【温泉】意気込みが感じられるいい宿だけど、温泉力に欠けるのがちと残念。木曽福島温泉 駒の湯(★★★)
8月上旬、美ヶ原の散策の後、ひつじちゃんとフクロウ義父さんは一足早く巣に帰り、残ったぽん太とにゃん子は木曽福島温泉 駒の湯に泊まりました。公式サイトはこちらです。
木曽路はすべて山の中である。宿場のひとつ木曽福島から東に10分ほど入ったところ、木曽駒ヶ岳の裾野に駒の湯はあります。綺麗で落ち着いた感じの和風旅館です。こんかいはお得な本館を利用しましたが、清潔で落ち着いた心地よい和室でした。
温泉は、広々として清潔です。大きなガラス窓から入る光で明るいです。
露天風呂は、開放感はありませんが、やはり広々しており、周りの樹々の緑が美しいです。
ただし、問題はお湯です。温泉分析表を見ると、泉質は含二酸化炭素-カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉で、炭酸水素イオン1,444mg/kg、遊離二酸化炭素1,121mg/kgとのこと。これは、どちらもかなりの含有量で、普通だったら入浴していると体に泡が付き、飲むと炭酸水のようなシュワシュワ感があるはずですが、どちらもみられません。また鉄(II)イオン15.0mg/kgも相当な含有量で、普通なら茶色く濁っていて、鉄味がするはずです。
掲示によると、元々はタオルが茶色く染まるようなお湯でしたが、リニュールのときにお湯を濾過するように変えたとのことです。加水・循環濾過によって、成分が薄まっているのでしょうか。それとも、写真の温泉分析表には源泉の湧出量が見当たりませんが、湧出量が少ないのでしょうか。温泉力に欠けるのがちと残念です。また、露天風呂のお湯は温泉ではなくて、薬草風呂です。 お食事処でいただく夕食は、なかなか凝っていて、見た目も華やかで、美味しいです。
「おおびら」という木曽地方の郷土料理だそうです。冠婚葬祭で必ず作られるものだそうです。会津の「こづゆ」に似てますね。
木曽地方といえばお蕎麦も忘れてはなりません。これもなかなか美味しかったです。
朝食も、品数が多くて美味しゅうございました。
明るくて新しくてきれいな宿。食事もおいしく、従業員の応対もとっても親切で暖か。夕食後に星空観察会を開くなど、いい宿にしようという意気込みが感じられ、とてもいい宿だと思います。が、ぽん太の好みの「鄙びた温泉」という観点からすると、リニューアルされて鄙び度に欠けるのと(旧館の部屋が残ってますが)、温泉力が弱いのがそれぞれ減点となり、3点となります。
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