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2014/12/10

【オペラ】エスコバルの美声に酔う「ドン・カルロ」新国立オペラ

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 新国立劇場オペラの「ドン・カルロ」を観てきました。公式サイトはこちらです。前半は風邪のなごりか睡魔に襲われましたが、後半は舞台に引き込まれてバッチリ目が覚めました。
 こんかいの公演は、男性歌手陣が充実していたように感じました。特にタイトルロールのセルジオ・エスコバルはすばらしい美声で、フォルティッシモで余裕が感じられる豊かな声量、表現力も抜群でした。ロドリーゴのマルクス・ヴェルバもイケメンで知的な雰囲気があり、ラファウ・シヴェクもフィリッポ二世の暴君的な側面と苦悩とを見事に表現しておりました。
 対する女性陣も悪くはなかったのですが、今回の男性陣に比べると、もすこし声量が欲しい気がしました。エリザベッタのセレーナ・ファルノッキアは、容姿、歌声とも慎ましやかで品格がありました。エボリ公女のソニア・ガナッシは、なんか愛くるしい顔で、ちと役柄にニンが会ってない気がしました。
 妻屋秀和の宗教裁判長が、杖と錫杖をたよりにずるずると歩み出てくる怪異な姿で、以前の「ヴォツェック」の医者役を思い出しました。
 マルコ・アルトゥーロ・マレッリの演出・美術はシンプルで現代的。壁がいろいろと動いたり回転したりするアイディアは面白かったですが、ドラマチックな展開や盛り上がりにはちと欠けてる気がしました。また、先帝カルロ五世を、舞台上にいる修道士の大塚博章が歌っているのは、見ていてちょっと違和感を感じました。

オペラ「ドン・カルロ」/ジュゼッペ・ヴェルディ
Don Carlo/Giuseppe Verdi
2014年11月30日
新国立劇場オペラパレス

指揮:ピエトロ・リッツォ
演出・美術:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
衣裳:ダグマー・ニーファイント=マレッリ
照明:八木麻紀

フィリッポ二世:ラファウ・シヴェク
ドン・カルロ:セルジオ・エスコバル
ロドリーゴ:マルクス・ヴェルバ
エリザベッタ:セレーナ・ファルノッキア
エボリ公女:ソニア・ガナッシ
宗教裁判長:妻屋秀和
修道士:大塚博章
テバルド:山下牧子
レルマ伯爵/王室の布告者:村上敏明
天よりの声:鵜木絵里

合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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