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2015/07/27

【演劇】アイディアや動きは面白いけどちょっと分かりにくい?と僕の中のリトルぽん太が言ってました「かがみのかなたはたなかのなかに」新国立劇場

 2年前の「音のいない世界で」と同じ4人のキャストによる舞台。なんとスタッフも全く同じとか。前回、見ていてちょっと気恥ずかしい感じがしたので、今回は止めようかとも思ったのですが、にゃん子が「首藤見たいにゃ〜、見たいにゃ〜」と鳴くので、行ってきました。公式サイトはこちらです。
 開幕前、ロビーで椅子に座ってチラシを選別していたら、とつぜん男が直立不動の姿勢をとり、隣りの席の女の子に敬礼!危ない人かと思ったら、なんど首藤で、すでに役に入ってました。
 今回は日曜だったせいか、客席にはけっこうちびっ子がいっぱい来てました。
 開演前の「携帯電話のスイッチはお切り下さいetc.」の注意を、客席前の左右に立った二人のお姉さんが、シンクロしてお伝え。をゝ、すでに鏡の世界に入っているのか……。
 舞台が始まると、海を背景にした部屋に、軍服姿の首藤が入って来て、しばらく小芝居。「出征前の軍人」という感じだけど、ちびっ子たちはわかるかな?
 よく見ると、舞台奥には、手前と対照的に家具が置かれてます。はは〜ん、あっち側が鏡の中の世界だな、すると舞台中央の木枠が鏡か……などと思って見ていると、枠の前に立った首藤がいきなり窓を開ける仕草を。なんや窓かいな。鏡じゃないんかい!?
 そのうち、舞台奥の世界に近藤良平がでてきて、首藤の動きを鏡面的にシンクロしていきます。このあたりは、身体をコントロールする術を身につけたダンサー二人ならではの演技です。
 この下りでのギャグは、「うっかり動作が左右逆になってずれてしまう」というのと、「疲れる動作を片方がさぼる」というもの。子供向きということなら、もっと他のギャグを盛り込んでもいいような気がしました。
 向こうとこっちは言葉も反対で、首藤が電話で「もしも〜し」と話しかけると、近藤が「しもし〜も」と答えます。ちなみに名前は首藤がタナカさんで、近藤がカナタさん。
 あっち側に対称的な不思議な世界があることに気付いたタナカは、ピザの配達人のコイケさんを部屋に呼び込みます。すると思った通り、向こうにはケイコさんが……。
 このあたりは説明不足な感じで、事前にタナカが不思議な現象に興味を持ち、いろいろなものを持ち出して、あっち側の反応を見るといったネタ振りをしておいた方が、ちびっ子にはわかりやすいのでは?
 で、コイケの長塚圭史と、ケイコの松たか子は、なぜか対称的ではなくて対照的で、容姿も性格も正反対。ここでブサイクなコイケは、自分の鏡像の美しい松たか子を見て喜び、ケイコは鏡像の長塚を見て落ち込む……というあたりも面白いところですが、ラカンを持ち出すまでもありませんが、もうちょっと掘り下げても良かったかも。
 で、タナカとカナタが可愛いケイコを取り合うというお話しになります。対照的な動きの中での4人入り乱れての動きは、ちょっと「おのでらん」も入ってる感じで、なかなか見応えがありました。

 争っていたタナカとカナタは、結託して、まず邪魔なコイケを殺してしまいます。そして二人でケイコを取り合います。ケイコもなんだか楽しくなってきた様子。
 二人が「対称的な動作をしてしまう」という制約を利用して、自分が動くことで相手を動かして、ケイコを取り戻そうとする下りもおかしかったですが、これもしっかりネタふりした上で、いろいろとやった方が、ちびっ子には受けたかも。
 ケイコの取り合いに疲れたタナカとカナタは、ケイコを真っ二つに切って、二人で分けることにし、それぞれノコギリを持ってケイコを追います。真っ二つにされたケイコは、身体の真ん中に縦に黒い線が引かれていることで表現されてました。ぽん太としては、真っ二つにされたケイコを真ん中に座らせ、タナカとカナタが満足そうに肩に手を回したりワインをついだりする……といった猟奇的なシーンも見たかったです。
 最後がブラックでちょっと怖かったです。ちびっ子は今夜トイレに一人で行けるかな?

 アイデアはいいし、動きも面白かったです。鏡を巡る4人の様々な関係性が描かれていたのですが、それが変化して行く様子がちょっとわかりにくい。セットや照明を利用してもう少し区切りを付けた方が明確になった気がしました。
 また、子どもを対象にするのなら、ネタ振りをしっかりやって分かりやすくし、ギャグや遊びももっと増やして欲しかった……と、僕の中のリトルぽん太が言ってました。

 大人のぽん太としては、産休あけの松たか子の巨乳に目を奪われました。

「かがみのかなたはたなかのなかに」
2015年7月19日
新国立劇場 小劇場

作・演出:長塚圭史
振 付:近藤良平

キャスト
近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子

スタッフ
美術:乘峯雅寛
照明:笠原俊幸
音響:加藤 温
衣裳:伊藤佐智子
ヘアメイク:稲垣亮弐
演出助手:渡邊千穂
舞台監督:大垣敏朗

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