【ザルツブルク音楽祭とチロルの旅(2)】「イル・トロヴァトーレ」「フィガロの結婚」
今回ぽん太とにゃん子が鑑賞したのは、一日目がヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」、翌日がモーツァルトの「フィガロの結婚」です。チケットは牛さんが日本からネットでとりました。「イル・トロヴァトーレ」の方はチケットが2枚しか取れなかったのですが、牛さん夫妻がぽん太とにゃん子に譲ってくれました。 昼間は閑散としていたホール前ですが、いまや黒塗りの車が次々と到着し、着飾った人々が集まって来ています。
ザルツブルク音楽祭の服装、ドレスコードについては、ぽん太も気になったので事前にネットでいろいろ調べたのですが、礼服が必要というものからスーツで構わないというものまでいろいろでした。
実際に訪れたぽん太の意見としては、今回でいえば「イル・トロヴァトーレ」のような、大劇場で行われるメインのオペラ公演に関しては、男性はタキシードや、黒いスーツに蝶ネクタイなどの正装が8割くらい、女性ならドレスやよそ行きの服が多いです。またチロル風の民族衣装を着た人も見ましたが、これも日本の着物のように、現地の正装なのでしょう。
ぽん太は礼服にネクタイで行きましたが、スーツだとやや気恥ずかしいというか、気後れすると思います。 ただ、問題は気温です。今回はザルツブツグには丁度寒気が流れ込み、最高気温が24度くらいでした。ぽん太は夏用の礼服を持ってないので、スリーシーズン用の礼服で行ったのですが、ちょっと暑かったです。1週間ほど前は最高気温が34度くらいまで上がっていたそうで、もしそんな気候だったら茹だってました。
翌日の「フィガロの結婚」に集まる人々です。小さい「モーツァルトのための劇場」が会場で、演目も軽いものでしたらから、服装も全体にラフでした。正装は3割ぐらいで、スーツの人も多く、小さい劇場で熱がこもって暑かったせいか、ワイシャツ姿の人も見かけました。こちの公演なら、礼服ならまったく問題ないし、ちょっとオシャレなスーツでも十分という印象でした。ご参考にしてください。
その「イル・トロヴァトーレ」ですが、アルヴィス・ヘルマ二ス(Alvis Hermanis)の演出は、現代の美術館という設定で、歌手たちも最初は美術館の職員ですが、やがて絵に描かれた15世紀スペインの人物に変わっていくというものでした。
最初予定されていたドミンゴが降板したのは残念でしたが、どの歌手も素晴らしい歌声で、特にレオノーラのアンナ・ネトレプコの歌唱の素晴らしさには感動しました。演技云々ではなく、純粋に声が素晴らしかったです。
ついでに言うと、舞台の上方にドイツ語と英語の字幕が出ます。速くて読み切れませんが、なんとなく意味がつかめるのでありがたかったです。
そして、ノセダ指揮、ウィーン・フィルの演奏も素晴らしかったです。
そして翌日の「フィガロの結婚」は、東フィルでおなじみのダン・エッティンガーの指揮。スヴェン=エリック・ベヒトルフの演出はすごくオーソドックスでした。野田版「フィガロ」と同じように、みんなげらげら笑いながら観てました。
しかし、もったいないことに、丁度時差ぼけのピークのぽん太、前半は5割、後半は8割寝てしまいました。終演が現地時間でも11時半。日本なら朝の6時半ですから。う〜ん、3万円分くらい寝てもうた。オペラを観る日は、日中は観光せず、昼寝をしたりして体調を整えた方がいいと思います。
ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」
2015年8月17日
祝祭大劇場
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出・美術:アルヴィス・ヘルマ二ス
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
マンリーコ:フランチェスコ・メーリ
レオノーラ:アンナ・ネトレプコ
ルーナ伯爵:アルトゥール・ルシンスキ
アズチェーナ:エカテリーナ・セメンチュク
イネス:ディアナ・ハラー
フェランド:アドリアン・センペトゥレアン
モーツァルト「フィガロの結婚」
2015年8月18日
モーツァルトのための劇場
指揮:ダン・エッティンガー
演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フィガロ:アダム・プラシェトカ
スザンナ:マルティーナ・ヤンコーヴァ
アルマヴィーヴァ伯爵:ルカ・ピサローニ
伯爵夫人:アネット・フリッチュ
ケルビーノ:マルガリータ・グリツコーヴァ
マルチェリーナ:アン・マレイ
ドン・バルトロ:カルロス・ショーソン
ドン・バジリオ:パウル・シュヴァイネスター
バルバリーナ:クリスティーナ・ガンシュ
アントニオ:エリック・アンスティーネ
ドン・クルツィオ:フランツ・スッパー
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