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2014/05/26

【文楽】猫に小判、狸に住大夫引退公演。2014年5月国立劇場第一部

 チケットがとれたので、住大夫の引退公演に行って来ました。公式サイトはこちらです。

 最初は「増補忠臣蔵」から「本蔵下屋敷の段」。忠臣蔵の、加古川本蔵にまつわる話しですが、歌舞伎ではこれまで観たことがありません。プログラムによると、明治時代になってから付け加えられた外伝だそうな。高師直にワイロを送り、刃傷沙汰に及んだ塩冶判官を抱きとめた加古川本蔵の後日談で、最後は「山科閑居の段」へとつながります。「仮名手本忠臣蔵」の二段目では、師直を討たんと血気にはやる若狭之助に対し、本蔵はそれを止めるどころか、松の枝を斬って煽り立てます。何で本蔵がこんな行動をとったのか、よく議論になるところですが、「本蔵下屋敷の段」ではその意図が明かされております。また、「山科閑居」で本蔵が師直邸の絵図面を持って虚無僧姿でやってくる理由もわかり、なかなかよくできた脚本ですが、明治の作ということでちょっと理屈っぽい気もします。

 続いて「恋女房染分手綱」。これも歌舞伎では観たことない演目です。後半でいよいよ住大夫の登場です。文楽初心者のぽん太は、住大夫の良さを言葉で述べることはとてもできないのですが、普通だと一本調子で声をのばしているようなところに、様々なニュアンスが盛り込まれている感じで、これで引退してしまうというのがとても残念に感じました。人形遣いもベテラン勢揃いで盛り上げ、特に文雀の八蔵母は絶妙でした。

 「卅三間堂棟由来」は、体調不良により爆睡。

 文楽初心者のぽん太には誠に馬の耳に念仏、猫にこんばんわでしたが、住大夫の名調子を生で聞くことができて幸いでした。

国立文楽劇場開場30周年記念
七世竹本住大夫引退公演
平成26年5月14日 国立劇場小劇場
第一部

増補忠臣蔵
本蔵下屋敷の段
  前 千歳大夫 團七
  奥 津駒大夫 寛治 琴 清公

  井浪伴左衛門 : 玉輝
  加古川本蔵 : 玉也
  三千歳姫 : 簑二郎
  小姓 : 勘介(前半) / 玉路(後半)
  桃井若狭之助 : 紋壽

恋女房染分手綱
引退狂言
沓掛村の段
  前 文字久大夫 藤蔵
  切 住大夫 錦糸
坂の下の段
  八蔵 文字久大夫
  慶政 咲甫大夫
  八平次 始大夫

  清友

  馬方八蔵 : 勘十郎
  八蔵母 : 文雀
  掛乞米屋 : 幸助
  掛乞布屋 : 玉佳(前半) / 勘市(後半)
  馬方治郎作 : 紋臣
  倅与之助 : 簑助
  慶政実は伊達与八郎 : 和生
  悪党熊造 : 紋壽
  悪党虎吉 : 玉女
  鷲塚八平次 : 玉志

卅三間堂棟由来
平太郎住家より木遣り音頭の段
  中 睦大夫 清志郎
  切 嶋大夫 富助

  進ノ蔵人 : 文昇
  平太郎の母 : 簑一郎
  女房お柳 : 簑助
  横曽根平太郎 : 玉女
  みどり丸 : 玉誉

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