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2015/04/27

【福一原発事故】日常の非日常を見る(常磐富岡IC~浪江IC間を常磐道と国道6号で往復)

Img_3505
 常磐自動車道が平成27年3月1日に全面開通したと聞いて、4月中旬に行ってきました。え?放射線が怖くないかって?中高年のぽん太とにゃん子は、もうあまり細胞分裂してないので、大丈夫なのだ。それに少し放射線を浴びた方が、血行が良くなったり、癌が治ったりするかもしれないのだ。わはははは。
15042301 常磐自動車道は、海沿いに東京と仙台を結ぶルートとして整備が進められてきましたが、東日本大震災と福島第一原発事故の影響で大幅に計画が遅延。放射線量が高く帰還困難区域の中を通る常磐富岡IC~浪江IC間が最後まで残っていましたが、3月1日に開通したのです。
Img_3500 広野ICを過ぎたあたりか、道路の処々に放射線量がリアルタイムで表示されます。まるでSF映画の中のような光景です。線量は0.2μSv/h。まだまだ余裕です。
Img_3501 除染された土の保管所でしょうか。
Img_3502 常磐富岡ICを通過。ここからが今回開通した部分で、まもなく帰還困難区域を通る区間に入ってゆきます。思わず自動車のエアコンを内気循環に切り替えます。
Img_3505_2 キタキタキタ〜〜〜!! 5.2μSv/hだァ〜〜〜。なんか身体がポカポカほてって、気分がハイになってきやがったぜコンチクショ〜〜〜〜〜(個人の感想です)。
 ところで、この5.2μSv/hという放射線量はどの程度のものなのでしょう。後からぐぐってみたのですが、政府の公式基準というものが見つかりません。
 ということで、まずICRP(国際放射線防護委員会)の2007年の勧告を見てみると、1年間あたりの放射線量の平常時の限度は1mSv未満、緊急時は20~100mSv、緊急事故後の復旧時は1〜20mSvと定めているそうです(Wikipedia)。平常時の限度1mSv=1000μSvですから、1000(μSv)/5.2(μSv/h)=192(h)となり、年間192時間以上この区間に留まらなければ、平常時の限度は超えないことになります。
 また、日本政府による2012年4月1日からの福島原発事故に伴う避難区域において、「帰還困難区域」の基準は、「5年を経過してもなお、年間積算放射線量が20 mSvを下回らないおそれのある、現時点で年間積算放射線量が50mSvを超える区域」となっております。恒常的に5.2μSv/hの放射線量があるとすれば、年間で5.2(μSv/h)×24×365=45,552μSv=46mSvになりますから、高速道路周辺を重点的に除染したとはいえ、帰還困難区域の基準をわずかに下回っている程度であるということがわかります。
Img_3507 高速道路の両側は帰還困難区域ですから、家々はほとんど東日本大震災直後の状態のまま放置されております。
 ちなみに「帰還困難区域」というのは、「福一事故後に避難した住民がこの地区に戻って住むのは困難だ」という意味です。ナントにゃん子は「ひとたびこの区域に足を踏み入れたが最後、二度と戻って来ることができない」恐ろしいところだと思って、びびっていたようです。
Img_3510 浪江ICで高速を降り、ここから国道114号線を東に向かい、国道6号線を南下します。このルートは特に検問もなく、どの車でも通ることができます。ただしバイク(自動二輪や原付)、歩行者は通行禁止です。
Img_3514 国道6号線を南下。道路から左右には入れないようにバリケードが張り巡らされています。信号は全部黄色点滅になってます。両側の家は、もちろん誰も住んでいない廃墟です。
Img_3516 国道6号線から左右に入る道は、すべてこのようのバリケードで封鎖されています。
Img_3515 双葉町へと入って行きます。なんとこのとき、車のカーナビに異変が!実際と90度ずれた方向に進んでいるかのように表示されるようになりました。カーナビ君、ほどなく正気を取り戻しましたが、単なる偶然か、それとも放射能の影響なのか。
Img_3518 この草むらは、昔は田んぼだったと思われます。
Img_3522 福島第一原発への入り口です。原発から約3kmの地点です。原発では確か数日前、1号機の原子炉格納容器に入ったロボットが身動きできなくなったとのニュースが流れてました。
Img_3524 放置されたまま廃墟となっているお店。ラーメン屋さんでしょうか。改修はもとより、取り壊しも行われておりません。
Img_3526 主(あるじ)なしとて春な忘れそ。桜があちこちで美しく咲いておりました。
Img_3528 富岡町に入ります。しばらくして6号線を右に折れ、常磐富岡ICへ向かいました。
Img_3532 スクリーニング場です。放射性物質などが付着していないか、チェックするところのようです。
Img_3534 道の左手の田んぼは、除染作業が急ピッチで行われておりました。
Img_3535 大量の汚染物質が袋に入れて積み上げられております。これ、どうするんだろ。
Img_3536 ようやく常磐富岡ICの入り口に到着。白い防護服を着た人がいました。
 あ〜どっと疲れた。なんか緊張しました。しかしこの異常事態が、福島の「日常」なんですね。

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