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2015/11/08

【温泉】八千坪の敷地を持つ老舗旅館が格安の宿に変身!南山荘@伊豆長岡温泉(★★★★)付:創作割烹おおた

Img_6275 明治43年創業で、川端康成や北原白秋も宿泊。八千坪の傾斜した敷地に離れ風の数寄屋造りの建物が点在し、2本の源泉を持つ掛け流しの温泉。そんな老舗旅館が、お手軽な格安旅館に生まれ変わりました!サービスは「ビジネスホテル」だと思えば普通。夕食はケータリングか、あるいは外に食べに行かないといけませんが、何といっても素晴らしい和風建築が魅力。ぜひとも泊まるべし。ぽん太の評価は4点です。宿の公式サイトはこちらです。

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Img_6187 伊豆長岡温泉の開湯は1300年前。源頼朝も入浴したという歴史ある温泉ですが、高度成長期には歓楽街として栄え、現在はちょっとさびれた雰囲気です。そんななか、ひときわ立派な門構えを持つのが南山荘です。
Img_6276 玄関を入ると広々としたロビー。大きな窓の外には、源氏山の斜面を利用した広大な庭園の緑が広がります。冒頭の写真のように、そのなかに離れ風の客室が点在しています。
 宿のホームページと、そこにある昔のパンフレットによると、南山荘は明治40年(1907年)に大和宇平によって創業されました。当時は彼の名前をとって「大和館」という屋号だったそうです。伊豆長岡温泉を開湯したのがこの大和宇平だと言われています。Wikipediaに書かれているように、現在の伊豆長岡温泉は、古奈地区と長岡地区に分かれております。古奈地区の開湯は約1300年前といわれており、一方の長岡地区を開湯したのが宇平氏ということになるのでしょうか。
Img_6229 客室は離れ形式になっており、廊下で結ばれております。山の斜面に展開しているので、客室まではいくつもの階段が……。部屋に着く頃には太腿がピクピクしてきます。
 南山荘の歴史に戻ると、大和館は昭和5年(1930年)の北伊豆地震で大きな被害を受けます。北伊豆地震は、伊豆大震災とも呼ばれ、伊豆半島北部を震源とする直下型地震でした。マグニチュード7.3、三島市で震度6を観測したそうで、多大な被害をもたらしました。この地震によって多くの断層が出現し、特に丹那断層は長さ約35km、上下のずれが2.4m、 南北のずれが2.7mで、当時掘削中だった丹那トンネル(現在の東海道線)が、断層によってずれてしまったことで有名です(Wikipedia)。丹那断層は国の天然記念物に指定され、一部が断層公園として保存されております(丹那断層~トンネル掘削中に動いた断層~)。
Img_6189 こちらがこんかい泊まらせていただいた客室です。高台にあって見晴らしがいいです。数寄屋風で、細かく作り込まれております。高級旅館の雰囲気ですが、今は格安旅館なので、布団の上げ下げはご自分で。
 で、北伊豆大震災で被害を被った大和館が、京都の宮大工を使って8年をかけて建築したのが、現在の建物の元になっているようです。施行は「清水組」と書いてありますから、現在の清水建設ですね。
Img_6198 床の間です。自然木をあしらい、床柱は竹を使って、軽さと柔らかさを出していますが、書院は棚板のある付書院で、格式を感じさせます。
 昭和9年から14年にかけて、北原白秋がこの宿を何度も訪れ、中国古典の名山である「終南山」に因んで「南山荘」と命名したそうですが、改名の正確な年は不明です。昭和30年には、南山荘において鳩山一郎らが自由民主党を命名したとも言われているそうです。
Img_6193 タイル張りの浴室もありますが、現在は仕様で来ません。
 南山荘がいつ格安旅館に生まれ変わったのかは、ホームページには書かれていません。ぽん太の持ってる「るるぶ伊豆(2000年〜2001年版)には、高級旅館だった頃の南山荘が載ってます。現在の南山荘を運営している会社もホームページには明記されておりませんが、「求人」のところを見ると、どうやらアゴーラ・ホスピタリティーズという会社のようです。立派なホテルとも関連しているようで、とりあえず格安旅館で営業しておいて、今後の更なる展開のチャンスを伺っているのかもしれません。
Img_6207 建物のいたるところに意匠がこらされています。
 格安旅館になってからは、運動部の合宿に使われたりもしているそうです(も、もったいな〜い)。最近は中国人の団体の定宿になっているそうで、ぽん太とにゃん子が泊まった日にも、中国人の団体さんが泊まってました。外国から来てこんな建物に安く泊まれたら嬉しいでしょうね。
Img_6208 レトロな洗面台。シンクは銅板か?網代の壁は水で痛んでしまってます。
Img_6210 階段の踊り場にある出入り口。引き戸の下半分は、傷んでぼろぼろになっているのではなくて、板を彫って穴をあけた意匠です。
Img_6213 離れをつなぐ廊下は、まるでラビリンスのようになっているのですが、あちこち歩き回るだけで楽しいです。こちらは床に丸太の輪切りが埋め込まれてますが、実は擬木(ぎぼく)で、本物の木ではありません。
Img_6238 廊下の谷を渡る部分は、橋を模していて、赤い欄干が付けられ、太鼓橋のように隆起しています。
Img_6240 「橋」からの眺め。遥か下の方に本館が見えます。その向こうはコンクリート造のホテルや、リゾートマンション。
Img_6242 建物の外観もいいですね。
Img_6244 このぐらいで止めておきます。あとは実際に訪れて、あちこち探検してみて下さい。
Img_6201 ということで、お風呂の紹介に参りましょう。敷地内に2本の源泉を持ち、3つのお風呂があります。まずは富士見風呂。曲線の湯船が面白いですね。お湯は無色透明で、ヌルヌル感があります。次の露天風呂と、時間制で男女交替になってます。
Img_6221 こちらが露天風呂。展望はありませんが、自然に囲まれて広々しております。
 もう一つ、男女別の「石風呂」がありますが、こちらは他のお客さんが入浴していたので写真は撮れませんでした。
Img_6231 石風呂の温泉分析表です。泉質はアルカリ性単純温泉。pH9.1のアルカリ性ですから、ヌルヌル感があるはずです。泉温は59.6度の高温です。
Img_6232 源泉が絶えず注がれているものの、加水・循環・加温・消毒が行われているのがちと残念。泉温59.6度でありながら加温されているということは、源泉の供給量が多くないのかもしれません。2本あるという源泉のどれがどの風呂に供給されているのか分かりませんでしたが、ぽん太は露天風呂が一番ヌルヌル感があり、塩素臭もなくて、一番泉質がいいように思いました。

Img_6249 さて夕食ですが、この宿では、夕食の懐石風のお弁当や、ブッフェ形式の朝食を頼むこともできます。しかし居酒屋好きのぽん太とにゃん子、せっかく伊豆に来たのだからと、食事なしの素泊まりプランにして、夜の街に繰り出しました。
 近くに有名なお鮨の名店「ひょうたん寿司」もありますが、も少し地元密着のお店を探索。ネットの情報を頼りに歩き回ってみましたが、シルバーウィーク直前だったせいか、営業しているはずのお店が軒並み休業。そんななか、30分ほど歩いてようやく見つけたのが「創作割烹 おおた」さんです(食べログ)。隠れ家風で高そうな門構えですが、リーズナブルなお値段で、美味しい創作料理がいただけます。
Img_6252 伊豆のお刺身を堪能。とっても新鮮です。
Img_6254 今シーズンの初松茸を堪能。料理長の腕も確かで、ぽん太とにゃん子は大満足でした。

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