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2016/06/06

【仏像】仏像の宝庫なれど非公開も多し・慈恩寺@寒河江

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 まだまだ3月下旬の話し。宮城県東鳴子温泉から、山形県は寒河江に抜けて、慈恩寺に立ち寄りました。山形のお寺というと、松尾芭蕉で知られる山寺が観光地として有名ですが、仏像などの文化財では慈恩寺も負けておりません。こちらが公式サイトです。
 上の写真は山門(仁王門)です。元文元年(1736年)の建築で、県指定文化財です。
Img_9457_2 こちらは本堂です。元和4年(1618年)に再建されたもので、桃山建築様式を残し、茅葺き屋根が美しく、重厚でありながら華やかさがあります。国指定重要文化財です。
 内部には「宮殿」と呼ばれる大きな厨子があり、これも国指定重要文化財です。宮殿の中にはご本尊の弥勒菩薩坐像をはじめ、多数の仏像が治められておりますが、悲しいことにどれも非公開です。
 ご本尊の弥勒菩薩は、釈迦如来像、地蔵菩薩坐像、不動明王立像、降三世明王立像を伴っておりますが、この5躯の組み合わせはとても珍しいそうです。5躯すべてが国指定重要文化財です。写真は例えば木造弥勒菩薩及び諸尊像 山形の文化財検索サイトをどうぞ。
 弥勒菩薩が御本尊というの、このお寺が創建されたときの法相宗の通例に従っているんだそうです。この弥勒さまは、菩薩でありながら、袈裟をつけて定印を結んでおります。袈裟をつけているのは如来の姿であり、また定印は胎蔵界大日如来の結ぶ印であり、12世紀末に真言宗で唱えられた「大日即弥勒」思想によるものだそうです。
 このお寺が、法相宗として始まり、真言宗・天台宗に移っていった流れが、ご本尊の姿に現れているわけですね。
 また、不思議に思える5躯の組み合わせも、ご本尊を大日如来と考えると、大日如来・不動明王・降三世明王の組み合わせは「尊勝曼荼羅」の構成となり、ご本尊を弥勒菩薩を考えると、釈迦如来・地蔵菩薩・弥勒菩薩の組み合わせは「三世仏」の構成となるそうです。

 厨子の中にはさらに、木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(4躯)、木造騎象普賢菩薩及十羅刹女像(5躯)があり、すべて国指定重要文化財ですが、これまた残念ながら非公開。写真は、騎獅文殊菩薩像 慈恩寺公式ホームページ騎象普賢菩薩像 慈恩寺公式ホームページ木造騎獅文殊菩薩及脇侍像 木造騎象普賢菩薩及十羅刹女像 山形県の文化財検索サイトなどをどうぞ。

 で、ぽん太が実際に拝観できたのは、前立弥勒如来坐像と、宮殿の左右に安置された多聞天像、持国天像でした。

 宮殿に向かって左側のスペースに、いくつかの仏様が展示されてましたが、悲しき哉ぽん太の狸脳、すっかり忘れてしまいました。なんか、歯がある仏像があった気がしますが、阿弥陀如来立像(歯吹きの弥陀)でしょうか(写真:慈恩寺公式サイト)。

Img_9468 写真は三重塔。雪が舞っております。
 現在の塔は文政13年(1830年)に再建されたものです。内部には国重文の大日如来坐像(写真:山形の文化財検索サイト)が安置されてますが、非公開です。

 薬師堂には、薬師三尊像(木造薬師如来及両脇侍像)(写真:慈恩寺公式サイト)と、十二神将(写真1写真2写真3:慈恩寺公式サイト)がいらっしゃいました。
 薬師三尊とは、薬師如来と日光・月光菩薩ですね。薬師如来は鎌倉時代後期に京仏師「院保」によって造られたものだそうですが、日光・月光菩薩は作風が異なり、素材も山形に自生するホウノキのため、仏師を山形に招いて彫ったものではないかと言われているそうです。三体とも国指定重要文化財です。
 十二神将は、鎌倉時代の8躯が国重要文化財ですが、残りの4躯は、欠けているものを江戸時代に補作したものだそうです。

 他に国重要文化財として、阿弥陀堂に木造阿弥陀如来坐像(写真:慈恩寺公式サイト)がありますが、非公開でした。

 非公開の仏像は、特別公開を狙って拝観するのがよさそうです。
 ラグビーの五郎丸選手のルーティーンポーズに似ていると有名になった「勢至菩薩像」(これまた普段は非公開)(写真)が、平成28年6月1日から7月18日まで公開されるそうです。

 Img_9483 ところで、境内にあったこの祠、手前に池があって……
Img_9482 祠のなかにもまた池……。これっていったいなんでしょう。誰か教えて下さい。


慈恩寺
(見たものだけ)

本堂
 前立弥勒如来坐像 一木割矧造 玉眼 金泥彩 鎌倉時代後期 県指定 
 持国天像 鎌倉時代
 多聞天像 平安時代
 阿弥陀如来立像(歯吹きの弥陀) 鎌倉時代 県指定
 その他

薬師堂
 木造薬師如来及両脇侍像 国指定重要文化財
  薬師如来 ヒノキ 寄木造 玉眼 金泥彩・漆箔 鎌倉時代後期
  日光・月光菩薩 ホウ 鎌倉時代後期
 木造十二神将立像(8躯) ヒノキ 一木割矧造および寄木造 玉眼 彩色 鎌倉時代  国指定重要文化財
 木造十二神将立像(4躯) 江戸時代

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