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2016/04/19

【オペラ】代役のディミトリー・コルチャックに聞き惚れるも、ストーリーは単純「ウェルテル」新国立オペラ

 ウェルテル役のディミトリー・コルチャックは、交通事故のため来日できなくなったマルチェッロ・ジョルダーニに代わっての出演でしたが、すっばらしい歌声。とっても明るくて輝かしい声です。
 それもそのはず。入口でもらったチラシを見たら、この秋のマリインスキー・オペラ来日公演で「エフゲニー・オネーギン」のレンスキーを歌うことになっており、しかもこの役でウィーン国立歌劇場で大絶賛を浴びたそうな。
 しかもお顔もなかなかのものです。
 ふっふっふ、調べて見たら切符を取ってある。楽しみです。

 「ウェルテル」を観るのはぽん太は初めて。作曲は甘美な曲で有名なマスネです。原作はもちろんゲーテの『若きウェルテルの悩み』ですね。確か大学生の頃読んだけど、当然のことながら良さがわかりませんでした。あれからウン十年、こんど読んでみよ〜っと。
 こちらが今回の公演の公式サイトです。

 でもこのオペラ、筋が単純すぎるな〜。ウェルテルとシャルロットは恋に落ちるが、シャルロットは別の人と結婚。恋に破れたウェルテルは立ち去ります。しかしクリスマスイブの夜、ウェルテルはシャルロットを訪ねます。シャルロットは、ウェルテルを愛してはいるものの、彼の求めを拒否。ウェルテルはピストル自殺をはかります。
 これが「エフゲニー・オネーギン」では、タチーヤーナとオネーギンの立場が逆転するといったドラマがありますが、「ウェルテル」ではそうした変化もありません。
 原作はゲーテの詩的な言葉の美しさが、ストーリーの単純さを補うのだと思いますが、今回のオペラでは、マスネの音楽はその域には達していませんでした。ラストも主和音じゃなく終わって、なんか変な感じ。
 それに、このゲス不倫が横行する時代にこんな純愛を説かれても、なんだかな〜という気もしました(^_^)。

 タイトルロールのディミトリー・コルチャック、冒頭に書いたようにきらびやかな素晴らしい声でしたが、ウェルテルの鬱々とした感じとはちょっと違ってました。
 シャーロット役のエレーナ・マクシモワは初めて聞きましたが、こういう声質を何というのか、オペラ初心者のぽん太はわかりませんが、ソプラノでありながら深みのある声で、悪くありませんでした。

 指揮とオケの良し悪しは、ぽん太には判断できず。指揮者も息子が代役。
 字幕ですが、Noëlは「ノエル」じゃなくて「クリスマス」と訳さなくては分かりにくいのでは?

オペラ「ウェルテル」/ジュール・マスネ
Werther/Jules Massenet
全4幕〈フランス語上演/字幕付〉
新国立劇場オペラパレス
2016年4月7日

指揮:エマニュエル・プラッソン
演出:ニコラ・ジョエル
美術:エマニュエル・ファーヴル
衣裳:カティア・デュフロ
照明:ヴィニチオ・ケリ
舞台監督:大仁田雅彦

ウェルテル:ディミトリー・コルチャック
シャルロット:エレーナ・マクシモワ
アルベール:アドリアン・エレート
ソフィー:砂川涼子
大法官:久保田真澄
シュミット:村上公太
ジョアン:森口賢二

合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:飯守泰次郎

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