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2015/08/09

【バレエ】夏の祭典!!世界バレエフェスティバル・プログラムA

20150805_202717 ♪夏がく〜れば思い出す〜、世界バレエ〜フェスティバル〜。まずはAプロ。公式サイトはこちらです。

 まずは「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」。ベルリンのサレンコは軽くて柔らかく、英国ロイヤルのマックレーは優雅で溌剌としておりました。
 次いでアイシユバルトとラドメーカーという元シュツットガルト・コンビによる「3つのグノシエンヌ」。ラドメーカーはオランダ国立バレエ団に移籍したようですね。音楽は同名のサティのピアノ曲。ちょっと哲学的な印象のモダンバレエで、なかなか雰囲気がありました。
 な、な、なんと、ゼ、ゼ、ゼレンスキーの登場。な、な、何歳だ?46歳かしら。う〜ん、踊っているのを見れるだけでもありがたや。前回のバレフェスにも出てたような。何か縁があるんでしょうか。公式サイトでは、所属がモスクワ音楽劇場バレエとノヴォシビルスク・バレエとなってますが、両方とも芸術監督のようですね。お相手はニューヨーク・シティ・バレエのアシュリー・ボーダー。お嬢様がならず者に絡まれるという設定だと思いますが、ゼレンスキーはならず者というよりは、粗野で無骨な労働者の若者という感じ。アシュリーもまんざらじゃないみたいで、なんだか二人とも楽しそうに踊ってるように見えました。ショスタコーヴィチの音楽は、出だしが無声映画の伴奏みたいで面白かったです。
 次はタマラ・ロホの黒鳥。これはこってりしてました。南国生まれの黒鳥ですな。音楽も遅めのテンポ。冒頭のメロディーの繰り返しのところでは、一回ごとにリフトをしてました。長〜いバランスもあり、グラン・フェッテではトリプル入れてました。逆にタマラが白鳥をどう踊るのか、見てみたくなりました。
 第一幕のトリはルグリ先生がゲランを相手に「フェアウェル・ワルツ」。男女の別れを描いてルグリ・ワールド全開。ウルウルしてます。しかし、この演目を見ていて思ったのですが、バレエというのは、気持ちの動きを時間的に圧縮して示すことができるんですね。おどけたり、真剣になったり、ちょっと誘惑してみたり、官能に浸ったり、感情の動きを踊りのしぐさで瞬時に表現することができます。これを普通のセリフの芝居でやったら、何倍も時間がかかると思いました。
 ということで第一部終了。え?第一部でこんなに素晴らしくていいの?このあといったいどないなるんやろ、ということで休憩をはさんで第二部突入。

 第二部はいきなりガニオ君から。完璧なテクニックできっちりと踊ってましたが、なんか振付が地味。くろうと好みなんでしょうか。ガニオ君のいいところが出てなかった気がします。
 エイマン君は、ロミジュリのバルコニーシーンの予定でしたが、お相手のミリアム・ウルド=ブラームが病欠で、一人で「マンフレッド」を踊りました。ジャンプやピルエットの身体能力が卓越したエイマンですが、身体能力を誇示するような振付はあえて避けて表現力で勝負。若くしてギリシャ独立戦争に身を投じて亡くなったバイロンにふさわしく、ロマン的・英雄的な踊りでした。舞台の上に、あたかも風が吹き荒れているように感じました。
 英国ロイヤルのサラ・ラムの「ジゼル」。精霊ウィリであることを明確に示した踊りで、静謐で非人間的で崇高な踊りでした。
 アレクサンドロワとラントラートフのボリショイ・コンビの「ライモンダ」。貫禄たっぷり、余裕の踊りでした。

 第三部はハンブルクによる、失われた純情「いにしえの祭り」から。いかにもノイマイヤーらしい振付で、アイディアいっぱい。アッツォーニとリアブコも、いつもながらいいですね。ノイマイヤーの振付けが身体にしみついています。リヒャルト・シュトラウスの音楽も、バッハっぽくて面白い音楽でした。何て曲でしょう?
 コジョカルとコボーの「シンデレラ」は定番。
 「オールド・マン・アンド・ミー」は、コミカルでちょっと不思議で、ベルリン的な雰囲気あふれるバレエ。マラーホフが痩せてて良かった。三つの踊りからなり、最初は無反応の男を挑発する女性、二つ目は「あけみちゃん」を思わせる、空気で膨らませる人形(?)の踊り、最後は男女の駆け引きでしょうか。
 第三部のトリの「パリの炎」。シムキン君のテクニック全開。サレンコも、グラン・フェッテをしながら徐々に向きを変えていく技を披露。昔だれかで見たな。ぐぐってみたら、こんかい怪我で降板したマリア・コチェトコワでした(こちら)。

