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2016/04/22

【オペラ】ヴェントレ、シーリの歌声にホール全体が鳴り響く「アンドレア・シェニエ」新国立劇場

 新国立の「アンドレア・シェニエ」は、ぽん太は2010年に観たことがありますが、そのときはアルローの演出が印象に残りましたが、今回は圧倒的な歌声にやられました。こちらが公式サイトです。

 圧巻はタイトル・ロールのカルロ・ヴェントレ。2009年の新国立「トスカ」のカヴァラドッシで感動した記憶がありますが、こんかい改めて聞いてみて、やっぱり凄かったです。明るくて力強い歌声で、甘さもあります。声量がすばらしく、ぽん太のいる4階席まで声ががんがん届いてました。
 マッダレーナのマリア・ホセ・シーリは、昨年の新国立の、やっぱり「トスカ」で、タイトル・ロールを聴きました。風邪で途中降板した数日後の公演でしたが、それでも素晴らしい歌声でした。今回も表現力といい、声量といい、素晴らしく、ヴェントレとの二重唱では、新国立の広いホール全体に声が響き渡りました。
 ジェラールのヴィットリオ・ヴィテッリは、2014年の新国立「道化師」のトニオで聴いたことがありますが、上の二人に負けない声量で、独特の風貌が革命家っぽかったです。
 日本勢もそれぞれ検討。竹本節子のマデロンが胸に沁みました。

 舞台がぐるぐる回り、プロジェクション・マッピングを利用したアルローの演出は、今になっても古さを感じません。
 自由・愛・平等の理念を掲げながら、恐怖政治へと変質したフランス革命が、なんだか今のISに重なって見えました。特にマデロンが孫を差し出す部分。太平洋戦争の特攻隊員も思い浮かびました。

 ジョルダーノの音楽は優美。ヤデル・ビニャミーニ指揮、東京フィルの演奏も良かった気がします。

オペラ「アンドレア・シェニエ」/ウンベルト・ジョルダーノ
Andrea Chénier/Umberto Giordano

新国立劇場 オペラパレス
2016年4月17日

指揮:ヤデル・ビニャミーニ
演出・美術・照明:フィリップ・アルロー
衣裳:アンドレア・ウーマン
照明:立田雄士
振付:上田 遙
再演演出:澤田康子
舞台監督:斉藤美穂

アンドレア・シェニエ:カルロ・ヴェントレ
マッダレーナ:マリア・ホセ・シーリ
ジェラール:ヴィットリオ・ヴィテッリ
ルーシェ:上江隼人
密偵:松浦 健
コワニー伯爵夫人:森山京子
ベルシ:清水華澄
マデロン:竹本節子
マテュー:大久保 眞
フレヴィル:駒田敏章
修道院長:加茂下 稔
フーキエ・タンヴィル:須藤慎吾
デュマ:大森いちえい
家令/シュミット:大久保光哉

合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:飯守泰次郎

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