【宿・居酒屋】いにしえの伊勢の雰囲気が漂う木造三階建て・山田館(★★★)/居酒屋一月屋/赤福餅とぜんざい
2月の中旬、ぽん太とにゃん子は、伊勢にある山田館に泊まりました。外宮の参道に位置し、レトロな木造三階建てが魅力の宿です。以前にテレビの「アド街ック天国」で見て、目を付けていたのです。公式サイトはこちらです。 夜の玄関の佇まいも、なかなか素敵です。公式サイトによると、大正時代に食堂兼旅館として開業し、昭和2年に増築が行われた建物で、戦火を逃れ、現在まで残っているのだそうです。
入り口正面にある階段には、赤い絨毯が敷かれています。
細長い中庭を囲む木造建築が見事です。
こちらが、ぽん太とにゃん子が泊まった部屋です。普通の和室ですが、モルタル造り(?)の別館の部屋です。
本館の部屋を見せてもらいました。ちょっと古びた感じなのが残念ですが、改装してレトロモダンみたいになってしまうのも味気ないし、難しいところです。
三階に張ってあった貼紙。建物が造られた当時、神宮を見下ろして用を足すのが不謹慎だとして、三階にはトイレが造られなかったんだそうです。
浴室です(温泉ではありません)。シンプルですが、そこはかとない美しさがあります。
玄関の上にあったお飾りです。蘇民将来を祀ってあるようですが、どのような意味があり、いつも飾っているのか、この時期だけなのか、まったく不明です。
さて、夕食ですが、今回の旅は牡蠣とカニをいただく飽食の旅という企画だったので、初日の本日は素泊まりでお願いし、外で軽く飲むことにしました。訪れたのは一月家。太田和彦さんがdancyu(2013年7月号)で紹介していた居酒屋です。食べログはこちら。内部はけっこう広く、木造の建物がレトロな雰囲気で心地よいです。地元の人たちで賑わっており、並んだテーブルに相席で座り、注文をメモ用紙に書いてお願いします。
オススメは湯豆腐だそうです。運ばれて来たのを見て、「あれ、冷や奴じゃないよ」と言おうと思ったのですが、鍋ではなくて皿に盛られて出て来るのがこの店のスタイルだそうです。メニューに「しびさし」と「よこわさし」という聞き慣れない名前があったので頼んでみましたが、どちらもマグロのようです。こちらのYahoo!知恵袋を見ると、「しび」が何を指すかは地域によって違うようですが、三重県の回答者はビンチョウマグロ(ビンナガ)と答えてますね。Wikipediaによれば、古事記や万葉集でマグロのことが「シビ」と記載されているそうです。そう聞くと、伊勢で「しび」をいただくのが有り難い気持ちになってきます。「よこわ」の方はクロマグロの子供を関西ではこう呼ぶそうで、関東なら「メジマグロ」ですね。
左は「鮫たれ」。伊勢名物の「さめのたれ」ですね。鮫の肉に塩やみりんをかけて干したものを、焼いて食べるんだそうです。右は「穴子フライ」。東京では穴子の天ぷらは定番ですが、「フライ」はぽん太は初めてでした。地酒はあんまり充実してないようで、燗酒(銘柄不明)をいただきました。外は身を切るような寒さで、この雰囲気だと、燗酒もいいですね。
朝食は、近くの赤福の茶店で、赤福餅とぜんざいをいただきました。
美味しゅうございました。
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