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2013/11/07

【旅行】石巻市(FUTABA INN、石巻ハリストス正教会、六文銭、さかな処三吉、銀玉水)、陸前高田市(奇跡の一本松)

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 9月中旬、宮城県は田代島の猫に癒されたぽん太とにゃん子は、石巻市に宿をとりました。
Img_6709 お世話になったのはFTABA INN(フタバイン)。公式サイトはこちらです。ビジネス・ホテル並みのお値段ながら、ドミトリー風の洒落た建物です。古くからの旅館でしたが、一級建築士の現オーナーが跡を継いで、建て替えたんだそうです。細かいところまで気配りが行き届いており、オーナーのセンスが感じられます。カップルや、女性同士の旅にもいいんじゃないでしょうか。
Img_6707 夕食は付いていませんが、近所のお食事どころの地図(オリジナルのクーポン付き)をくれます。朝食は付けることができます。写真のしゃれた食堂でいただく、バイキング形式です。

Img_6693 もらった地図を頼りに夕食に出かけたところ、偶然、石巻ハリストス正教会の前を通りました。この教会の歴史に関しては、こちらの日本正教会のサイトが詳しいです。
 石巻ハリストス正教会は、「石巻聖使徒イオアン教会」という名称で1879年(明治12年)に創立されました。その後約20年間で、周辺に10カ所もの教会が作られましたが、次第に併合されてしまったそうです。ところがこの建物は、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震の被害を受けたため、現在の建物が新築されました。旧教会堂は、日本最古の木造教会建築という文化的価値があるものだったため、石巻市中瀬公園に復元移転されましたが、先日の東北大震災で津波の被害を受けたことは、以前の記事に書きました。

Img_6699 さて、まず入ったお店は「六文銭」です。公式サイトはこちらです。ここも津波の被害を受けましたが、再建にこぎ着けたそうです。
Img_6696 小上がりのテーブル二つに、カウンターというこじんまりとしたお店。石巻で採れた新鮮な海の幸を始め、さまざまな料理が楽しめます。
Img_6698 クジラです。木を使った内装は雰囲気があり、本格的な居酒屋という感じです。けっこう混んでいるので、予約をしておいた方が確実かもしれません。

Img_6701 せっかく石巻市内に泊まって一カ所ではもったいないので、いつものようにハシゴすることにしました。次は「さかな処三吉」です。公式サイトはなさそうなので、食べログにリンクしておきます。
Img_6700 こちらは大衆的な居酒屋という感じで、地元の人たちで賑わっていました。安くて美味しいお店でしたが、ちょっと大きめの店なので、店の人との触れ合いはできませんでした。地元の人との触れ合いを求め、3軒目にハシゴです。

Img_6702 3軒目は「銀玉水」。こちらもホームページがなさそうなので、食べログにリンクしておきます。立派な門構えで「ふぐ」などと書いてあって高そうですが、実は安くてきさくなお店です。もうお腹いっぱいだったので、晩酌セット(生ビール2杯と料理3品)をお願いし、生ビールを日高見にチェンジしてもらいました。
Img_6703 お造りです。普通は黒い点々がついているホタテのひもが真っ白なのがわかりますか?ある方法で洗うと点々がとれることを、お店のご主人が発見したそうです。
Img_6705 ひと組いた客も間もなく帰ってしまい、お客はぽん太とにゃん子だけに。気さくなご主人と奥さんから、地元のこと、魚のこと、震災のことなど、いろいろな話を聞くことができました。「復興するのには30年くらいかかるんじゃないかな」というご主人の言葉には考えさせられました。話に熱中して、ついつい飲み過ぎてしまいました。

Img_6712 翌日は、金華山にでも行こうかと思ったのですが、定期船は日曜・祝日のみで、平日はモーターボートによる不定期便しかないとのこと。人数が集まらないと、高額のチャーター料がかかるとのことで、今回は見送ることにしました。かわりに三陸海岸を北上することにしました。
 南三陸町、気仙沼、陸前高田と一つひとつ湾をすぎるにつれ、全てを持ち去ってしまった津波の恐ろしさと、復興がちっともすすんでいない現状を思い知らされました。

Img_6715 陸前高田では、奇跡の一本松を見学しました。これについては、1億円もかける必要があるのか、ほとんど人工物じゃないか、10年くらいしかもたないらしいと、様々な批判がありました。ぽん太も、そんなにお金があるのなら復興にまわした方がいいんじゃないかと思っていました。
 しかし、実際に現地を訪れたとき、この松にかける地元の人たちの思いがよくわかりました。
 というのも陸前高田は、この松を除いて、何にもないのです。「高さ」があるものは全くなく、ただただ野原が広がるばかりです。人々の命も、家屋も、財産も、思い出も、歴史も、すべてが失われてしまったのです。こうした状況で、ただ一本残った松は、津波に打ち勝った唯一のものであり、陸前高田の失われた過去のすべてを担っているのです。「復興のシンボル」という言葉は、東京に住んでいる人には空疎な言葉に響くかもしれませんが、非常に重く深く、祈りにも似たものだということがぽん太には分かりました。
 枯れてしまったものを、人工的に復元・保存することに意味がるのか、という意見もあります。しかし、それが無意味だとしたら、失われてしまった街を復興することも無意味になってしまうことでしょう。死んでしまった人の平穏を祈ることも無意味になってしまうでしょう。
 実際に根元まで近づいてみると、この松はとっても高いです。色々な思いを抱きながら、目の前に無言で立っていました。もはや命の灯がともっていないとはいえ、非常に崇高なものであると、ぽん太は感じました。

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