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2014/12/24

【クラシック】スペクタクルな演奏だけど、なんか年末っちゅう感慨がないな〜/エッティンガー指揮東京フィルの『第九』

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 オーチャードホールに東京フィルの『第九』を聞きに行ってきました。
 ぽん太は何年か前にオーチャードホールで『第九』を聴いた時、1階のS席なのに音響が悪くてとても残念な思いをいたしました(その時の記事はこちら)。そこでこんかいは、オーチャードホールのなかで音響がいいと伝え聞いた3階席をとってみました(2列目やや右寄りです)。結果として、音はまとまってしっかりと聴こえて来るのですが、やはりちょっと舞台から遠すぎます。音圧がちょっと弱くなってしまうのと、各楽器の音がクリアに分離されず、オケの音全体がごっちゃになって聞こえてしまいました。木管の音などがしっかり聞こえないのです。
 ということで、次はどのあたりの席にするかというよりも、もうオーチャードではクラシックのコンサートは聴かない、という結論に達しました。近くていいんだけどネ。

 エッディンガー、東フィルの『第九』はぽん太は2度目です。前回は4年前のようで、その時の記事(こちら)を読み返してみると、だいたいおんなじ感想でした。
 第一楽章の出だしはかなりゆっくりですが、途中で加速。全体としては早めのテンポで、ビートをきかせたきびきびとした演奏でした。メロディーラインや細部のニュアンスは、あまり重視してない感じでした。
 ところが第四楽章に入ると、突然歌劇のような劇的な音楽になったのにはびっくり。チェロとコントラバスのレシタティーヴォは、大きな音量ですごいネバリがありました。第一楽章の主題が再現される直前と、喜びの歌が出て来る直前の、管楽器とティンパニによる「ジャン……ジャン」という音形も、とても短くするどく鳴らされました。一番最後の部分の「チャチャ、チャチャ、チャチャ、チャチャ、チャチャチャチャチャチャ……」というところも、すごくゆっくりと始めて、加速していきました。
 全体として、たしかにドラマチックで迫力ある演奏ではあったのですが、なんか「効果」ばかりで「情感」がないというか、「神聖さ」に欠けるというか、日本人が『第九』に求める「あゝ、今年一年もいろいろあったが何とかやってこれた、来年もまた頑張ろう」みたいな感慨が生じてきませんでした。
 ソロや合唱も、ちと速度が速くててこずってたか?テノールの望月さん、気合いが入りすぎたのか、行進曲のところでちょっと声がうわずってました。

 一曲目の伊福部昭の「SF交響ファンタジー 第1番」より、ゴジラのテーマが出て来るのが眼目ですが、景気のいい割りには音楽的な出来事が少ない曲でした。なんでこの曲を『第九』の前に演奏したんだろう。


ベートーヴェン『第九』特別演奏会
2014年12月23日
Bunkamura オーチャードホール

【演奏】
指揮:ダン・エッティンガー
ソプラノ:澤畑 恵美
アルト:竹本 節子
テノール:望月 哲也
バリトン:クリストファー・モールトマン
合唱:東京オペラシンガーズ

【曲目】
伊福部 昭/SF交響ファンタジー 第1番より
ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調『合唱付』作品125

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