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2014/12/08

【展覧会】運慶の「八大童子立像」に見とれる。「高野山の名宝」サントリー美術館

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 明治座の歌舞伎が終わってから、サントリー美術館の「高野山の名宝」展を見に行って来ました。公式サイトはこちらです。また、出品作品リストのpdfファイルはこちらです。
 義弟のシロフクロウさんに感化されて、ぽん太は運慶はなるべく見ることにしています。運慶の作と伝えられる像は全国にあまたありますが、史料等によって確認されたものは多くありません。Wikipediaを見ても、「運慶の真作」、「運慶作と推定される作品」、「運慶作とする説がある作品」、の三つのカテゴリーに分けて記載されておりますが、全部あわせても数十体しかありません。運慶はまさに日本のフェルメールといったところか。
 こんかいの高野山の「八大童子立像」は、真ん中の「運慶作と推定される作品」に分類されており、また8体のうち2体は南北朝時代に作られたものだそうです。。
 ここで豆知識をひとつ。高野山といえば空海が開いた真言宗ですが、真言宗のお坊さんたちは、実はお釈迦様を信仰しているのではなく、空海を信仰してるって知ってました?高野山奥之院に「弘法大師の御廟」というのがあるのですが、そこは空海のお墓ではありません。空海は死んではおらず、一種の瞑想状態に入って、現在も奥之院にいると考えられております。真言宗はその空海を信仰しているのです。真言宗で唱える言葉に「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう)というのがあり、四国のお遍路さんの白衣にも書かれておりますが、これは弘法大師空海(と、その背後にいる大日如来)に帰依しますという意味ですね。
 で、元に戻って、運慶の八大童子立像は、表情にしても、体の軸のひねり方にしても、衣服の襞の表現にしても、やはり別格の素晴らしさでした。その他、国宝の「諸尊仏龕」の精緻な細工、同じく国宝の「五大力菩薩像」の恐ろしさ、快慶作の重要文化財「孔雀明王坐像」のバランスのとれた美しさ、様々な法具なども面白かったです。


高野山開創1200年記念
高野山の名宝
サントリー美術館、2014年11月19日

主な出品作
国宝:八大童子像(運慶作)、聾瞽指帰(空海筆)、諸尊仏龕、五大力菩薩像のうち竜王吼菩薩像
重要文化財:孔雀明王坐像(快慶)、執金剛神立像(快慶)、四天王立像(快慶)

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