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2015年1月の14件の記事

2015/01/31

【オペラ】感動したぜい!「さまよえるオランダ人」新国立劇場オペラ

 新国立劇場でヴァグナーの「さまよえるオランダ人」を観てきました。第一幕は、舞台が暗くて動きがなくて(けっきょくオランダ人とダーランとが二人で会話してるだけだよね)ちょっと眠くなりましたが、第二幕で目が覚め、ラストは感動でうるうるでした。公式サイトはこちら
 ぽん太は「さまよえるオランダ人」を観るのは2回目。1回目は2012年の新国立劇場で同じプロダクションで、その時はストーリーがよくわからず納得できない部分が多かったのですが、今回はすんなりと頭に入って来ました。
 例えば前回は、「オランダ人は自分を救済する花嫁を、たまたま出くわしたおっさんに財宝をあげて手に入れていいんかい」などと思ったのですが、実はオランダ人は、7年に一度陸に上がって自分を救済する娘を探すことが許されてはいるけれど、これまでことごとく裏切られ、はなから今回もダメだろうとヤケ気味になっていることがよくわかりました。
 また前回は、ゼンタとエリックはホントは愛を誓っていたのかどうか、もよくわからなかったのですが、ゼンタを愛するエリックが、ゼンタの何気ない言葉を愛の誓いだと思い込んでいたこと、二人の会話を盗み聞いたオランダ人が、ゼンタとエリックが愛を誓い合っていたと誤解したことを納得できました。ゼンタによってついに救済されると確信していたオランダ人ですが、持ち前の人間不信がここで顔を出し、ゼンタが裏切ったと思い込んでしまったんですね。そういう意味では、ストーリー上ではオランダ人は「永遠に生き続けるという呪い」から救済されたのですが、本当は、どうせだめだという「ひがみ根性」から救済されたのかもしれません。
 またラストも、前回は「オランダ人、ひとり残されて死んじゃったけど、これでホントに救済なの」と思ったのですが、ヴァグナーの音楽をよくよく聴けば、まごうことなき救済であることは明らかでした。
 ま、どれもオペラファンなら常識なんでしょうけど……。

 また、このオペラでは、世俗の世界と、一段崇高な世界が対比されていることもよくわかりました。お金や結婚という幸せを喜ぶ父ダーラント、若者の初々しい恋を語るエリック、糸を紡ぎながら水夫たちの帰りを待つ娘たち、みんな普通のいい人です。音楽もヴァグナーらしからず明るくて単純。でもゼンタは一風変わった不思議ちゃん。普通の人たちからはちょっと浮いてます。そのわけは、彼女に「崇高さ」の種が秘められていたからです。その種はオランダ人との出会いを通して成長し、「自分の命を犠牲にして他人を救済する」という思いとして花開いたのです。

 タイトルロールのトーマス・ヨハネス・マイヤーは、前回の「ヴォツェック」も怖くて迫力ありましたが、今回もオランダ人の荒々しくどこかダークな雰囲気ををうまく表現しておりました。ゼンタのリカルダ・メルベート、さすがバイロイト出演歌手だけあって、音域を選ばない見事な声。表現力もすばばらしかったです。彼女の歌を聴いていると、ゼンタこそがこのオペラの真の主人公であることがはっきりとわかります。ダーラントのラファウ・シヴェクは、声量は一番あったかもしれません。声も顔もシブくて格好よすぎて、お金大好きなお父さん役ではもったいなかったかも。エリックのダニエル・キルヒも、誠実で普通な(世俗を超越できない)若者をうまく歌っていました。
 新国立劇場合唱団の水夫や娘たちも、いつもながらの大迫力。合唱指揮者の三澤洋史さんの『オペラ座のお仕事――世界最高の舞台をつくる』読ませていただきました。面白かったです。
 これだけ歌手がいいと、申し訳ないけど東京交響楽団がちょっと力不足に感じちゃうな〜。金管の音程とか、弦の重厚さとか……。指揮は飯守泰次郎。ヴァグナーの生の舞台を振れてきっとうれしいことでしょう。ぽん太も聞いててうれしかったです。「音楽講座」(公式サイトにあります)も楽しみにしてます。
 なお、「さまよえるオランダ人」には、荒々しくて救済のない初稿(1841年版)と、穏やかで救済のある1880年版があるそうですが、今回のプロダクションは基本的には1841年版で、最後だけ救済のあるヴァージョンが使われていること。


オペラ「さまよえるオランダ人」/リヒャルト・ワーグナー
Der fliegende Holländer/Richard Wagner
2015年1月25日 新国立劇場オペラパレス

指揮:飯守泰次郎
演出:マティアス・フォン・シュテークマン
美術:堀尾幸男
衣裳:ひびのこづえ
照明:磯野 睦

ダーラント:ラファウ・シヴェク
ゼンタ:リカルダ・メルベート
エリック:ダニエル・キルヒ
マリー:竹本節子
舵手:望月哲也
オランダ人:トーマス・ヨハネス・マイヤー

