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2016/08/16

【バレエ】暑い夏と言えば!エトワール・ガラ2016

 暑いなか観てきましたっ!
 とても素晴らしかったのですが、連日の猛暑でぽん太は体調不良。前半かなり寝てしまった。あゝ、もったいなや。まさにスターが勢揃い。プログラムの構成もすばらしく、量的にもたっぷりで、見応えある公演でした。
 特設ページはこちらです。

 まずはローラ・エケとジェルマン・ルーヴェの「グラン・パ・クラシック」。エケは、2014年のエトワール・ガラで見たきり。そのときは誰かの代役で、まだスジェでしたが、いまや燦然と輝くエトワールに。お相手のルーヴェはぽん太は初めて。スジェながら、期待の若手のようです。
 踊りは良かったけど、音の悪さに驚きました。ホルンなんかくぐもっててよく聞こえませんでした。こんな音をずっと聞かされるのかな〜と思ってたら、他の演目は大丈夫だったようで、この曲の音源だけがひどかったようです。なんでこんな音源を使ったのかな〜?

 続いてアバニャートとペッシュの「スターバト・マーテル」。ペッシュ自身の振付けです。音楽は、アントニオ・ヴィヴァルディの同名の曲。スターバト・マーテルStabat Materは元々はカトリックの聖歌のひとつで「悲しみの聖母」と訳されたりします。わが子キリストを磔にされて失った聖母マリアの悲しみを歌ったものです。
 悲哀に満ちたしっとりした踊りで、振付けも悪くなかったです。

 お次ぎに現れしはアッツォーニとリアブコ。あれ?パリ・オペラ座に移籍したわけではないですよね。演目はお家芸のノイマイヤー振付けの「シンデレラ・ストーリー」より。いつもながら表現力豊かに自由自在に踊ってました。

 そしてガニオ君登場。ボラックと「カラヴァッジョ」を踊りました。カノン風の音楽はモンテヴェルディが原曲だそうですが、ぽん太は知りません。しっとりした素晴らしい踊りでした。

 次は「三人姉妹」のパ・ド・ドゥ。マクミランのこのバレエは、チェーホフの「三人姉妹」を下敷きにしているものの、「冬の夢」Winter Dreamsというタイトルでは?服装からすると、次女のマーシャとヴェルシーニン中佐の踊りでしょうか。アルビッソンの踊りはとても柔らかく、一方ベザールは力強くちょっと無骨な感じ。ピアノの久山亮子は、パリ・オペラ座の専属ピアニストなんですね。

 ジルベールとマルシャンの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」。ジルベールは、今年のお正月の「月夜に煌めくエトワール」ではげっそりと痩せていたので心配しておりましたが、今回は少しふっくらしていたようです。笑顔も素敵で、ちょっと安心しました。しかしパリ・オペラ座というのはエレガントというか、男性ダンサーが足先を交差しながら難度もジャンプするところ(名称不明)など、他のバレエ団だとテクニックをアピールすべく思いっきり飛んだりしますが、マルシャンは腕の動きもとても柔らか。美しさを崩してまでテクニックを見せようとしない、という感じでしょうか。

 ヌレエフ振付けの「くるみ割り人形」は初めて見たので、とても興味深くは見れたのですが、なんか違和感がありました。古風というか、動きが自然でないというか、この動きのあとにこれがつながるの?という感じでした。女性ダンサーが途中でカクカク動くのは金平糖だからか?よくわかりません。感動したというよりは、歴史的に珍しいものを見たという印象。

 「クローサー」は、いろいろとお騒がせのミルピエの振付け。白い下着姿のような衣装の男女の踊りですが、現代特有な不安感、寂しさが漂う素晴らしい踊りで、フィリップ・グラスの曲もよくあってました。

