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2014/03/28

【バレエ】シアラヴォラ/ガニオ「椿姫」パリ・オペラ座バレエ団

 にゃん子が「モローも見たいけどガニオも見たいにゃ〜」と鳴いてうるさいので、2日続けて観て来ました。公式サイトはこちらです。
 全く同じ演目を続けて異なるダンサーで観るというのは初めてだったのですが、とっても貴重な体験でした。1日目には見落としていたところが2日目に見えてくるし、また同じ振付けでも違うダンサーが踊るとどれほど違って見えるかが、よくわかりました。
 シアラヴォラは前日のオレリー・デュポンに比べると迫力があり、豪華で華やかです。第一幕では高級娼婦らしい貫禄があり、アルマンを軽くあしらっておりました。第二幕で娼婦家業から足を洗い、アルマンとつつつましい生活を送っている場面では、さすがに若いガニオと比べて違和感がありましたが、そこは80歳を超えた坂田藤十郎が十代の娘を演じる歌舞伎で鍛えた脳内変換の能力で、難なくクリア。圧巻だったのは第三幕。結核が悪化して衰えて行く様子が、デュポンはあくまでも清楚で美しく、透明になって消えて行くかのようでしたが、デュポンの場合は、身体が衰弱してだんだんと醜くなっていく感じで、久々に「マノン」の舞台を観に来たマルグリットに人々が困惑している場面が生々しかったです。それが、一方でアルマンを愛する心の美しさが最後まで輝き続けているのと対比され、深い哀れみを感じずにはいられませんでした。二日間の間にストーリーを頭に入れておいたこともあってとても感動し、涙が止まりませんでした。
 ガニオはあいかわらずスタイル(とマスク)がよく、やや大柄なシアラヴォラをしっかりとサポートしておりました。前日のエルヴェ・モローに比べ、美しさでは勝っておりましたが、感情的な表現力はやはりモローの方が上手か。
 アルマンの父親のアンドレイ・クレムは、ちょっと若すぎるし、顔つきが鋭い。ダンスそのものは前日のミカエル・ドナールより踊れてましたが、雰囲気は暖かみのあるドナール氏の方がよかったです。


パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「椿姫」
2014年3月21日

音楽:フレデリック・ショパン
振付・演出:ジョン・ノイマイヤー(1978年)
美術・衣装:ユルゲン・ローゼ
照明:ロルフ・ヴァルター
2006年6月20日パリ・オペラ座初演

マルグリット:イザベル・シアラヴォラ
アルマン:マチュー・ガニオ
デュヴァル氏(アルマンの父):アンドレイ・クレム(ゲスト・アーティスト)

マノン・レスコー:エヴ・グリンツテイン
デ・グリュー:クリストフ・デュケンヌ

プリュダンス:ヴァランティーヌ・コラサント
ガストン:ヴァンサン・シャイエ
オランプ:シャルロット・ランソン
公爵:ローラン・ノヴィ
N伯爵:アドリアン・ボデ
ナニーナ(マルグリットの侍女):クリスティーヌ・ペルツェー

演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:ジェームズ・タグル
ピアノ:エマニュエル・ストロセール、フレデリック・ヴェス=クニテール

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