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2015/12/17

【オペラ】フェルメール風の舞台装置は美しかったけど、なんか楽しくない「ファルスタッフ」新国立オペラ

 2004年のプロダクションの再演とのことですが、前回は観てなかったぽん太は今回が初めて。演出のジョナサン・ミラーは舞台を17世紀のオランダに移し替え、まるでフェルメールの絵画のような空間を作り上げました。こちらの公式サイトから舞台写真を見ると、その美しさがわかるでしょう。フ白黒の床のタイルや、光が降り注ぐ窓、ヴァージナルなど、フェルメール・ファンならこれはと思うようなアイテムが見られます。
 でも、ぽん太の体調がすぐれなかったせいもあるかもしれませんが、なんか動きが少なくて、楽しさが感じられませんでした。前にミラノ・スカラ座来日公演で観たときは面白かったのに……。
 歌手陣も、前回のトスカに比べるとちょっと物足りないものの、決して悪くなかったと思います。特にタイトルロールのゲオルグ・ガグニーゼは、ぽん太は初めて聴きましたが、深みのある豊かな声質が魅力的で、初役とは思えない見事な歌いっぷりでした。

 初演は1893年。ヴェルディ79歳、最晩年の作ということで、老境を示しているというか、かなり難渋な音楽です。これがモーツァルトだったら、耳になじむアリアや二重唱、四重唱が次々と歌われるところでしょうけど。でも、ラストの〈 世の中はすべて冗談〉の複雑なフーガには、ヴェルディの意地を感じました。


オペラ「ファルスタッフ」/ジュゼッペ・ヴェルディ
Falstaff/Giuseppe Verdi
新国立劇場オペラパレス
2015年12月6日

指揮:イヴ・アベル
演出:ジョナサン・ミラー
美術・衣裳:イザベラ・バイウォーター
照明:ペーター・ペッチニック
再演演出:三浦安浩
舞台:監督大澤 裕

ファルスタッフ:ゲオルグ・ガグニーゼ
フォード:マッシモ・カヴァレッティ
フェントン:吉田浩之
医師カイウス:松浦 健
バルドルフォ:糸賀修平
ピストーラ:妻屋秀和
フォード夫人:アリーチェアガ・ミコライ
ナンネッタ:安井陽子
クイックリー夫人:エレーナ・ザレンバ
ページ夫人メグ:増田弥生

合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:飯守泰次郎

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