合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団

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2015/01/25

【タスマニア・エコツアー】(2)デボンポートからクレイドル・マウンテン・ロッジへ

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 今回使ったのは中国南方航空。内装はちょっと古かったけど、座席の前後の間隔がやや広めだったので、とっても楽でした。CAさんに巻き舌でred wineと言うとwhite wine?と聞き返されました。RをLみたいに鋭く発音しないと通じないようでした。機内の映画は日本語あるいは日本語字幕のものが少なく、「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」を見る(Movie Walker)。C級までいかず、なかなか楽しいB級映画でした。
Img_1695 タスマニアの玄関、デボンポート空港に到着。ところで皆さん、タスマニアってどこにあるか知ってますか?オーストラリアを四国に例えると、室戸岬の位置です……え?わかりにくい?要するに右下(南東)ですね。島と言っても、面積は約9万平方キロメートルですから、約7万8千平方キロメートルの北海道本島よりも大きいですね。でも人口はわずか51万人です。
Img_1693 空港でガイドの千々岩さんとおちあい、車で移動です。バスの後ろに、荷物を積むためのリアカーが付いてます。これで高速道路なども平気で走ります。
Img_1707 車窓から見える一面の白いお花畑。なんとケシ畑です。とはいえ、オーストラリアでも勝手にケシを栽培していいわけではありません。モルヒネ等の医薬品を作るためで、厳密に管理されているそうです。こんな道路沿いにあったら盗むヤツがいそうに思いますが、わざと人目につきやすいところに植えて、犯罪を防止しているんだそうです。
Img_1717 車で移動の途中、展望台から見たローランド山(Mt. Roland)です。タスマニアにはこのように屏風のような岩山が多く観られます。高く見えますが、標高はわずか1231メートル。ちなみにタスマニアは最高地点が1617メートルです。
Img_1724 道ばたに咲いていた花はトリガー・プラント(Broaleaf Triggerplant)。トリガーというのは銃の引き金のことですね。なんでこんな名前がついているのかというと……
Img_1733 見えますでしょうか。写真をクリックで拡大します。ミツバチが蜜を吸おうとして花の上を動き回ると、写真のような雄しべが花の裏側から出てきて、ハチに花粉を付けるんだそうです。
Img_1728 その近くにあったフォレスト・フラックスリリー(Forest Flaxlily)です。反り返った紫の花びらと、放射状に伸びた黄色い雄しべ。色の取り合わせもきれいだし、月着陸船みたいな形も面白いですね。
Img_1744 クレイドル・マウンテン・ロッジ(Cradle Mountain Lodge)に到着。これはフロントやレストランのある母屋。
Img_1746 客室は広い敷地のなかに点々とあります。この池には運がよければ野生のカモノハシが出現するそうです。
Img_1747 池のほとりに咲いていたのがファニー・ボタンズ(Ferny Buttons)。丸くてかわいいですね。
Img_2070 これがぽん太が泊まった棟。ちょっとちゃっちく見えるかもしれませんが……
Img_1750 内部はおしゃれでとっても快適です。
Img_1753 薪で焚く暖炉も付いてます。
Img_1768 今日は快晴。でも明日は天気が崩れそうだということで、予定にはありませんでしたが、タブ湖まで車で行って、クレイドル山を眺めました。粗粒玄武岩という岩でできているそうです。大昔はこのあたりは氷河で覆われており、この湖も氷河湖だそうです。
Img_1782 湖畔で丸い実をつけているのが、マウンテン・ピンクベリー(Mountain Pinkberry)です。
Img_1783 セントラル・レモン・ボロニア(Central Lemon Boronia)です。葉をちぎって揉むようにすると、レモンのような匂いがします。
Img_1787 再びロッジに戻ります。自然に囲まれているため、ロッジの敷地内にも野生動物たちが現れます。まずはワラビーちゃん。タスマニアに棲んでいるワラビーは2種類しかありません。こちらはベネットワラビー(Benett's Wallaby)です。
Img_1795 そしてこちらがタスマニアンパディメロン(Tasmanian Pademelon)。ちょっと小型で、毛深いですね。これはタスマニアにしかいない固有種です。
Img_1814 ウォンバット(Wombat)です。暗くなってきたのでピンボケ写真でごめんなさい。手足が短くずんぐりむっくりして、ぬいぐるみみたいです。
Img_1789 夕食はロッジで頂きました。まずはスープです。
Img_1791 メインはステーキです。盛りつけも洒落てます。
Img_1793 デザートです。
Img_1838 夕食後、夜行性物観察ツアーに出発。懐中電灯を持ってロニークリーク(Ronny Creek)付近を散策しました。夜行性のウォンバットを何匹も見ることができました。そのうち一匹は写真のように至近距離でした。
Img_1839 その後、ダブ湖まで行き、夜景を楽しみました。写真の左上に南十字星が写ってるんだけど、わかんね〜だろうな〜。

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2015/01/24

【タスマニア・エコツアー】(1)まずは日程のご案内

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 2015年の正月休み、ぽん太とにゃん子はオーストラリアはタスマニアに、動物や植物を見に行って来ました。お世話になったのは風の旅行社、公式サイトはこちらです。参加したツアーは「12/27(土)発 タスマニア島 -森と動物の楽園-」で、そのうちリンク切れになると思いますが該当ツアーの案内ページはこちらです。タスマニア在住のツアーガイド・千々岩健一郎(ちぢわ けんいちろう)さんが現地のスルーガイドとして、タスマニアの動物や植物を案内してくれるという企画で、毎日軽いトレッキングが組み込まれています。
 まずは日程のご案内。下記は予定ですが、実際は天候による変更があり、またぽん太が風邪でホテルで寝てた日もありました。

【1日目】
午後:東京(成田)…airplane…広州。
夜:広州…airplane
night機中泊
【2日目】
午前:…airplane…メルボルン…airplane…デボンポート(タスマニア)。
午後:デボンポート…rvcar…クレイドルマウンテンロッジ。
夜:camera車で夜行性動物のスポットライト探索ツアーに出発。同時に星の観察も。
nightクレイドル・マウンテン・ロッジ
【3日目】
ロッジ…rvcar…ロニークリークのオーバーランド出発点(870m)
shoeクレイドルバレーからクレーター湖を経て標高1,220mのマリオンピークを目指します。展望ピークからクレイドル山、ダブ湖の全貌を展望し、そこで昼食。午後、ウオンバットプール、リラ湖、ダブ湖展望台(940m)に至ります。【歩行=約7 km 、約3時間】
shoeクレイドルボードウオーク【歩行約1時間】
夕方、shoe樹齢1500年のキングビリーの森を歩く。
nightクレイドル・マウンテン・ロッジ
【4日目】
午前:ロッジ…rvcar…モールクリーク・カルスト国立公園のマラクーパ鍾乳洞(camera土ホタル見学の現地ツアーに参加)
午後:…rvcar…(スコパリアの群落、ウエスタンティアーの容姿、グレートレイクの湖水などを見ながらセントラルプラトーを車で走ります)
shoeパイン・レイク・ウォーク(ペンシルパインの古木と玄武岩の姿が美しい)【歩行約40分】
途中のポイントでカモノハシを探します
夕刻:…rvcar…セントクレア湖畔のロッジへ到着。
nightレイク・セントクレア・ロッジ
【5日目】
午前:shipフェリーでセントクレア湖を縦断
shoeナルシスベイからエコーポイントまで森歩き。タスマニアの典型的な植生遷移を目の当たりにします。
午後:shipナルシサスベイから再びフェリーでシンシアベイに戻ります。
nightレイク・セントクレア・ロッジ
【6日目】
午前:…rvcar…マウントフィールド国立公園。
shoeラッセル滝からホースシュー滝、トールツリーウォークを巡るハイキング【歩行約1時間半】。
午後:…rvcar…車でタスマン半島のポートアーサーへ。
nightポートアーサー・モーターイン
【7日目】
午前:ロッジ…rvcar…ホーイ岬。
shoeケープ・ホーイトラックを歩きます。【歩行=約9 km 、約5時間】 
午後:ホーイ岬…rvcar…ロッジ
nightポートアーサー・モーターイン
【8日目】
午前:rvcarホバートへ移動。
shoeイーグルホークネックにてタスマン半島国立公園の異名の付いた海岸線を観光。
cameraタスマニアデビル保護センターでデビルと対面。
cameraホバートへ移動し、サラマンカマーケットで自由時間。
午後:ホバート空港…airplane…シドニー…airplane
night機中泊
【9日目】
早朝:…airplane…広州…airplane…東京(成田)へ。

