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2016/01/03

【伊豆の不思議スポット】丹那断層公園(国指定天然記念物)

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 伊豆はもう観光するところがニャイ!とお思いの皆さん。安心して下さい。そんなことはありませんよ。
 以前に伊豆長岡温泉の南山荘に泊まったとき、宿の歴史を調べるなかで、昭和5年(1930年)に起きた北伊豆地震をみちくさしました(そのときの記事はこちら)。この地震でたくさんの断層が生じましたが、なかでも丹那断層は、長さ約35km、上下のずれが2.4m、南北のずれが2.7mという大きなもので、一部は現在でも断層公園として保存され、国の天然記念物に指定されていることを知りました。
 そこで昨年の12月、ぽん太はこの断層公園を訪ねてきました。
 丹那断層によって、当時掘削中だった丹那トンネル(現在の東海道線)がずれるという事故も起こったそうです。このあたりは、吉村昭の小説『闇を裂く道』に詳しく書かれています。
 熱海から三島に抜ける丹那トンネルができる前、東海道線は小田原市の国府津で海岸を離れて北西に向かい、箱根の山の北を迂回して御殿場を通り、沼津へと抜けていました。つまり現在のJR御殿場線です。おおよそ東名高速が走るルートと言えば、わかりやすいでしょうか。ちなみに「♪汽笛一声新橋を」で有名な鉄道唱歌は、御殿場経由のルートになってます(鉄道唱歌の歌詞は例えばこちら)。
 しかしこのルートは勾配がきつかったので、輸送力を増強するために伊豆半島の付け根を貫く丹那トンネルが建設されることになりました。しかし付近は地質が複雑だったため、大変な難工事となりました。
 小説には、落盤事故によってトンネル内に取り残された労働者の救出や、芦ノ湖の水の量の3倍と言われる大量の湧水、それに伴う丹那盆地の渇水などのエピソードが描かれています。
 丹那断層に関しては、ちょうどトンネルの先端が断層に達したところで工事が停止していたときに地震が起きたため、断層の向こう側に人が取り残されるということにはならなかったそうです。ホントに偶然ですね。
 ぽん太は「丹那トンネル」という名前は知ってましたが、「丹那」という地名は知りませんでした。「丹那盆地」から来ていることを、この小説で初めて知りました。
Img_7369 これがその丹那盆地ですね。
 熱海から県道11号を登っていき、途中で左折。トンネルをくぐると、この小さな盆地に出ます。
 酪農が盛んな土地で、酪農王国オラッチェ(公式サイト)という施設もあります。もともとは豊富な湧水を使ってワサビ栽培や稲作が行われておりましたが、先に書いたように丹那トンネルの掘削により渇水に見まわれたことで、酪農に主軸を置くようになったわけです。
Img_7365 案内板です。丹那断層公園の情報は、例えば丹那断層|伊豆半島ジオパークでどうぞ。
Img_7359 まずはこちら。中央奥から、手前向かって左方向に延びた水路の両側の石が、断層によって、手前側が右にずれているのがわかります。
Img_7358 ぽん太の説明がわかりにくい方は、こちらの案内番を御覧下さい。
Img_7364 こちらでは、塵捨場を丸く囲んでいた石が、向かって右が奥の方にずれています。
Img_7361 奥の方に屋根がかかっていて、断層を見ることができます。
Img_7362 これが断層面です。
 断層観察スポットとしては、近くに火雷神社があります(火雷神社|伊豆ジオパーク)。神社の石段と鳥居が、横に1mほとずれているというものですが、今回は時間の関係で省略いたしました。

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