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2014/07/28

【歌舞伎】仁左衛門の松王丸が素晴らしい!2014年7月松竹座昼の部

 公式サイトはこちらです。

 最初はぽん太の嫌いな真山青果の「天保遊俠録」。しきたりに捉われ意地悪で腐敗した役人たちを馬鹿にしているくせに、勝小吉を救うのは結局は叔母の中臈という「地位」です。そして遥か高みにいる将軍は立派ですべてを見通しているという世界観が、なんか軍国主義チックに感じられます。
 劇の好き嫌いは置いといて、橋之助は、豪放な小吉役がとっても似合ってました。秀太郎の中臈阿茶の局、なんか声が出てなくて、ちと元気がなかったですが、大丈夫でしょうか。

 「女夫狐」は、菊之助、扇雀、翫雀の踊りもよかったですが、一巴太夫の常磐津に聞き惚れました。9月には新歌舞伎座に初登場の予定とか。楽しみです。

 「寺子屋」は仁左衛門の松王丸が素晴らしかったです。この芝居はむしろ武部源蔵が主役みたいに思い込んでいたのですが、松王丸が主役であることがはっきりわかりました。
 どこがいいのかを何とか書こうと奮闘努力してみたのですが、どうにもうまく表現できないのが狸のぽん太の情けないところで、「とってもよかった」とだけ書いておきましょう。久々に感動いたしました。
 「菅原伝授手習鑑」全体を通しての、松王丸、梅王丸、桜丸の三兄弟の人間ドラマの最後(劇の終結としての五段目はあるけどね)を飾るにふさわしい大きな芝居だと思いました。
 橋之助の武部源蔵、松王丸が偽首を「菅秀才の首に、相違ない」と言った瞬間の、「なななんと、見破られなかった、これ幸い」という演技がありませんでした。

大阪松竹座
七月大歌舞伎
平成26年7月10日

昼の部

一、天保遊俠録(てんぽうゆうきょうろく)  
    勝小吉 橋之助
    坂本屋の八重次 孝太郎
    松坂庄之助 国 生
    芸者茶良吉 児太郎
    唐津藤兵衛 松之助
    井上角兵衛 橘三郎
    大久保上野介 市 蔵
    中臈阿茶の局 秀太郎

  吉野山雪の故事
二、女夫狐(めおとぎつね)  
    又五郎実は塚本狐 翫 雀
    楠帯刀正行 菊之助
    弁内侍実は千枝狐 扇 雀

  菅原伝授手習鑑
三、寺子屋(てらこや)  
    舎人松王丸 仁左衛門
    松王女房千代 時 蔵
    源蔵女房戸浪 菊之助
    涎くり与太郎 国 生
    百姓吾作 松之助
    春藤玄蕃 市 蔵
    武部源蔵 橋之助
    御台園生の前 秀太郎

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