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2015/05/17

【歌舞伎】菊之助大活躍。2015年5月歌舞伎座昼の部

 5月の歌舞伎座は昼の部だけ観劇。やっぱり歌舞伎は、こういう古典的な演目が安心できる気がしてきた今日この頃。公式サイトはこちらです。

 最初は菊之助の玉手御前で「摂州合邦辻」。「実ハ」のオチはあるけれど、前半では俊徳丸への禁断の愛に溺れる妖艶、というか狂気に近い姿を演じきりました。梅枝の俊徳丸と右近の浅香姫も美しく、歌六の合邦道心と東蔵の母おとくも涙を誘いました。

 「天一坊大岡政談」を見るのはぽん太は初めて。天一坊と大岡越前の対決はなかなかの見物です。江戸時代は「証拠」よりも「証言」が重視されてましたから、何とか馬脚を表わそうとする大岡越前と、巧みに言い繕う天一坊の丁々発止のやり取りは、手に汗にぎる面白さです。講談を元に河竹黙阿弥が歌舞伎化したものだそうですが、さすが黙阿弥。素晴らしいです。
 菊之助の天一坊は大健闘でしたが、ちょっと美形過ぎて、悪党っぽさが欠けました。冒頭の老婆とのやり取りも、とってもいい人に見えてしまいました。海老蔵の山内伊賀亮、こうして見ると声がでかいし迫力があって悪くないですね。菊五郎の大岡越前守はさすがの貫禄。普通のセリフや動きに見とれてしまいます。大きさと清々しさ。相手が御落胤かもしれないという配慮をしながらの問答、御落胤と表向き認めてからの礼儀作法、自害の潔さ、すべて素晴らしかったです。池田大助の松緑、いつもながらメーキャップが変。なんであんな鳥居みゆき風のアイラインなんでしょう?


歌舞伎座

松竹創業120周年
團菊祭五月大歌舞伎
平成27年5月7日

昼の部

一、摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
  合邦庵室の場

    玉手御前 菊之助
    俊徳丸 梅 枝
    浅香姫 尾上右近
    奴入平 巳之助
    合邦道心 歌 六
    母おとく 東 蔵

  通し狂言
二、天一坊大岡政談(てんいちぼうおおおかせいだん)
  序 幕 紀州平野村お三住居の場
    紀州加太の浦の場
  二幕目 美濃国長洞常楽院本堂の場
  三幕目 奉行屋敷内広書院の場
  四幕目 大岡邸奥の間の場
  大 詰 大岡役宅奥殿の場

    大岡越前守 菊五郎
    池田大助 松 緑
    山内伊賀亮 海老蔵
    お三 萬次郎
    赤川大膳 秀 調
    平石治右衛門 権十郎
    下男久助 亀三郎
    嫡子忠右衛門 萬太郎
    お霜 米 吉
    伊賀亮女房おさみ 宗之助
    吉田三五郎 市 蔵
    藤井左京 右之助
    名主甚右衛門 家 橘
    僧天忠 團 蔵
    天一坊 菊之助
    大岡妻小沢 時 蔵

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