 続いてアッツォーニ、リアブコのハンブルク・ペアによる「Sanzaru」。コンテンポラリーの作品ですが、踊りながら耳を塞いだり、目を覆ったり、口を押さえたりします。そういえば衣装が茶色。タイトルを良く見直したら、英語じゃなくって、ローマ字の「三猿」ではないかいな。なかなか面白かったです。そういえばこの音楽もグラスですね。

 ジルベールの「瀕死の白鳥」。上で書いたように、前回はやせ細った肉体にばかり目が行ってしまいましたが、今回は感動しました。腕の動きも柔らかかった。
 でも、前から思ってたんですけど、「瀕死の白鳥」っていう邦題はよくないですよね。「瀕死」と聞くと、「瀕死の重傷」という言葉を思い出し、傷ついてぼろぼろのような気がするのはぽん太だけ?「白鳥の死」とか「死にゆく白鳥」にして欲しいです。

 「感覚の解剖学」は、曲が、現代音楽風に始まったかと思ったら、ジャズみたいになったり。動きもクネクネしててぽん太の好みではありませんでした。

 「アザーダンス」は、古典的な動きですが、途中で民族舞踊風の動きも入ったりして、目を引くような現代的な動きはないけれど、飽きさせない作品でした。ガニオがアルビッソンをリードしているような感じでした。

 最後は「ル・パルク」より“解放のパ・ド・ドゥ”。先日のオールスター・バレエ・ガラでフェリの踊りに感動したばっかりですが、さすが御本家パリオペ、アバニャートとペッシュのパフォーマンスにさらなる感動を覚えました。高まって行く愛のドラマティックな表現力が素晴らしく、それでいて常にエレガント。昔の白黒フランス映画を見てる感じがしました。

エトワール・ガラ2016
2016年8月7日
オーチャード・ホール

Aプログラム

「グラン・パ・クラシック」
振付:ヴィクトル・グゾフスキー
音楽:フランソワ・オーベール
ローラ・エケ&ジェルマン・ルーヴェ

「スターバト・マーテル」
振付:バンジャマン・ペッシュ
音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ
エレオノラ・アバニャート&バンジャマン・ペッシュ

「シンデレラ・ストーリー」より
振付 : ジョン・ノイマイヤー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ

「カラヴァッジョ」より
振付:マウロ・ビゴンゼッティ
音楽:ブルーノ・モレッティ (クラウディオ・モンテヴェルディの原曲に基づく)
レオノール・ボラック&マチュー・ガニオ

「三人姉妹」より パ・ド・ドゥ 
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (「ロマンス」op.51-5、「昼の輝きの中にも」op.47-6より)
ピアノ:久山亮子
アマンディーヌ・アルビッソン&オードリック・ベザール

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (「白鳥の湖」より)
ドロテ・ジルベール&ユーゴ・マルシャン

「くるみ割り人形」第2幕より グラン・パ・ド・ドゥ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
レオノール・ボラック&ジェルマン・ルーヴェ

「クローサー」より 〈日本初演〉
振付:バンジャマン・ミルピエ
音楽:フィリップ・グラス (「Mad Rush」より)
ピアノ:久山亮子
エレオノラ・アバニャート&オードリック・ベザール

「Sanzaru」 〈日本初演〉
振付:ティアゴ・ボァディン
音楽:フィリップ・グラス (ヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」楽章2より)
シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ

「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:カミーユ・サン=サーンス (「動物の謝肉祭」より第13曲「白鳥」)
ドロテ・ジルベール

「感覚の解剖学」より
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:マーク=アンソニー・タネジ (「Blood on the Floor」より)
ローラ・エケ&ユーゴ・マルシャン

「アザーダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:フレデリック・ショパン (「マズルカ」op.17-4、op.41‐3、「ワルツ」op.64‐3、「マズルカ」op.63‐2、op.33‐2)
ピアノ:久山亮子
アマンディーヌ・アルビッソン&マチュー・ガニオ

「ル・パルク」より“解放のパ・ド・ドゥ”
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (ピアノ協奏曲第23番 K.488 第2楽章)
エレオノラ・アバニャート&バンジャマン・ペッシュ

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