« 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(3)日本(西岡京治)やインドの力を借りて幸福 | トップページ | 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(5)動物が多くて幸福 »

2014/05/10

【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(4)チベット仏教を信仰して幸せ

Img_8696
 おっほん。話しを元に戻しまして、パロ空港に降り立って、近くのキチュ・ラカンの観光に出発したぽん太とにゃん子ですが、ようやく目指すキチュ・ラカンに到着です。
Img_8688 ラカンというのはブータン語でお寺のことです。ブータンの主な宗教はチベット仏教です。チベット仏教には、ゲルグ派、カギュ派、サキャ派、ニンマ派という四つの大きな流れがあります。あのダライ・ラマが属しているのはゲルグ派ですね。ブータンで主に信仰されているのは、ガキュ派の流れを引くドゥクパ・カギュ派と、ニンマ派です。
 それぞれの信仰がどう違うのか、というところまではぽん太は分からないのですが、カギュ派はミラレパという行者が有名で、転生活仏制度を作った宗派ですね。カギュ派に属する12世紀後半のツァンパ・ギャレという行者の教えは、彼の前に9匹の龍が現れたという伝説から、ドゥクパ(龍)派と呼ばれるようになりました。13世紀に彼の弟子がブータンを訪れ、ブータンにドゥクパ・カギュ派が伝わったそうです。カギュ派は、ブータンでは最も信者が多い流派です。
 ニンマ派は、ブータンでは少数派ですが、東部(首都ティンプーがあり、今回ぽん太が訪れたところです)を中心に信仰を集めています。チベット仏教で最も古い宗派で、7世紀末に生まれたグル・リンポチェが開祖です。
 仏教以外には、ヒンズー教を信じるネパール系の人たちが若干おりますが、彼らの弾圧、国外追放と言った問題もあるようです。
 
Img_8697 このキチュ・ラカンはニンマ派のお寺で、内部にはグル・リンポチェの像がありました。
 ブータンにはソンツェン・ガンポという王様の伝説があり、7世紀に魔女を倒してチベット一帯を統一し、その魔女を封じ込めるために108の寺院を建立したそうです。キチュ・ラカンはそのうちの一つだと言われています。それが真実かどうかは別として、かなり古いお寺であることは間違いないそうです。
 写真の中央に、実がなったミカンの木がありますが、「こんな寒いところにミカンがなるはずはない」と、聖地のパワーの証明とされています。
 ちなみに、ブータンでは寺院などに入る際は、靴を脱ぎ、帽子を取ります。また、ショートパンツやタンクトップなどの肌を露出するような服装はダメです。写真も禁止ですので、内部の写真はございません。
Img_8692 裏庭にあるこの建物は、亡くなった人のご遺体を焼くところだそうです。そして灰は川に流すそうです。焼いて川に流すって、ヒンズー教じゃないの?神仏習合ならぬヒン仏習合かしら?よくわかりません。
 チベットなどで行われている鳥葬は、ブータンではもう行われていないそうです。ガイドさんは「遺族が辛いので」と言ってましたが、その真意は不明です。

Img_8715 洗濯物ではありません。宗教的なものです。横向きに万国旗のように吊るされているが「ルンタ」で、経文を印刷したバンダナみたいな布を掲げたものです。チベットの「タルチョ」と同じですね。幟(のぼり)みたいなのはダルシンといい、こちらは細長い布を使っております。

Img_8779 ティンプーにあるメモリアル・チョルテンです。チョルテンというのは「仏塔」ですね。亡くなった3代国王を記念して作られたものです。
Img_8781 大勢の人がお参りしております。チョルテンのまわりを時計回りに3回まわるのが作法です。
Img_8782 傍らでマニ車をペイントしておりました。

Img_8860こちらがお坊さんの服装です。チベットと同じえんじ色ですね。
P5030254 殺生が認められていないため、野良犬がいっぱいいます。首都ティンプーの犬は人に慣れており、狂犬病の予防接種もしているそうですが、一般にはあまり手を出さない方が吉です。でも、基本的には大人しいです。
 蚊なども、叩き潰すことはしないそうです。肉も、屠殺できないので、インドから輸入していることは前に書きましたっけ。軍隊はあり、歴史的に戦争もしております。
Img_8813 ティンプーの路上に落ちているご飯粒。生ゴミではありません。ご飯を炊いた時に、動物のためにひとつまみを屋外に置くという風習です。日本でも禅宗の寺院でやったりしますよね。
Img_9061 こちらは有名なタクツァン僧院。断崖絶壁に建てられた僧院です。パロから車で約30分、そこから2〜3時間かけて山道を登って行きます。観光スポットとして人気があるだけでなく、信仰の中心地でもあり、ブータン内外の多くの人たちがお参りしておりました。
 ニンマ派の開祖グル・リンポチェについては上で触れましたが、彼が空飛ぶ虎にのってブータンを訪れ、ここで瞑想したという伝説から、タク(虎)ツァン(隠れ家)と呼ばれるようになったそうです。僧院は1694年頃に建てられたものでしたが、1998年に焼失。現在の建物は2004年に再建されたものだそうです。
 タクツァン僧院に関しては、後ほどまたご報告を…。
Img_9082 この起き上がりこぼしみたいなのは、「ツァツァ」という小さな仏塔です。亡くなった人の遺灰を混ぜた土で作ったものですが、土だけのものもあるそうです。このような岩陰などによく置かれています。

Img_9159 これは、見学させていただいた民家の仏間です。
Img_9157 こちらがお仏壇。ホテルの経営者の家なので、これはかなり立派な仏壇ですが、ブータンの家には大なり小なりこのような仏壇があるそうです。
Img_9156 歴代の住人が五体投地というお祈りを繰り返したため、床には足形のへこみがついてました。
Img_9160 仏間の外側の壁に描いてあった絵です。ブータンでは有名な絵柄で、象、猿、うさぎ、鳥が力を合わせて手に入れた果実を、皆で分けあっている姿です。
Img_9135 ブータンでは、外壁に絵が描かれた家を多く見かけます。装飾でもありますが、宗教的な意味もあるそうです。特に右側のチ○ポは、ブータン語ではポ・チェンと言い(日本語と微妙に似てますね)、魔除けの意味があるそうです。仏教以前のアニミズム的な信仰に由来するものでしょうか?

|

« 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(3)日本(西岡京治)やインドの力を借りて幸福 | トップページ | 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(5)動物が多くて幸福 »

旅・宿・温泉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(4)チベット仏教を信仰して幸せ:

« 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(3)日本(西岡京治)やインドの力を借りて幸福 | トップページ | 【幸福って何!とブータンで叫ぶ】(5)動物が多くて幸福 »