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2015/01/23

【観光】湯治の風情が残る別府鉄輪温泉街/外人だらけ湯布院

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 昨年の11月下旬の九州の旅の話しに戻ります。最終日はまず別府の鉄輪温泉(かんなわおんせん)の、風情溢れる温泉街を散策しました。
Img_1662 冨士屋ギャラリー一也百(はなもも)です(公式サイト)。もとは冨士屋旅館という温泉旅館でした。明治31年に開業、木造二階建の建物は、平成13年に国の登録有形文化財に指定されております。格式ある旅館として多くの著名人も宿泊してきましたが、平成8年に廃業。平成16年にギャラリーとして再オープンしました。あゝ、旅館時代に泊まってみたかったな〜。
Img_1663 冨士屋ギャラリー前の「熱の湯通り」の石畳。風情があります。
Img_1666 可愛らしい洋館がありました。「ここちカフェむすびの」です(公式サイト)。明治40年頃に建てられたもので、もとは医院だったそうです。
Img_1671 鉄輪銀座通りです。湯治場の雰囲気がいまでも漂います。
Img_1673 谷の湯通りにある源泉です。工場萌えの人にもいいのでは?
Img_1674 こちらも別の源泉です。
Img_1678 「足蒸し」です。足の天然サウナですね。
Img_1675 椅子に座って両足を穴に突っ込みます。奥に置いてある箱を乗っけて、足を蒸すという寸法です。

Img_1680 さて、温泉街を巡ったあとは、湯布院をふらつきました。まずは「カフェ  ボン・ボヤージュ! 」(公式サイト)でコーヒーを頂きました。リードミルや焙煎機にこだわった本格コーヒーのお店だそうで、深煎りでも旨味と滑らかさがあって、とても美味しかったです。
Img_1682 次ににゃん子が目を留めたのは、ふわふたのチーズクリームがたっぷり入ったケーキです。湯布院ミルヒのケーゼクーヘン。お店のホームページはこちらです。
Img_1684 お店もオシャレですね。赤いポストが目印です。
Img_1686 湯布院は、平日だというのに観光客で大賑わい……と思ったら、9割方は外国人のようです。中国人や、東南アジアからの旅行者が目立ちました。
Img_1687 金鱗湖の北側湖畔にあるちっちゃなお店、自由空間アプレで、ソフトクリームを頂きました。湯布院シャガール美術館の敷地内にあり、オシャレな雑貨も売ってます。

Img_1691 帰りは大分空港から。もう台風の時期でもないからと、ソラシドエアを選んだのですが、阿蘇山の噴煙の影響によって数日前に熊本空港で欠航が相次ぎ、風向きが変わったらと、ちょっとびくびくしました。
Img_1690 大分空港でビールのおつまみに頂いたのが、写真の「りゅうきゅう」です。いわゆる魚のヅケ(漬け)ですが、大分ではりゅうきゅう(琉球)と呼ばれるそうです。

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2015/01/22

【歌舞伎】正月らしいスペクタクル「南総里見八犬伝」2014年1月国立劇場

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 「南総里見八犬伝」を観るのは3回目。調べてみると、最初は2006年8月の歌舞伎座で、このときは三津五郎の犬山道節、染五郎の犬塚信乃、孝太郎の浜路でした。次が2012年1月の浅草歌舞伎で、亀治郎の道節、歌昇の信乃、壱太郎の浜路。
 場面構成は、2006年のが、発端 房州富山山麓の場・庵室の場/序幕 大塚村庄屋蟇六内の場・同表座敷の場/二幕目 円塚山/三幕目 滸我成氏館の場・芳流閣の場・行徳入江の場・庚申塚刑場の場/大詰 馬加大記館の場・同対牛楼の場。渥美清太郎脚色、今井豊茂補綴、となっております。
 一方2012年は、富山山中の場・大塚村庄屋蟇六内の場・円塚山の場、という短縮版で、石川耕士脚本・演出でした。
 今回の公演は、脚色が渥美清太郎となっており、場面構成も2006年のものと似ているようです。ただいくつか違いもあり、発端の伏姫と八房の下りがかなり省略されているようでした。また芳流閣の場では、前回は「がんどう返し」が使われましたが、今回は大屋根が回り舞台で90度回転するという趣向でした。そして前回は、庚申塚の処刑場で犬川荘助が火あぶりになりかけていたところを、犬士たちが村雨丸の力を借りて助け出し、対牛楼では犬坂毛野が女田楽に化けて馬加大記を籠絡して討ち取りました。しかし今回は、犬田小文吾が馬加大記の館の対牛楼に捉えられているのを、犬坂毛野が女芸人に化けて屋敷に入り込んで救い出す、という話しになってました。この場面は、セットも踊りも中国風ですが、こちらの2014年11月26日のインタビューで時蔵が言うには、菊五郎に「中国の女優チャン・ツィイーが映画で見せた剣の舞のようにしたいんだ」と言われたそうです。無知なるぽん太は、どの映画を指しているのかちとわかりません。また同じインタービューのなかで菊五郎は、過去の演出との変更点について語っています。最後に、白井城下で、犬山道節が刀売りに化けて扇谷定正に近づく場面が目新しいですが、もとは河竹黙阿弥が脚色したものだそうです。

 さて感想ですが、全体としては楽しくて勢いがあって美しくて派手でよかったですが、ぐっと感情移入するようなシリアスな場面がなかったのはちょっと残念でした。金の亡者・蟇六女房亀笹役の萬次郎の演技が、ぶっ飛んでいておかしかったです。尾上左近くん、犬の毛皮をかぶってちょこちょこと現れ、可愛かったです。時蔵、確かに剣の舞いは美しかったですが、「娘道成寺」の花子じゃないですけど、犬坂毛野の本性をかいま見せる所もあってよかったのでは?
 ところでふと思ったのですが、菊五郎と菊之助の間の世代の役者って、あんまりいませんね。本来ならその世代の役者が、次々と充実した舞台を見せてくれてるべきだと思うのですが……。


