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2016/05/30

【オペラ】美男にして美声・フォークトの「ローエングリン」新国立劇場オペラ

 新国立の「ローエングリーン」は、2012年のプロダクションの4年ぶりの再演。
 4年前の公演、ぽん太はもちろんチケットを取っていたのですが、風邪で熱発して泣くなく欠席。にゃん子がひとりで観に行きました。帰って来たにゃん子が、「よかったにゃ〜ん♡、素晴らしかったにゃ〜ん♡」と連発するので、ぽん太は口惜しく思ってました。
 というところで今回の再演。しかもタイトルロールが前回と同じクラウス・フロリアン・フォークト。ぽん太は前回の雪辱を果たすべく、体調管理に最大の注意を払い、ついに念願の舞台を目にすることができました。
 こちらが公式サイトです。

 フォークト、見た目も麗しいですが、何といっても繊細で柔らかな声が素晴らしかったです。最初に白鳥のゴンドラに乗って降りて来るところ、高く透明で柔らかい声で、女性が歌っているかのようでした。その後も、高貴で無垢で、一点の曇りもなく、正に「王子様」そのもの。にゃん子の目が♡♡になったのも無理はありません。力強さにはやや欠けるのは、いたしかたないところ。
 エルザのマヌエラ・ウールは、鈴の音のような天真爛漫さをもちながら、芯の強さを感じさせる声で、役にぴったりでした。
 ハインリヒ国王のアンドレアス・バウアーは、若き国王らしい風格があり、身体もしまっていて格好良く、毛皮の帽子(?)が似合ってました。
 オルトルートのペトラ・ラングは、赤いドレスに背の高い帽子を被り、真っ赤なボーリングのピンのような出で立ち。風貌も歌声も人間と思えぬ感があり、王子を白鳥に変える魔力を持った女の雰囲気がありました。
 そのなかでひとり人間的だったのがテルラムントのユルゲン・リン。神話的な登場人物たちのなかで、下賤な欲やずるさを持つ人物をうまく表現していました。

 舞台美術も、舞台奥と下手がブロック状の壁になっていて、それが光を放って美しかったです。4回から舞台を見下ろすと、黒くて光る床にそれが反射して、深い池のように見えました。その他の美術もモダンで見事でした。
 衣装もそこそこに目新しくて悪くなかったですが、女性たちの帽子が琉球っぽかったり、兵士たちの服装もなんか変でした。
 演出も現代的ながら、奇をてらわず、悪くありませんでした。ただ最後の、あととりの王子が実は幼い子供で、みんな逃げてってしまう、みたいな演出は、せっかくのすばらしい歌手陣が作り上げた神話的な世界から、突然現実に引き戻されるようで、蛇足な感じがしました。

 飯守さん指揮の東京フィル、弦がちょっと薄いのはやむを得ませんが、重厚で迫力があり、ダイナミックな音楽を聴かせてくれました。飯守さんの、ワグナーにかける思いが伝わって来ました。「ワルキューレ」もよろしくお願いします。

 ところで、音楽を聴いていたら、どこかで聴いたようなメロディーが。なんだったかな、あゝ、「白鳥の湖」か、白鳥つながりでね……って、あっちはチャイコフスキーじゃん。
 そういえば、チャイコフスキーが「白鳥の湖」を初演したときに、「バレエ音楽なのにワグナーっぽい」という批判があったことは記憶していますが、チャイコフスキーがワグナーのマネしたの?それとも逆か?
 ぐぐってみると、白鳥の湖 - Wikipedaiに、ちゃんと出てました。「ローエングリン」が1850年初演、「白鳥の湖」が1877年初演ですから、影響関係があるとすれば、ワグナー→チャイコフスキー。そしてこの影響関係についてはいろいろ言われているようですね。


オペラ「ローエングリン」/リヒャルト・ワーグナー
Lohengrin/Richard Wagner
2016年5月23日
新国立劇場オペラパレス

指揮:飯守泰次郎
演出:マティアス・フォン・シュテークマン
美術・光メディア造形・衣裳:ロザリエ
照明:グイド・ペツォルト
舞台監督:大澤 裕

ハインリヒ国王:アンドレアス・バウアー
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ・フォン・ブラバント:マヌエラ・ウール
フリードリヒ・フォン・テルラムント:ユルゲン・リン
オルトルート:ペトラ・ラング
王の伝令:萩原 潤
ブラバントの貴族Ⅰ:望月哲也
ブラバントの貴族Ⅱ:秋谷直之
ブラバントの貴族Ⅲ:小森輝彦
ブラバントの貴族Ⅳ:妻屋秀和
合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
協力:日本ワーグナー協会
芸術監督:飯守泰次郎

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