 さて、第4部だぜい。さすがにお尻がちょっと痛くなってきました。ブログを書くのもちょっと飽きてきました。
 ロパートキナの「白鳥」は完成された芸。
 「トゥギャザー・アローン」のデュポン、モローは、ジーパンに白いタンクトップといユニクロスタイルで登場。振付のバンジャマン・ミルピエは、映画『ブラック・スワン』の振付をし、主演のナタリー・ポートマンとできちゃった婚したことでも有名ですね。
 フォーゲルとアマトリンの「オネーギン」の鏡のパ・ド・ドゥ。ガラではおなじみですが、11月のシュツットガルト・バレエ団来日公演で全幕を初めて見るのが楽しみです。
 オオトリはヴィエングセイ・ヴァルデスとオシール・グネーオの「ドン・キホーテ」。聞いたことないぞ。このメンバーでオオトリを張るとはいったい何者ぞ!二人ともキューバ出身で、ヴァルデスはキューバ国立バレエ団、グネーオはノルウェー国立バレエ団所属。ヴァルデスはいわゆる黒人で、バレエでは珍しいですね(これって差別になるのかしら?そんな気はないのですが)。ヴァルデスの身体能力は驚異的で、例えばバジルのヴァリアシオンで、ピルエットでだんだんスピードを落とし、そこから再加速するという技などを見せてくれました。ただちょっと荒削りで、スペインらしさなどは表現できてませんでした。ヴァルデスも長いバランスで観客を魅了。むかしオシポワとワシーリエフのドンキでびっくり仰天したほどではなかったかな。

 東京フィルハーモニー交響楽団、お疲れさまでした。このクラスのオケだと、金管も安定してるし、弦楽器の音色も聞き惚れますね。
 


世界バレエフェスティバル・プログラムA
東京文化会館
2015年8月5日

ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」振付:ジョージ・バランシン、音楽:チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー
 「3つのグノシエンヌ」振付:ハンス・ファン・マーネン、音楽:エリック・サティ
アシュレイ・ボーダー、イーゴリ・ゼレンスキー
 「お嬢さんとならず者」振付:コンスタンティン・ボヤルスキー、音楽:ショスタコーヴィチ
タマラ・ロホ、アルバン・レンドルフ
 「白鳥の湖」より“黒鳥のパ・ド・ドゥ”振付:マリウス・プティパ、音楽:チャイコフスキー
イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
 「フェアウェル・ワルツ」振付:パトリック・ド・バナ、音楽:ショパン、ウラジーミル・マルティノフ

アマンディーヌ・アルビッソン、マチュー・ガニオ
 「アザー・ダンス」振付:ジェローム・ロビンス、音楽:ショパン
マチアス・エイマン
 「マンフレッド」振付:ルドルフ・ヌレエフ、音楽:チャイコフスキー
サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ
 「ジゼル」振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー 音楽:アダン
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ
 「ライモンダ」振付:マリウス・プティパ、音楽:グラズノフ

アンナ・ラウデール、エドウィン、レヴァッツォフ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
 「いにしえの祭り」振付:ジョン・ノイマイヤー、音楽:リヒャルト・シュトラウス
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
 「シンデレラ」振付:アシュトン、音楽:プロコフィエフ
ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ
 「オールド・マン・アンド・ミー」振付:ハンス・ファン・マーネン、音楽:J.J.ケイル、ストラヴィンスキー、モーツァルト
マリア・コチェトコワ、ダニール・シムキン
 「パリの炎」振付:ワシリー・ワイノーネン、音楽:ボリス・アサフィエフ

ウリヤーナ・ロパートキナ、ダニーラ・コルスンツェフ
 「白鳥の湖」より第2幕アダージオ 振付:イワーノワ、音楽:チャイコフスキー
オレリー・デュポン、エルヴェ・モロー
 「トゥギャザー・アローン」振付:バンジャマン・ミルピエ、音楽:フィリップ・グラス
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル
 「オネーギン」第1幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・クランコ、音楽:チャイコフスキー
ヴィエングセイ・ヴァルデス、オシール・グネーオ
 「ドン・キホーテ」振付:マリウス・プティパ、音楽:ミンクス

指揮:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(「アザー・ダンス」「トゥギャザー・アローン」「3つのグノーシス」)
協力:東京バレエ団

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