通し狂言 南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん) 五幕九場
2015年1月21日 国立劇場

曲亭馬琴=作
渥美清太郎=脚色
尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸研究会=補綴
国立劇場美術係=美術

発 端 (安房)富山山中の場
序 幕 (武蔵)大塚村蟇六内の場
          本郷円塚山の場
二幕目 (下総)滸我足利成氏館の場
          同   芳流閣の場
三幕目 (下総)行徳古那屋裏手の場
四幕目 (武蔵)馬加大記館対牛楼の場
大 詰 (上野)白井城下の場
      (武蔵)扇谷定正居城の場

出演
犬山道節 尾上 菊五郎
犬坂毛野 中村 時蔵
網乾左母二郎/犬飼現八 尾上 松緑
犬塚信乃 尾上 菊之助
犬田小文吾 坂東 亀三郎
犬川荘助 坂東 亀寿
蟇六娘浜路 中村 梅枝
犬村大角 中村 萬太郎
馬加鞍弥吾 市村 竹松
里見家息女伏姫 尾上 右近
犬江親兵衛 尾上 左近
横堀在村 市村 橘太郎
巨田薪六郎 河原崎 権十郎
蟇六女房亀笹 市村 萬次郎
大塚蟇六/馬加大記 市川 團蔵
足利成氏 坂東 彦三郎
扇谷定正 市川 左團次

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2015/01/20

【歌舞伎】(ネタバレ注意!)脚本がぐだぐだ・海老蔵の「石川五右衛門」2015年1月新橋演舞場

(★以下の記事にはネタバレがありますので、これから御観劇の方はご注意下さい)
 前に海老蔵の「石川五右衛門」を観たのは2009年でしたが、だいぶ内容が変わっているようです。前回は、歌舞伎のさまざまな演出やケレンがてんこもりで、ちょっと食傷気味な感じでしたが、今回はだいぶ整理されたようです。しかしその分、脚本がぐだぐだでした。なんか石川五右衛門が中国に乗り出して行くという壮大な話しなのですが、有名な五右衛門のエピソードがほとんど出てこないばかりか、そもそも「盗み」すら出てこないので、別に主人公が石川五右衛門でなくても誰でもいい、という感じでした。
 冒頭、傘で顔を隠した海老蔵が出て来て小芝居が始まりますが、普通はある程度したところで顔を見せてお客さんが拍手喝采、という段取りですが、顔を見せないまま引っ込んでしまいます。う〜ん、約束事を裏切るあたりがいいな〜と思っていると、次の場面でようやく顔を見せました。そして海老蔵ならではの身軽さで塀の上にひらりと飛び上がり、見得をきった瞬間にさっと幕が降り、そこには「石川五右衛門」のタイトルが。スピード感とリズム感があって、まるでテレビドラマか映画の幕開きようで、まずまずです。
 次いで、幕が変わると一転して茶々と五右衛門の舞踊となりますが、ここら辺りの省略感も歌舞伎っぽくて悪くありませんでした。
 問題はここから。次の幕で、いきなり五右衛門が実は秀吉の子供だったことが明かされますが、客席にはどよめきと苦笑が広がり、ぽん太の近くのおっちゃんは「はははは」と声を出して笑ってました。
 「歌舞伎」なんですから、ぽん太は別に荒唐無稽な発想を否定するわけではありません。しかし、これだけ奇想天外な設定をしたのですから、このあと相当おもしろいストーリー展開があってしかるべきところですが、残念ながら期待はずれに終わりました。場面が突然中国に移るのですが、残虐な王様が日本に美しい女性がいると聞いて茶々をさらいに行くんだそうで、これまでの話しと中国の結びつきが強引というか、とってつけた感じでした。
 ラストの中国皇帝となっての「山門」の場面の再現も、秀吉のあとを次いで日本を支配するよりでっけ〜ぜ〜、ということなんでしょうけど、それほど感動しませんでした。
 海老蔵の新作に取り組む意欲は買いますが、もう少し脚本を工夫する必要があるのでは?

 ところで、道行改め市川九團次って誰だ?たしか昨年の12月の歌舞伎座にも出てたけど。ベテランみたいなのに初めて聞いたぞ。調べて見たら薪車じゃないの。あれ、薪車って確か、自分は歌舞伎に向いてないとか言って、竹三郎から芸養子を解消されて破門になったんじゃなかったっけ(「歌舞伎の坂東薪車さん、芸名失う 師匠と疎遠に」朝日デジタル、2014年5月28日)。市川九團次(4代目)- Wikipediaによると、破門後、2014年9月に市川海老蔵の門弟となり市川道行を名乗り、今回の舞台で市川九團次を襲名したんだそうな。なんだ、歌舞伎が嫌になって辞めたんじゃなかったんだ。実はぽん太が好きな役者の一人なんですが、とりあえず良かった。実際のところ、いったい何があったんでしょう?


松竹創業120周年
初春花形歌舞伎
平成27年1月15日・新橋演舞場

石川五右衛門(いしかわごえもん)
   
 石川五右衛門     市川 海老蔵
 ワンハン     中村 獅 童
 豊臣秀吉     市川 右 近
 加藤段蔵/悪龍の精     市川 猿 弥
 女将軍櫻嵐女     市川 笑三郎
 侍女花里     大谷 廣 松
 ヌルハチ 道行改め市川 九團次
 アイ将軍     片岡 市 蔵
 局押小路     市川 右之助
 前田利家     市村 家 橘
 茶々     片岡 孝太郎

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2015/01/18

【歌舞伎】若手がすくすく/2015年1月浅草公会堂第1部・第2部(付:河竹黙阿弥翁住居跡之碑)

