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2015/07/21

【彫刻】日本のミケランジェロ(?)石川雲蝶を訪ねて(永林寺、西福寺開山堂)

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 皆さんは石川雲蝶(いしかわうんちょう)という名前を聞いたことがありますか?実はぽん太も最近知りました。江戸末期から明治にかけて、新潟の仏閣に多くの作品を残した彫刻家で、日本のミケランジェロとも称されているそうです。新潟県にある雲蝶の作品に関しては、こちらの「にいがた観光ナビ」のサイトを御覧下さい。
Img_4881 まずは永林寺。公式サイトはこちらです。入り口は、雪深いこの地方の普通の民家のようです。
Img_4882 こちらが本堂ですが、この内部に石川雲蝶の素晴らしい彫刻があるのです。内部は撮影禁止なので、永林寺のホームページこちら)を御覧ください。本堂全体が美しく彩色された彫刻で埋め尽くされています。特に有名な天女は艶かしさがあり、二人の天女は肌もあらわな背中をご本尊に向けていたりします。よくも厳粛なお寺にそのような装飾を作ったものです。
 日光東照宮の左甚五郎などによる彫刻と似ているのですが、もっとドラマチックで生々しく、エロティックです。やや装飾過剰というか、ちょっとマニエリスティックな感じもします。とにかく凄い迫力です。ただ「日本のミケランジェロ」というのはちょっと言い過ぎな感じで、彫刻のなかには作風が違っていたり、細密さが異なるものが混ざっていたりして、全体としての完成度は完璧ではありません。
 ちょうど団体さんが入っていたので、住職さんのお話を聞くことができました。なかなかお話が上手です。イタリアのテレビ局が取材に来たとき、石川雲蝶は彫刻を彫っただけでなく、本堂の建築にも携わったことを離したところ、彫刻・絵画・建築などすべてをこなすという意味で、「ミケランジェロと同じですね」という話しが出たんだそうです。その後、テレビの「何でも鑑定団」でおなじみの中島誠之助がNHKの番組で訪れた際に、「越後のミケランジェロだ」と行ったのが広まって、今では「日本のミケランジェロ」と呼ばれるようになったそうです。
 石川雲蝶の生涯は、いまだ謎につつまれております。文化11年(1814)江戸の雑司ヶ谷で出生。江戸彫の一派石川本流に属し、彫り物や大工の技術を身につけましたが、その頃のことはほとんどわかっておりません。三十代で新潟に移り住み、以後、魚沼を中心に多くの彫刻を残し、明治16年(1883)三条にて70歳の生涯を閉じました。

Img_4892 さて、次に訪れたのが西福寺・開山堂です。茅葺きの大きくはないお堂ですが、重い新潟の雪から守るためでしょうか、巨大な鉄骨の屋根にすっぽりと覆われており、ちょっとガンダムっぽくて、なかなかシュールな光景です。
 このお堂の内部が、雲蝶の彫刻で覆い尽くされており、息が詰まりそうになるほどの濃密さです。彫刻だけでなく、絵画、鏝絵まであり、雲蝶の芸域の広さに驚かされます。
 これも撮影禁止なので、西福寺の公式サイト(こちら)を御覧下さい。「開山堂パノラマムービー」で、自在に内部を見ることができます。
Img_4887 こちらは本堂のふすま絵「孔雀遊戯之図」。48歳(1861年)の作品だそうです。絵の腕も並大抵ではありません。
Img_4888 虎ですね。
Img_4889 鳥です。
Img_4894 開山堂の外部の彫刻は、写真を自由に撮ることができる雲蝶の作品です。
Img_4895 ん〜ん、いいですね。
Img_4898 こんな凄い彫刻家が、あまり知られていないというのは驚きというか、残念ですね。ほかにもいくつか雲蝶の作品が見られるようなので、折りをみて訪れたいと思います。

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