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2014/07/29

【歌舞伎】中車の夜叉王はちときつい。2014年7月歌舞伎座夜の部

 7月の歌舞伎座は玉三郎と中車が見物。公式サイトはこちらです。

 まずは「悪太郎」ですが、以前に見た猿之助ほどは楽しめませんでした。右近の「悪太郎」は、ならず者っぽさはあるのですが、酔っ払いっぽさがあまり感じられませんでした。この舞踊は、二世猿之助(今の猿翁)がバレエの影響を受けて作ったものなので、日本舞踊っぽくない動きがあるのはわかるのですが、それでもそれが日本舞踊らしく見えないといけない気がしました。

 「修禅寺物語」では、中車が夜叉王を演じましたが、さすがに無理。夜叉王は能の面作りの達人という設定で、役者としての風格で演じる役柄です。また、源頼家が殺されたことを聞いて自分の技量に納得して高笑いしたり、芥川龍之介の『地獄変』よろしく死にかけた娘の顔をスケッチするなど、難しい演技が必要となります。こうした場面では、残念ながら客席から笑いが漏れました。中車に夜叉王を演じさせるのは、ちと気の毒な気がしました。そもそも歩き方など、あんまり老人に見えませんでした。月乃助、春猿、笑三郎、それぞれ好演。

 「天守物語」は、最近修復を終えた姫路城の天守閣が舞台。富姫たちは、修復中は、どこかに転居してたのでしょうか。今は新しい天守でくつろいでいることでしょう。
 以前に見たときと玉三郎、海老蔵は同じ配役でしたが、亀姫は尾上右近でした。右近も初々しくて綺麗でしたが、女二人のじゃらじゃらした感じは、以前に見た春猿の方があったように思います。海老蔵も、前回は玉三郎にリードしてもらってる感じでしたが、今回は自信を持って演じているように見えました。玉三郎は、門之助が首を舐めてる間の、小芝居が面白かったです。猿弥、門之助、吉弥も相変わらず上手。例によって我當が最後を締めましたが、だいぶ足が弱って来てるみたいですね。我當ができなくなったら、誰が近江之丞桃六を演じるんでしょう。左團次かしら。

歌舞伎座
七月大歌舞伎
平成26年7月13日

夜の部

一、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう)  
    悪太郎 市川右近
    修行者智蓮坊 猿 弥
    太郎冠者 弘太郎
    伯父安木松之丞 亀 鶴

二、修禅寺物語(しゅぜんじものがたり) 
    夜叉王 中 車
    源頼家 月乃助
    修禅寺の僧 寿 猿
    妹娘楓 春 猿
    姉娘桂 笑三郎
    春彦 亀 鶴

三、天守物語(てんしゅものがたり)  
    天守夫人富姫 玉三郎
    姫川図書之助 海老蔵
    舌長姥 門之助
    薄 吉 弥
    亀姫 尾上右近
    朱の盤坊 猿 弥
    山隅九平 市川右近
    小田原修理 中 車
    近江之丞桃六 我 當

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