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 正月恒例の新春浅草歌舞伎。昨年は愛之助や猿之助が出ていたことを考えると、ひと世代若返った印象。その分、役者としての実力はまだまだという感じですが、若さゆえのパワーが感じられました。とくに舞踊の演目は、勢いがあって華やか。こうして次々と新しい歌舞伎の担い手が育って来るの目の当たりにして、とっても頼もしい気がしました。
 ただ、「一條大蔵譚」は、ドラマチックな展開も、目を引くような場面もなく、役者のうまさで見せる演目なので、若手だとちょっときつかったかも。
 第二部の「仮名手本忠臣蔵」五・六段目は松也の勘平。以外とあっさりした演技で、なぞってはいるけどまだまだ。一例を挙げれば、縞の財布を見比べる場面。挙げた右手に視界を遮ろうという緊張がないし、同じ財布だと分かっていながらも違っていて欲しいという思い、恐るおそる懐から財布を出す仕草、同じと見て取った時の絶望感などがまったく表現されてなかったし、型の美しさや、動きのリズムもありませんでした。勘平というのは、ちょっと調子に乗りやすい人で、大事の時におかると逢い引きしていたり、殺した人から奪った金で御用金を用立て、いい気分で帰って来たりします。この性格が「業」となって、勘平の悲劇が生じて来るわけですが、松也は正月から週刊誌を賑わせてまだまだ調子に乗っている状態のようで、一度身をふるわせるような後悔を味あわないうちは、勘平を演じきることはできないのかもしれません。
 光っていたのは母おかやの芝喜松の芸。意を決して勘平に詰め寄ろうとするとき、一瞬口の周りに生じる表情。こういったものは「型」でもないし、教わって覚えるものでもないし、長年の役者人生でつちかった「芸」なんだと思います。おかやの役は、スートーリー展開上、ともすれば犯罪を暴く探偵のような詰問調になりがちですが、芝喜松のおかやはどこまでも善良で憐れな老母でした。
 巳之助の斧定九郎、痩せた感じがちょっとやくざっぽくて不思議な色気がありました。
20150114_114952 仲店からちょっと東に入ったところに、「河竹黙阿弥翁住居跡之碑」というのがあるのに気がつきました。
20150114_114959 案内板によると、弘化年間(1844 - 1847年)から明治20年(1887年)まで約40年間ここに住んでいて、その間に「三人吉三」「弁天小僧」「髪結新三」「魚屋宗五郎」「船弁慶」「紅葉狩」などの代表作を書き上げたんだそうです。


松竹創業120周年
新春浅草歌舞伎
平成27年1月14日・浅草公会堂

第1部

お年玉〈年始ご挨拶〉
 巳之助、米吉
   
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)  
 曽我五郎 尾上 松 也
 静御前 中村 児太郎
 曽我十郎 中村 隼 人

二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
  奥殿
 一條大蔵長成 中村 歌 昇
 常盤御前 中村 米 吉
 八剣勘解由 中村 吉之助
 鳴瀬 中村 芝のぶ
 お京 中村 児太郎
 吉岡鬼次郎 尾上 松 也

三、独楽売(こまうり)  
 独楽売千吉 坂東 巳之助
 芸者 中村 米 吉
 雛妓 中村 鶴 松
 同 中村 梅 丸
 茶屋女房 中村 芝のぶ
 独楽売萬造 中村 種之助

第2部

お年玉〈年始ご挨拶〉
 歌昇、種之助  

一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
  五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
    同   二つ玉の場
  六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
 
 早野勘平 尾上 松 也
 おかる 中村 児太郎
 千崎弥五郎 中村 隼 人
 母おかや 中村 芝喜松
 百姓与市兵衛 澤村 大 蔵
 判人源六 中村 蝶十郎
 一文字屋お才 中村 歌女之丞
 斧定九郎 坂東 巳之助
 不破数右衛門 中村 歌 昇

二、上 猩々(しょうじょう)
  下 俄獅子(にわかじし)
〈猩々〉     
 猩々 中村 種之助
 酒売り 中村 隼 人
   
〈俄獅子〉     
 鳶頭 尾上 松 也
 同 中村 歌 昇
 同 坂東 巳之助
 芸者 中村 米 吉
 同 中村 児太郎

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2015/01/17

【tips】YAMAPのGPSデータをMacでヤマレコに取り込む方法

【注意】最近もこの記事を読む方がいるようですが、現在はこんな面倒なことをしなくても、YAMAPから書き出したGPSデータを、ヤマレコでそのまま読み込むことができます(2016年1月28日付記)。

 ヤマレコ(http://www.yamareco.com)は、登山データを管理するのにとっても便利なサイトで、ぽん太も以前から使わせて頂いております。
 そして最近の注目株がYAMAP(https://yamap.co.jp/)。スマホにアプリをダウンロードすると、スマホがGPSがわりになるという優れもの。登山マップもなんと「無料」でダウンロードできます。登山用のGPSを買ったら安くも数万円。もちろん機能や精度ではかないませんが、別にぽん太はGPSを頼りに道なき道を進むわけではなく、遊び半分でルートを記録したいだけですから、YAMAPで十分です。
 ただ、YAMAPの問題点は、せっかくできたルート図を、ブログに埋め込むことができないところ。そのうち改善されるかもしれませんが、ぽん太にはちと不満です。
 そこでYAMAPのGPSデータを、ヤマレコに取り込めば、ということになるのですが、うまくいきません。ぐぐってみると、いったんカシミールを経由するとうまくいくなどと書いてるのですが、悲しいかな、Macではカシミールが使えません。
 そこでYAMAPのGPSデータと、ヤマレコのGPSデータをじっと見比べた結果、YAMAPのデータを簡単にヤマレコに取り込む方法を発見したので、ご報告申し上げます。
 なお、ぽん太のMacは0S10.7.5です。

 まず、YAMAPのデータを、「軌跡データをダウンロード」というボタンを押してMacにダウンロード。するとなぜだかtxtファイルとなってしまい、「YAMAP_2015-1-1-1.gpx.txt」みたいなファイル名になります。(別の拡張子になった場合は、拡張子を.txtに変更すればいいと思います。)これを「テキストエディット」のアプリケーションで開きます。

 次いで、ヤマレコの自分の過去の記録の中から適当なものを開き、「マップ機能」の「GPXファイルをダウンロード」を選択してGPSデータをダウンロードします。これは「track-111111.gpx」といった名前のファイルとなります。拡張子はgpxですが、なぜかこれもテキストエディットで開くことができます。
 これを「入れ物」にして、YAMAPのデータを放り込むわけです。

 さて、テキストエディットで開いたYAMAPのデータをじっと見つめ、<trkseg>ではじまり</trkseg>で終わるまでのところをコピーします。スタートは数行目、終わりは最後から数番目のタグですかね。これがおそらくGPSデータと思われます。

