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2014/01/21

【登山】巨岩・奇岩がご〜ろごろ。信仰の山・竪破山(たつわれさん)@茨城

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 冬の低山シリーズ、今回は茨城県は北茨城市の竪破山です。黒前神社(くろさきじんじゃ)のある信仰の山ですが、巨石・奇岩が散在しているので有名です。太刀割石、神楽石、甲石(堅破和光石)、舟石、胎内石、畳石(腰掛け畳石)、烏帽子石と、不動滝(奈々久良滝)、剣滝、龍馬滝をあわせて、七奇石三瀑と呼ぶそうです。標高600メートル台の低山ですが、なかなか楽しめる山でした。

【山名】竪破山(658.3m)
【山域】日光・那須・筑波
【日程】2014年1月15日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れだけどとても寒い
【ルート】二の鳥居12:43…黒前神社13:20…竪破山山頂13:33…胎内岩13:39…奈々久良滝14:20…二の鳥居14:53

(※3D地図や当日の天気図などは「山行記録のページへ」をクリック)
【マイカー登山情報】北側の国道461号からアプローチしました。一の鳥居の数キロ手前までは舗装された快適な道路ですが、そこから先はすれ違いも困難な未舗装の林道となります。轍は大したことありませんが、所々に雨水を逃がすための溝が道路を横断しており、これがかなり深いので、普通の乗用車では底をすってしまって進入不可能と思います。RV車なら、一の鳥居をさらに右折して、二の鳥居のところまで入れます。ここに十台以上停められる駐車スペースがあります。ここには、バケツで前の小川から水を汲んで流すという、アジアンテーストのトイレもあります。

Img_7702 一の鳥居です。金属製です。垂れ下がった注連縄が特徴的です。
Img_7703 鳥居の傍らに石仏がありました。「文化14」という文字が見えるので1816年に作られたものでしょうか。三面六臂で憤怒の表情。明王のようですが、正確な名前はぽん太にはわかりません。
Img_7608_2 第二駐車場のところにある案内板です。ルート図と、竪破山・黒前神社のいわれが書いてあります。転記するのは面倒なので、各自ご覧下さい。要するに、崇神天皇の時代の黒坂命(くろさかのみこと)の蝦夷征伐と、平安時代の八幡太郎義家の奥州遠征に関係しているようです。Wikipediaによると、黒坂命は『常陸国風土記』に出てくる武人で、紀元前80年頃に蝦夷の征服を行ったそうな。『古事記』や『日本書紀』には出てこない土着の神様のようです。
Img_7608_2 竪破山にある名勝の案内です。こちらも各自ご覧下さいませ。
Img_7612 二の鳥居です。こちらは木製でかなり風流な出で立ちです。左の石碑には「大山大神」と書かれています。これも『古事記』や『日本書紀』に出てくる大山祇神(オオヤマツミ)とは違うんでしょうね。土着の山岳信仰かもしれません。
Img_7614 登り始めてすぐのところに、「後生車」というものがありました。天気輪(てんきりん)、天気柱(てんきばしら)などとも呼ばれ、東北地方の寺や墓場の入り口付近に置かれていて、輪を回すことによって死者に呼びかけたり、吉凶や天気を占ったり、百度参りに使用したりするそうです([2]Wikipedia)。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(青空文庫)には「天気輪」が出てきますし、また太宰治の『思ひ出』に(青空文庫)は、墓地にある黒い輪のついた卒塔婆が出てくるそうです。
Img_7615 石碑です。ぽん太には読めません。
Img_7616 登山道の両側は、杉林が続きます。あまり手入れされてないようにも見えますが、いわゆる材木用の植林地ではなく、「鎮守の森」なのかもしれません。
Img_7619 不動石です。「七奇石三瀑」には入ってません。流れ落ちる清水が凍ってすごいことになってます。上にある石仏は……
Img_7622 その名のとおり不動明王ですね。なんか顔のあたりが不鮮明ですね。
Img_7624 烏帽子石です。
Img_7630 手形石です。「七奇石三瀑」には入ってません。
Img_7632 畳石です。
Img_7635 炭焼き小屋跡です。案内板には、「これは昭和二十五年(1950)頃  いた炭やき釜です。」と書かれています。
Img_7642 弁天池です。
Img_7641 傍らには祠がありました。
Img_7643 また鳥居があり、石段の先に随身門が見えます。
Img_7644 神社ですから、「山門」ではなく「随身門」で、中には「随身」が祀られてます。
Img_7649 ところがその裏側の普通では見えない空間に、仁王様が隠されてます。現在は覗き穴がついていて、見ることができます。こちらは向かって左側です。廃仏毀釈から逃れるために仁王像がここに隠された……と、どこかのサイトに書いてあったような気がします。昔は仁王門だったのですね。阿吽の「吽」です。素朴なデザインが素敵です。
Img_7647 向かって右側。「阿」です。
Img_7653 石段の上にはちょっとした平地があり、黒前神社の境内になってます。
Img_7654 こちらは札所です。本日休業。
Img_7658 甲石(かぶといし)です。正面が繰り抜かれて祠となっており、中に薬師如来と十二神将が祀られているそうですが…
Img_7659 中にはお札が一枚。12のうち6つが盗まれてしまい、今は別の所に保存していあると書いてあるサイトがありました。鎖が下がっているので石の上に登れますが、神様を踏んでいるみたいで、ちょっと落ち着きません。
Img_7663 そこからさらに石段を登った所に社殿があります。皆さんは神社というと、一番手前の建物に注目するかもしれませんが、神社は一般に本殿、幣殿、拝殿からなっており、手前の建物はお参りをするための拝殿です。神様が祀られているのは、一番奥にある本殿です。
Img_7664 本殿を見るには、拝殿の横から奥に回り込み、塀の間から見るしかありません。な、な、なんと石造りです。おそらくはこの山にあった花崗岩を加工して造られたのでしょう。古くはこの山の岩が信仰の対象だったことを伺わせます。
 それから気になるのは、狛犬がいないこと。神社を守る存在として仁王像があるので、重複を避けたのでしょうか。
Img_7666 本殿の傍らに、小さな社と板碑がありますが、何なのかは不明です。
Img_7667 山頂には醜悪なる展望台が設置されています。
Img_7669 上に登るとさすがに眺めが良く、西を見ると八溝山の向こうに雪を頂いた日光の山々が見えました。もちろん東は太平洋です。
Img_7674 胎内石です。
Img_7677 石も見事ですが、傍らにある杉の老木も迫力があります。
Img_7678 黒前神社まで戻り、奈々久良滝方面に稜線を歩いて行くと、美しいブナ林があります。
Img_7683 太刀割石です。冒頭の写真もご覧下さい。水戸光圀公が名付けたんだそうです。
Img_7687 軍配石は、七奇石の番外です。地面にツライチに埋め込まれています。真ん中の細い筋が軍配っぽいですね。
Img_7691 神楽石です。ぱっかり割れた感があります。
Img_7694 奈々久良滝です。一部凍りついており、寒々しいです。剣滝、龍馬滝とあわせて三瀑と呼ばれますが、これら二つの滝がどこにあるのかは不明で、帰ってからぐぐってもわかりませんでした。
Img_7704 登山口へのアプローチの途中にある集落です。納屋あるいは倉庫と思われる木造の建物の、少し過剰なボリュームの瓦屋根が目を引きます。この集落には、このような建物がいくつもありました。

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