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2015/06/10

【歌舞伎】戦争反対の「夕顔棚」2015年6月歌舞伎座夜の部

 6月の歌舞伎座は「新薄雪物語」の通し。日程の都合で、先に後半を観ることになってしまいました。公式サイトはこちらです。
 ところで、「新薄雪物語」ということは「旧薄雪物語」もあるのか?という疑問を持たれた方は、ぽん太の以前の記事(こちら)を御覧下さい。
 だけどやっぱり昼の部を先に観た方がよかったかな。夜の部からだといきなり「合腹」なので、ちょっと入り込みづらいです。そういえば歌舞伎座の入り口で、「新薄雪物語」の前半のあらすじを配ってましたが、ぽん太はこういった光景を初めて見ました。やっぱり松竹さんも、これはちょっとヤバイと思ったのでしょうか……。そういえばそういえば、日曜日だというのに空席がかなり目立ちました。これだけの役者が顔見世のようにそろっているのに、やっぱり人気の演目を並べないと、歌舞伎座とはいえ客が入らないのか。でも「勧進帳」ばっかりじゃね〜。
 三人笑いは、仁左衛門と幸四郎と魁春。ぽん太は魁春に一番感動しました。男二人の笑いは「痛みを我慢して笑う」ですが、魁春の場合は「悲しみをこらえて笑う」で、様式的な芸ではなく、リアルな感情表現が心を打ちました。
 「正宗内」は初めて観たので、面白かったです。冒頭で左衛門が奉納した刀にヤスリ目を入れた団九郎の後日談。悪者の団九郎の「もどり」が眼目で、滑稽な場面あり、カッチンカッチンと刀を鍛えるリズミカルな場面もあります。ただ、「新薄雪物語」の通しのラストとしては、左衛門も出て来ないし、なんか大団円のすっきり感がなかったです。
 吉右衛門の団九郎、いつもながらの朗らかさがよかったです。大谷桂三の渋川藤馬も、滑稽すぎない品のある演技でした。

 「夕顔棚」は初めて観ました。風呂上がりの菊五郎が、いきなりライザップCMの合コンの慎吾ちゃんスタイル(こちら)で登場して大笑い。滑稽ながらもほのぼの、しみじみしていて、長年舞台をともにしてきた左團次と菊五郎の仲の良さが伺われました。巳之助と梅枝の若者の踊りとの対比も、時の流れを感じました。
 ぽん太がちと気を止めたのは、左團次の「悪い時代があって、久しぶりの盆踊り」みたいなセリフ。なんでしょう?筋書きは買わなかったので、ぐぐってみたら、こちらのサイトにありました。川尻清潭作、昭和26年3月東京歌舞伎座で初演とのこと。ということは、悪い時代とは、第二次世界大戦のことですね。


歌舞伎座
六月大歌舞伎
平成27年6月7日

夜の部

一、通し狂言 新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
  広間
  合腹
  正宗内

〈広間・合腹〉        
    園部兵衛 仁左衛門
    梅の方 魁 春
    刎川兵蔵 又五郎
    奴袖平 権十郎
    腰元呉羽 高麗蔵
    薄雪姫 米 吉
    園部左衛門 錦之助
    松ヶ枝 芝 雀
    幸崎伊賀守 幸四郎
〈正宗内〉          
    団九郎 吉右衛門
    おれん 芝 雀
    腰元呉羽 高麗蔵
    五人組伊太郎 歌 昇
    同 仁助 種之助
    同 与吉 隼 人
    薄雪姫 米 吉
    渋川藤馬 桂 三
    下男吉介実は来国俊 橋之助
    五郎兵衛正宗 歌 六

二、夕顔棚(ゆうがおだな)
    婆 菊五郎
    里の女 梅 枝
    里の男 巳之助
    爺 左團次

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