 それを、テキストエディットで開いたヤマレコのデータの、<trkseg>ではじまり</trkseg>で終わるまでの部分にペーストして置き換えてしまいます。

 これを保存して偽装データが完成!ヤマレコの「山行記録の作成」の「3ルート作成」のところで、「GPSログを登録」のボタンをクリック。「ログファイルの形式」は「GPS」、「ログ種別」は「GPSログ」をそれぞれ選択し、「ファイル選択(最大10MB)」で、内部を入れ替えたヤマレコのデータ(いまの例だと「track-111111.gpx」かな?)を選択して、「登録」を押すと、YAMAPのデータがうまくヤマレコに取り込まれると思います。

 簡単なので、ぜひお試し下さい。ただし自己責任で。
 早くヤマレコでも、YAMAPのようなGPSアプリが出るといいですね。

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2015/01/16

【温泉】素朴な宿坊の雰囲気と絶品の湯・温泉閣@別府鉄輪温泉(★★★★★)

Img_1624 ここまで来たなら、温泉の本場・別府に泊まりたい。でも、普通の温泉ホテルは嫌だし……とネットで探した結果、別府は鉄輪温泉の温泉閣を選びました。こちらが公式サイトです。
Img_1620 カーナビを頼りに近くまで来たのですが、なぜか宿がみつからない。それもそのはず、お寺の奥にありました。
Img_1622 お寺には「時宗 温泉山 永福寺」と書かれておりました。なんでもこの宿は、このお寺の「宿坊」ということでした。
Img_1661 宿の前というか、お寺の境内から蒸気が上がっています。さすが別府です。
 ところで、ひとくちに別府温泉と言いますが、別府八湯(べっぷはっとう)といって、八つの温泉街からなっています。そのひとつが鉄輪温泉(かんなわおんせん)で、あちこちから温泉の蒸気が立ち上り、古い湯治の雰囲気が残っていて、国の重要文化的景観に指定されています。別府地獄巡りも有名ですネ。
Img_1627 「新館」もあるようですが、古い建物が好きなぽん太とにゃん子は、本館を選択。玄関のすぐ上のお部屋(欅の間)でしたが、床の間もある二間続きの立派な部屋でした。
Img_1637 館内もきれいに改装されており、古めかし〜いという感じではありません。
Img_1630 温泉は、露天風呂が二つ、内湯が二つあります。お客さんが多くなかったので、露天は男女別でしたが、内湯は貸し切りで入ることができました。写真は露天の男湯。透明なお湯が奥からシズシズと注がれておりますが、油断をしてはなりません。超高温となって入浴客を待ち構えております。十分に水でうめてから入浴します。奥から注がれているお湯の温度は98度です。女将からもあらかじめ注意がありましたが、間違っても直接触ってはいけません。
Img_1646 内湯です。お湯は無色透明ですが、ちょっと塩っぱいです。ぬるぬる美人系だけど、なぜか酸性です。
Img_1647 蛇口に析出した結晶が、成分の濃さを示しています。
Img_1650 こちらがもう一つの内湯です。
Img_1634 温泉分析表の左ページ。泉温は先ほども書いた98度。ほぼ沸騰してますね。ってゆうか、目の前の敷地内でゴーゴー湧き出てるわけですから。pHは5.6です。カリウムイオン153.0mg/kgは最高レベル。ナトリウムイオン1230mg/kgもなかなかです。非解離成分のメタケイ酸613.1mg/kgも最高レベルです。
Img_1635 右ページに行きまして、塩素イオン1995mg/kgはなかなか。全体としては、カリウムイオンと、メタケイ酸が特徴でしょうか。
Img_1638 夕食は地元のとれたての食材を使った素朴なお料理です。先付けにお寿司がついてます。モズクも美味しい。当初は宿泊客が少ないので下の食堂で、とのことでしたが、飛び込み客があったらしく、けっきょく部屋食でいただきました。
Img_1639 アジとタイのお造りは、お寿司やさんなんかのちょっとなれて旨味が出たやつではなく、採れたて新鮮シャキシャキ系です。
Img_1640 今日のメインはカキ鍋です。カキ好きのぽん太とにゃん子は大喜び。
Img_1643 そしてもう一つのメインがこの「地獄蒸し」。源泉から吹き出す蒸気で蒸したものです。海老はウチワエビってやつかな〜、関東育ちのぽん太には珍しいな〜。牡蠣やトウモロコシもうまい。鯛は三杯酢で頂きました。
Img_1653 朝食は一階の食堂でいただきました。食堂と言っても、普通のダイニングテーブルが一個あるだけで、知らない客同士5人でテーブルを囲んで頂きました。
Img_1654 女将がサービスしてくれた果物。甘酸っぱくて美味しかったです。女将も名前を知らないとのこと。
Img_1658 宿の息子さんが近頃作り始めたというプリンを頂きました。コーヒー味かな?すごく濃厚で美味しかったです。
Img_1657 瓦屋根の古い建物、お寺の境内にある宿坊ということ、境内から蒸気を上げて湧き出る源泉、すばらしい掛け流しの湯、素朴で新鮮なお料理。これで宿泊料金が税込み8,000円。鉄輪温泉全体の雰囲気とあいまって、ぽん太の評価は5点満点です!

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2015/01/15

【登山】黄金色に光り輝く・由布岳

Img_1591_2
 晴れたぞ晴れたぞ。前から一度登りたいと思っていた由布岳登山です。

【山名】由布岳(1583.3m)
【山域】九州・沖縄
【日程】2014年11月27日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れのち曇り
【ルート】由布岳正面登山口10:20…由布岳12:30-12:51…由布岳東峰13:22…由布岳正面登山口15:09

(※3D地図や当日の天気図などは「山行記録のページへ」をクリック)
【マイカー登山情報】由布岳正面登山口にはトイレ付きの広い駐車場がありますが、人気の山なので、いっぱいになることもあるかも(その場合は有料駐車場もあるようです)。

Img_1598_2 写真は手前の小ピークですが、カヤトがすっかり黄葉して猫の毛みたいで可愛いです。そこに陽が当たって一面キラキラと輝いてます。所々に枯れ残っている木(カシワでしょうか)が、シュールなリズム感を作っています。
Img_1599 少し登ると、やがて明るい雑木林になりますが、これもまた気持ちがいいです。
Img_1608 倒木の上に、石が積み重ねてあるのが、お地蔵さんみたいですね。
Img_1605 紅葉はほとんど残ってませんでしたが、この木はきれいでした。
Img_1602 本当の山頂の西峰に行く道は、ちょっとした鎖場があるので、一般のハイカーや初心者には危険です。岩場に慣れた登山者なら問題はありません。天気はだんだんガスって来ました。
Img_1604 東峰です。帰りは日向岳を経由して下山するつもりだったのですが、実はぽん太はうっかり登山地図を車に忘れて来ました。スマホの地図だけでは不安だし、ガスってきて視界もなくなってきたので、無理せず来た道を戻ることにしました。
Img_1616_2 一番最後、駐車場の背後の山が絵画みたいでとてもきれいでした。

