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2016/02/12

【演劇】(ネタバレ注意!)だから説教はいいってば「逆鱗」野田地図NODA・MAP

♪ピンポ〜ン。今回の記事にはネタバレがありますので、服用にご注意を!!

 NODA・MAPの「逆鱗」(げきりん)を観て来ました。こちらが公式サイトです。
 う〜ん、残念ながらぽん太の好みではなかったな〜。「エッグ」に続いておじさんの説教っぽかったです。
 例えて言えば……

 「おい、ぽん太!ちょっと飲みに行こうぜ」
 「いや〜野田先輩、前回飲んだとき説教されたから、もういいですよ」
 「なに言ってんだよ。もう説教なんかしないからさ〜。楽しい話し。た・の・し・い・は・な・し。なっ、来るだろ?」
 「じゃ〜行きましょうかね〜」
 ってな感じで飲みに行ったら、最初は確かに楽しいお話でしたが、途中でだんだん野田先輩の目が据わって来て、またしても
 「ぽん太〜このやろ〜。だいたいお前らあめ〜んだよ。第二次世界大戦中はな〜」
 「わ〜またその話しか!だからぽん太はやだったんだよ〜。だいいちあんただって第二次大戦経験してないじゃん」

 ゴ、ゴホン……野田秀樹先生をあんた呼ばわりして誠に申し訳ございませんでした。

 というわけで、前半の、潜水夫を鵜飼にして人魚を捕まえて水族館の目玉にするというあたりは、言葉遊びやスピーディーな場面展開、漂う詩情など、野田ワールド全開で面白かったです。ギャグも満載で、当日はあまり受けてなかったけど、「人魚は実在しまぁす」や「ジダン!」のギャグ、ぽん太はしっかりと受け止めました。
 偏光する不思議なスクリーンを使った演出、特にイワシの水槽など、なかなか見事でした。また、舞台上を通り過ぎる魚の群れを使っての場面転換も素晴らしかったです。この辺りは、実際の魚の群れを見たことが無いと思いつかないのでは。「ダイバー」なんて作品もあったし、野田秀樹って、ダイビングもするのかしら。泡を模した円盤を使った美術も美しかったです。
 ただ、鱗に書かれたアルファベットや、謎の暗号は、わざわざプロジェクションまで使ったわりには、謎解きが面白くありませんでした。
 そして少年兵が回天に乗って次々と出撃して行く場面。題材はシビアでしたが、ドラマとして何も起きていないのと同じで、退屈で眠くなりました。出撃シーンにこんなに長い時間を割く意味があるのかいな?

 戦争の悲惨さを伝えたいのだったら、第二次大戦を再現するのではなく、もっと違ったやり方があるんじゃないでしょうか。イスラム国にしろ、ヘイト・スピーチにしろ、現代の戦争の問題は、第二次大戦時代とは大きく異なっているように思えます。そこを掘り下げて行くのならわかるけど、戦争はいかんよ〜、なぜなら昔の戦争ではこんな悲惨なことがあったんだぜ〜と言われても、なんだかな〜という気がしました。

 俳優陣は、それぞれに活躍。阿部サダヲ、生では初めて見ましたけど面白かった。

 
 

NODA・MAP第20回公演 『逆鱗』
2016年2月10日
東京芸術劇場プレイハウス

<CAST>
NINGYO:松たか子
モガリ・サマヨウ:瑛太
鵜飼ザコ:井上真央
サキモリ・オモウ:阿部サダヲ
鵜飼綱元:池田成志
イルカ・モノノウ:満島真之介
鰯ババア(逆八百比丘尼):銀粉蝶
柿本魚麻呂:野田秀樹

秋草瑠衣子 秋山遊楽 石川朝日 石川詩織 石橋静河 伊藤壮太郎 大石貴也 大西ユースケ 織田圭祐 川原田樹 菊沢将憲 黒瀧保士 近藤彩香 指出瑞貴 末冨真由 竹川絵美夏 手代木花野 中村梨那 那海 野口卓磨 的場祐太 柳生拓哉 吉田朋弘

<STAFF>
作・演出 野田秀樹 
美術 堀尾幸男 
照明 小川幾雄 
衣裳 ひびのこづえ 
選曲・効果 高都幸男
振付 井手茂太 
映像 奥秀太郎 
美粧 柘植伊佐夫 
舞台監督 瀬﨑将孝 
プロデューサー 鈴木弘之

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