は新中納言知盛 吉右衛門
 女房お柳実は典侍の局 芝 雀
 相模五郎 又五郎
 入江丹蔵 錦之助
 亀井六郎 歌 昇
 片岡八郎 種之助
 伊勢三郎 米 吉
 駿河次郎 隼 人
 武蔵坊弁慶 歌 六
 源義経 梅 玉

三幕目 道行初音旅   
 佐藤忠信実は源九郎狐 菊五郎
 逸見藤太 團 蔵
 静御前 藤十郎

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