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2015/01/14

【温泉】湯布院らしい瀟洒で小さな宿/誰が袖(たがそで)(★★★★)

Img_1545 「僕の故郷の、ゆ、ゆ、湯布院ていうところの山奥に、とっても素敵な温泉宿があるんだけれど、こんど一緒にいかない? ダメよ〜ダメダメ」で一躍有名になった(?)湯布院に泊まりました。昨年の11月下旬の話しです。お世話になってのは「旅宿 誰が袖」(たがそで)。こちらが公式サイトです。

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Img_1587_2 「誰が袖」と聞いて思い出すのは、古今和歌集の「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」という歌ですが、こんかいは梅ではなくて紅葉の真っ盛り。
Img_1540_2 湯布院の中心からは少し離れていますが、観光地の喧噪からは無縁で、とても落ち着いた雰囲気です。
Img_1584_2 古民家風の建物ですが、現代的なセンスと細かい気遣いが感じられ、とってもオシャレで「ゆふいん」という感じです。
Img_1521 客室はわずか5室。それそれ離れてになっており、全ての客室から目の前に由布岳を望むことができます。純和風で、天井が高いです。チェックインからチェックアウトまで、従業員が部屋に立ち入ることはなく、プライバシーが保たれます。ただ、お布団は自分たちで敷かなくてはなりません。
Img_1568 二つの浴室があり、どちらも貸し切りで入ることができます。こちらは檜風呂。ううう〜冷えた身体が芯からあたたまります。外に小さな露天の浴槽がありますが、冬だったせいか、お湯がはってませんでした。
Img_1571 こちらが岩風呂です。お湯は無色透明、ヌルヌルの美人の湯系です。
Img_1534 温泉分析書です。泉質はアルカリ性単純温泉です。pHは書いてないですね……。
Img_1547 夕食は母屋で頂きます。和風創作系という感じのお料理です。今回は「黒毛和牛すき焼き懐石」を選びました。
Img_1550 まずはステーキから。脂がのっていて、とても柔らかいです。
Img_1556 こちらがすき焼きですね〜。他の料理の写真も撮ったのですが、暗かったためかピンぼけなので割愛いたします。
Img_1577 朝食も、それぞれの素材が新鮮で味が濃いです。
Img_1578 大分のご当地グルメ、だんご汁です。「だんご」という名前ですが、実際はきしめんみたいな平たい麺が入ってます。味噌味で美味しく、とても暖まります。
Img_1588 湯布院らしい、静かで小さくてオシャレな宿。料理も美味しくてぽん太もにゃん子も大満足。とても素晴らしい宿ですが、ぽん太の個人的な評価基準では「鄙び度」が足りず(当たり前ですが)、4点となります。

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2015/01/13

【観光】熊本県の石橋(霊台橋・通潤橋)、阿蘇神社

Img_1499
 本日は移動日です。天草から湯布院に向かいます。天気は雨。
Img_1491 天草の田んぼ一面に、黄色い花が咲いてます。よく見ると、ちょっと背は低いですけどヒマワリのようです。11月も下旬だというのに!鑑賞のためでしょうか、それとも何か農業上の意味があるのでしょうか?
 熊本県には多くの石橋が残されており、なかでも重要文化財に指定された通潤橋は、放水時の美しい姿が有名ですね。
 途中、「日本一の石段」などという看板があり、ちょっと気になりましたが、天気も悪いし時間もないので省略。あとからぐぐってみると、(日本一の石段)は、釈迦院御坂遊歩道のことだそうで、全部で3,333段あり、昭和63年に完成したものだそうです。
Img_1495 で、左の写真は「霊台橋」(れいだいきょう)です。弘化4年(1847年)に竣工。江戸時代の石造単一アーチ橋としては、日本一の大きさだそうです(明治以降も含めると日本第三位)。確かに雄大ですね。昭和42年(1967年)に国の重要文化財に指定されてます(霊台橋 - Wikipedia)。
Img_1498 道路面のゆるやかな起伏に、アルカイックな味わいがあります。
Img_1501 そしてこちらが山都町の「通潤橋」。残念ながら放水はしていませんでした。近くの駐車場に車を停めて、歩いて近くまで行けますが、雨足が強まったので遠くから眺めて終わりとしました。
 この橋は、人が通るためのものではなく、水を送るための通水橋です。竣工は嘉永7年(1854年)。江戸時代に造られた石橋としてはアーチの直径ならびに全体の高さは日本国内最大だそうです。昭和35年(1960年)に国の重要文化財の指定を受けたそうです(通潤橋 - Wikipedia)。
Img_1504 阿蘇山の東側の道を北上しました。天気もあいまって、荒涼たる風景です。と、ところが、フロントガラスがやけに汚れる。別に前をトラックが走ってホコリを巻き上げてるわけでもないのに。
 あとでニュースで知ったのですが、ちょうど阿蘇山が噴火したときで、一時1000メートルも噴煙があがっていたのだそうです(阿蘇山噴煙、一時1000メートル 噴石も確認:朝日デジタル)。
Img_1512 阿蘇山の北側にある阿蘇神社を参拝いたしました。肥後国一宮だそうです。
 この神社の参道がちょっと変わっていて、普通は参道を直進して行くとどん詰まりに拝殿があるのが普通ですが、ここの参道は拝殿の前を左右に走っているのです(googleマップ)。こういう配置を「横参道」といい、全国でも珍しいものだそうで、参道の南の延長上にある阿蘇山を御神体とするからではないか、などの説があるそうです。
Img_1510 お寺じゃないから「山門」じゃなくって「楼門」ですね。国指定重要文化財です。日本三大楼門の一つだそうで、ちなみに残りの二つは、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、福岡市の筥崎宮(はこざきぐう)だそうです。
Img_1513 御祭神は、「阿蘇十二明神」と呼ばれる12柱ですが、一宮に祀られる健磐龍命(たけいわたつのみこと)が主祭神かと思われます。健磐龍命は、神武天皇の孫、つまり神武天皇の子供の神八井耳命(かんやいみみのみこと)の子供、とされております。しかし神八井耳命は『日本書紀』や『古事記』に記載されておりますが、健磐龍命の名はありません。ここら辺りを読み解く知識はぽん太にはありません。
Img_1515 左側の狛犬です。なんかシーサーが入ってますね。歯むき出しです。
Img_1516 右側の狛犬です。鋭い葉を見せつけてニタリと不適な笑みを浮かべており、眼光鋭いです。
Img_1517 どれだか忘れたけど、神殿のうちの一つです。これも重要文化財です。

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2015/01/12

【温泉・魚料理】天草の魚を満喫・温泉も入れる/海王亭(民宿ふくまつ)(★★★★)

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 まだ昨年の11月の話しですが、天草・島原を観光したぽん太が次に泊まったのは、海鮮料理が自慢の宿、海王亭さんです。ホームページはこちら
 てゆ〜か、美味しい魚をリーゾナブルに頂くには民宿の方がいいだろうと思って、ネットで調べて民宿ふくまつさんに予約したのですが、宿泊客が少なかったのか、直前に電話があって、同じ経営のホテル海王亭さんに同じ宿泊料金でお泊めしますとのことでした。ぽん太にしてみれば、民宿よりアメニティーのよいホテルに同じ値段で泊まれるなら、願ったりかなったりです。

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Img_1478 お造りは上の写真を御覧下さい。新鮮シャキシャキ系のお刺身です。伊勢エビも美味しいです。左の写真は、なんかの魚の皮だけど、なんだったかな……忘れた。
Img_1472 茶碗蒸しと、九州ならではのキビナゴです。
Img_1473 伊勢海老の黄金焼きに、天ぷらです。
Img_1476 これも天草名物の鯛めん(鯛そうめん)です。鯛の煮汁をそうめんにかけて頂きます。
Img_1477 煮物です。ナスと……なんだったかな?
Img_1480 紙なべはお肉です。
Img_1484 お食事とデザートです。ごちそうさまでした。
Img_1467 さて、お風呂です。浴室はシンプルですが、湯量豊富な源泉掛け流しです。無色透明で、ちょっと塩っぱい味がします。
Img_1469 温泉分析書です。泉質は、ナトリウム炭酸水素塩塩化物泉です。
Img_1468 お風呂場のドアに、くまもんの「あとぜきしましょう」のポスターが。「開けたら締めましょう」の意味だそうです。
Img_1486 朝食です。
Img_1487 昨日の伊勢海老くんが姿を変えて帰って来ましたheart01
 天草の海の幸をリーゾナブルなお値段で満喫できてました。おまけに源泉掛け流しの温泉付き。建物と浴室はシンプルですが、今回の宿選びの目的からは、原点の対象とはなりません。ということでぽん太の評価は4点!

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2015/01/11

【苦情】デイ・ケアに行った日は「通院精神療法」が算定できないなんてオカシイにゃん

 一年の最初のブログを苦情で始めるのもどうかと思いましたが、温泉や観劇の報告じゃなくて本業に関することから始めるのもいいかと思って、投稿することにしました。
 医療を行った場合の医療機関の収入は、「診療報酬点数表」によって定められております。診察をするといくら、処方箋を発行するといくら、精神療法をするといくらというのが、こと細かに決めれているわけです。
 で、精神科の診療報酬に関することで、ぽん太が常々疑問に思っていたことを、今日は書いてみたいと思います。もちろん、「医者の儲けが少なすぎる」みたいないな下賎な文句ではありません。

 それは、ある医療機関で精神科ショート・ケア、あるいはデイ・ケアを行うと、同一日に、例え他の医療機関であっても、「精神科専門療法」を算定できないことです。
 これはどこに書いてあるかというと、厚労省のページの「第3 関係法令等」の「 【省令、告示】(それらに関連する通知、事務連絡を含む。) 」の、「(2) 3 診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知)」の別添1(医科点数表)というpdfファイル(こちら)のI009(3)に、「また、精神科デイ・ケアを算定している患者に対しては、同一日に行う他 の精神科専門療法(他の医療機関で実施するものも含む。)は、別に算定できない。」と書かれています。
 わかりやすい一般サイトのURLをあげれば、例えばこちらのサイトの(3)の終わりの部分ですね。
 ちなみに問題の「(他の医療機関で実施するものも含む。)」という文言は、平成26年4月から加わったものだそうです。

 具体的にいうと、ぽん太のクリニックの外来に通っている患者さんが、うちではデイ・ケアを行ってないので、他の大きな病院のデイ・ケアに通っていたとすると、その同じ日にぽん太の外来を受診した場合、「通院精神療法」を算定できなくなるのです。
 患者さんが外来通院した場合、普通ならば、再診料72点+処方箋料70点+通院精神療法330点=472点=4,720円の収入があるのですが、通院精神療法が算定できない場合は、再診料72点+処方せん料70点+外来管理加算52点=194点=1,940円と、収入が半分近くになってしまいます。同じ診療を行っていて、こんなに収入を下げられてしまっては、経営が成り立ちません。仕方ないので、デイ・ケアに行かない日に当院を受診してもらってますが、頑張って月曜から金曜までデイ・ケアに通っている患者さんは、わざわざ土曜日に当院を受診してもらわなければなりません。患者さんにしてみれば面倒きわまりなく、デイ・ケアの帰りにクリニックに寄って一日ですませ、土日はゆっくりすごしたいところだと思います。

 通院精神療法とは、同じく留意事項通知(こちら)のI002の(1)に書いているように、「精神科を担当する医師(研修医を除く。)が一定の治療計画のもとに危機介入、対人関係の改善、社会適応能力の向上を図るための指示、助言等の働きかけを継続的に行う治療方法をいう。」となっており、いくら患者さんがデイケアに通っているからといって、ぽん太が「じゃ、薬出しておきますから、困ったことや相談したいことがあったら、あとはデイ・ケアで聞いて下さいね」というわけにはいきません。ぽん太が行っている医療行為は、患者さんがデイ・ケアに通っているからといって、減るわけではありません。
 厚労省の考えは、どうせ「あちこちで精神科専門療法を算定するのは医療費のムダ!」ということなんでしょうが、ぽん太にはどうにも納得できません。デイケアと外来が別の医療機関の場合は、外来で「通院精神療法」を算定するのは構わないんじゃないでしょうか?

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